入園入学を機にミシンを買った方、次はわが子に手作り服を着せませんか?
ハンドメイド初心者でも簡単に作れるこども服はあります。むしろ通園バッグのほうが難しい!
ミシンの練習のついでに、保育園用パンツを量産してみてはいかがでしょうか。
もくじ
型紙について
なんと型紙は1枚だけ!
今回は伊藤まさこさんの『こはるのふく』という本から使用しますが、縫いナビ内に型紙がある「かぼちゃパンツ」など、外側に縫い目のないズボンの構造は基本的に一緒です。パジャマや夏に活躍するステテコパンツもそうです。
初心者の方でもとてもわかり易く可愛い型紙が揃っているので、本棚に1冊あると何か作りたいときにきっと役立ちます。縫いナビ編集部おすすめ本。
一番シンプルな基本のパンツの作りながら、時短のコツもお話しします。
型紙を紙に写す
使うものは、紙、えんぴつ、定規。
それから、重りになる何か。
こういうソーイング用文鎮はやっぱりあると使いやすいです。5個ほどあればすーっと滑らせて大人服も問題なく裁断できます。
本に付属している型紙は、いくつもの線が重なっています。その中から、自分のつくりたい型紙の線を見つけて写します。
最初に角を見つけて印をつけておくと、写したい線が見えやすくなります。
印を頼りに線をなぞったら、作り方に載っている幅のぬいしろを書き足してから切ります。
切り終えました。型紙はこれ1枚だけです。
ぬいしろ込みの型紙は、生地に線を書きこむ手間がなくなりますし、何着もつくるときにもとっても便利です。
リラックスパンツの材料と道具はこちら
今回使った生地
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 濃くすみカラー 50cm単位
使用した生地
イエローオーカー
商品番号 5500-1 ¥627税込
ふんわり柔らかい綿ポリ ダンガリー 無地 50cm単位 112cm幅
使用した生地
ペールイエロー
商品番号 8000-1 ¥627税込
なんと面倒な水通しが不要!思い立ったらすぐ取りかかれる!しかもシワになりにくく扱いやすい綿ポリは、ハンドメイド初心者にオススメの生地です。
90cmサイズのお子さんなら、生地は50cmもあれば1着作れます。
550円のパンツ、なかなかいいでしょ。
布を切る
生地の上に型紙を置いて、切ります。
「わ」がある型紙なので、生地は1回折り畳んで2枚重ねにします。
型紙の「わ」と指定のある部分を生地の山折りのところに合わせて切ります。
ぬいしろ込みの型紙なので、生地にできあがり線は書きません。
洋服は小物と違って少しくらいずれてもわからないので、おおらかに。
生地は動かしません。切りやすい方向に自分が動きましょう。
この裁断作業の時短アイテムは、ロータリーカッターとカッターマット!
早いし、きれいで楽チンです。
1枚切れたら、もう一度同じ作業をします。
2枚カットできました。もうパンツづくりの半分は終わったも同然です。
水通しもアイロンもかけずに取りかかっているからしわくちゃだけど、マルイシの綿ポリならそのままいっちゃって大丈夫!
縫う
ミシンをかける行程は大きく4つです。
- アイロンがけとジグザグミシン
- 股下を縫う×2
- 股上を縫う
- 三つ折りを縫う×3
ね、簡単そうでしょ。立体は難しそうでも、本当にシンプルなんです。
1.アイロンがけとジグザグミシン
ウエストと裾を三つ折りにするため、アイロンで指定の幅の折り目をつけておきます。
ついでに、たたみジワも伸ばしておきます。
アイロン定規があると便利。厚紙で自作してもいいですし、市販もあります。
布の端がほつれないようにジグザグミシン(端ミシン)をかけます。
ミシンをかける部分は、折り目をつけていないところです。(点線部分)
ミシンの直線縫いボタン(またはダイアル)の隣くらいにあるジグザグ縫いを選んで縫い進めます。
布を巻き込んでうまくいかない場合は、そんなに布端ギリギリを意識せず、少し余らせる感じで縫ってから、余分な部分を後からカットしてもOK。
お持ちのミシンの機能に裁ち目かがり縫いがあれば、そちらを使いましょう。
ロックミシンがある人は、もちろんそちらで。
2.股下を縫う×2
さて、お楽しみはここからという感じですね!
