今回はハンドメイド初心者さんにおすすめの、お人形用Aラインフリルワンピースの作り方をご紹介します。自分が作ったお洋服でお人形さんの着せ替えをすると、愛着もわきますし何より楽しいですよね。いろいろな色や柄のお洋服を揃えると、とってもかわいいですね。
もくじ
準備するもの
- 布
- マジックテープ
- レース(必要があれば)
- チャコペン
- クリップ(またはまち針)
- ミシン
- ハサミ
- 糸
- アイロン(またはコロコロオープナー)
- ものさし
- 目打ち
今回使う生地
綿ポリ 交織ダンガリー 無地 商品番号 4500
使ったカラー
トマトレッド
¥627 税込
早速、Aラインフリルワンピースを作ってみよう
Aラインフリルワンピース作りには大きく分けて9つの工程があります。
- 型紙を用意し、布を裁つ
- 肩を縫う
- 袖周りに切り込みを入れ、折って端ミシン
- フリルを縫う
- 身頃とフリルを取り付け、表に返して端ミシン
- 脇を縫う
- 裾の始末
- 後ろ身頃の始末
- マジックテープをつける
この工程についてゆっくり見ていきましょう
1.型紙を用意し、布を裁つ
型紙はYouTubeで人気のkcotonさんの型紙を利用して作りました。
こちらからダウンロードして作りました。
必ずA4サイズでプリントアウトしてください。
サイズは、Sサイズ、Mサイズの2パターンあります。
型紙サイズ | 型紙に合う人形 |
Sサイズ | メルちゃん |
Mサイズ | ぽぽちゃん |
必要なサイズの型紙を用意して、布を裁ちます。
今回はメルちゃん用にお洋服を作るので、Sサイズで作り進めていきます。
フリルの布の裁ち方は、布に余裕があれば布目の方向の印を合わせて裁断すると良いです。
余裕がない時は無視しても構いません。
この裁ち方をするとバイアス(生地のナナメ)でカットできるので伸縮性が出て、アイロンがけや縫う時に作業がしやすくなります。
2.ワンピースの肩部分を縫う
ワンピースの肩の部分をつけていきます。
前身頃と後ろ身頃の肩を、布を中表にして合わせます。
肩の部分を1cmの縫い代で縫っていきます。
お人形の服を縫う際は、パーツが小さいのでミシンに布が巻き込まれやすくなります。
端から縫うのではなく、写真矢印のように0.5〜1cm内側に針を落とし、返し縫いでスタートすると、布が巻き込まれにくくなりますよ。
縫い終わりも端の0.5cm~1cmくらい手前で返し縫いしてみてください。
肩の縫い代を割り開いて、アイロンがけをしておきます
3.袖のカーブに切り込みを入れて、抑えミシンをする。
袖まわりと首回りに5mmの深さの切り込みを入れます。
前身頃と後ろ身頃を合わせて一緒にカットすると楽チン&スピーディーに作業が進みます。
カーブになるところに切り込みを入れておくと、布のもたつき・ひきつり防止になります。仕上がりの良さにもつながりますので、ぜひ試してみてくださいね!
切り過ぎてしまうと、セクシーになり過ぎてしまうので、5mm程度の切り込みにしてくださいね。
袖まわりに切り込みを入れて、アイロンで裏側に折り倒しました。
この状態で表側から見ると、生地が切りっぱなしになっていないので、本格的な洋服っぽさが出ますよ!
袖まわりの部分を2mm幅で縫っていきます。
布端を縫って生地を落ち着かせること。
この作業をすることによって布の固定ができ、折り目を安定させたり、力がかかる部分の強度を増したりする役割りを果たします。
端縫い/コバステッチともいいます。
今回は2mmの幅で端ミシンをかけました。
袖まわりの端ミシンを縫い終えたところです。
この一手間でグッと洋服らしさが増しました。
4.えりのフリルを作る(ギャザーを寄せる)
生地の端をほつれないように処理をする。
準備したえりフリル用の生地の外側カーブを5mm裏側に折りたおしてアイロンがけをします。
折りたおした部分を2mm程度の端ミシンで縫います。
フリルのギャザーを寄せる
フリル用生地の内側のカーブに粗めミシンをかけていきます。
端から5mmのところに1本、1.5cmのところに1本、合わせて2本の粗めミシンをかけます。
今回は針目を4.5mm幅で縫ってみました。
なるべくお使いのミシンの幅広の針目で縫ってみてください。
細かいと糸を引き抜きにくくなります。
もしできたら、糸調子も上糸下糸どちらかを強めにすると、後の糸を抜く作業がしやすいと思います。
縫い始めと終わりは上糸と下糸を長めに出しておくと引っ張りやすくなります。
縫い終わりました。
半分に折って、真ん中のところに印をつけます。
今回はまち針を真ん中の部分につけました。
真ん中にまち針を打つのは、ギャザー(フリル)を作るときに左右対象に調節しやすくするためです。
上糸2本まとめて引っ張ります。
ここで「上糸」とは書いていますが、下糸でもギャザーを寄せることはできます。
どちらかの糸2本を同時にゆっくりと引っ張りながらギャザー寄せていきます。
あまり強く引っ張ると糸が切れますので注意してください。
中心から半分ずつ寄せて、最終的に全体の長さが17cmくらいになるように寄せていきます。
半分ずつで考えると左右が8.5cmずつになるように調整してください。
5.身頃にフリルを取り付ける
左右均等になるようにフリルをつけていくために、前身頃の首部分の中心に印をつけます。
首の中心にまち針をつけてもいいですし、ハサミで切れ込みをほんのちょっと入れてもOKです。
身頃の裏側にフリルの裏が上になるように重ねていきます。
えりフリルの中心と、前身頃の中心を合わせてクリップでとめます。
その後、首回りに添うようにえりフリルを取り付けて、ずれないように数カ所クリップでとめます。
身頃も、フリルも裏側が上を向いている状態で重ねてください。
端から8mmの赤い点線のところを縫います。
8mmのガイドが付いていないミシンがほとんどだと思いますので、フリルの粗めミシン2本の間を縫っていけばOKです。
えりフリルと、身頃を取り付け終えました。
えりフリルを起こして身頃の表側に出します。
えりフリルの上から端ミシンをかけて落ち着かせていきます。
えりフリルの端から1.5cmのところに縫っていた粗めミシンの糸を目打ちやリッパーで取り除きます。
えりフリルを身頃に取りつけることが出来ました。
6.身頃の脇を縫う
見頃を中表にして、脇をクリップで止めます。
1cmの縫い代で赤い点線部分を縫います。
脇の縫い代を割り開きアイロンをかけます。
7.生地の裾の始末
裾をアイロン等で1cm折り上げ、クリップでとめます。
この時に、レースをクリップで仮止めし取り付けてもかわいいです。
レースは縫い付けた後に、裾の端のところでカットします。