まずはパンツの股下(内もも部分)を縫い、足を通す部分を形にしていきます。
生地の表が内側になるように縦半分に折って、股下をクリップでとめます。
パーツの上下を間違いやすいので注意です。私は間違えました。笑
縫うところの線は書かないで進めているので、生地の端を針板のガイドに沿わせて縫い進めます。
針は見ません。ひたすら布の端を見るのがポイントです。
針を見るより、どこに布の端があるかを目安にすると楽にきれいに縫えます。
ちょうどいいところにガイドがないミシンは、定規を貼ったり線を書いたりしてもOK。マグネット定規を激推しします。
片足分の股下が縫えたら、同じようにもう片足分の股下も縫います。
股下を縫ったパーツが2本できました。
片足分だけ表に返して、ニヤニヤ眺めましょう。楽しい瞬間です。
3.股上を縫う
裏返し(中表)のままの片足に、表に返し済みの片足をズボンと突っ込みます。(ズボンだけに)
縫う箇所をまち針やクリップで仮止めします。
このとき、端を止めて、真ん中を止めて、その中間、その中間というふうに止めていくと、不器用さんでもきれいに固定できます。
ぬいしろを倒すか開くか・・・作り方に載っていなかったときは、開くか、背中側になるほう(後ろ身ごろ)に倒します。今回は開いてみました。
ウエストのゴムを通すところを残しつつ、縫います。(点線部分)
縫うところの長さが多少違っていても、カーブでも大丈夫。針板のガイドに沿ってやさしく引っ張りながら、つじつまを合わせていきいます。
これを表に返したら、もうパンツの形です。直線3つしか縫っていないですよ。あっという間。
4.三つ折りを縫う×3
最後の行程です。
アイロンでつけた折り目を復元し、ウエストと両足の裾を縫います。
パンツの内側をのぞき込みながら、少しずつ回して。
ウエストにゴムを通したら完成です。
ウエストをもう一周縫って細いゴム(パジャマ用など)を二重に通すと、着心地がやわらかく、小さい子でも自分でパンツが履きやすくなります。
完成品を着せてみる
子供服づくりの醍醐味は、実際に着てもらうことです。
自分が作った服を小さい子が着ているのを見る、なんて幸せな時間でしょう。
「かぁ~い~!」なんてリアクションがもらえたもんなら、母さん夜なべして縫っちゃいます。
子供も履きやすいゆったりとしたリラックスパンツの作り方の紹介でした。
ミリ単位で精巧に作る小物とは違って、子供服は大ざっぱでもサマになります。すぐできて、しかも子供に着せられて、簡単なのに満足感がとっても大きい子供服のハンドメイド、ぜひ皆さんも気軽に楽しんでくださいね。
今回使った生地
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 濃くすみカラー 50cm単位
使用した生地
イエローオーカー
商品番号 5500-1 ¥627税込
ふんわり柔らかい綿ポリ ダンガリー 無地 50cm単位 112cm幅
使用した生地
ペールイエロー
商品番号 8000-1 ¥627税込
無地のパンツは着回し抜群で何枚あってもいいですよね。しわになりにくく扱いやすい綿ポリは、ふだん使いの子供服にぴったりです。
縫いナビには、ハンドメイド初心者さん向けの型紙や作り方、そして実際に作ってみた人のコツがたくさん載っています。
同じような仕組みで作れるかぼちゃパンツの型紙や、ポケットのついたハーフパンツなどの作り方も紹介していますので、ぜひ見てみてください。
紙はペラッペラの安いコピー用紙A3を愛用しています。
重りは辞書とかテープカッターとか、その辺にあるリモコン。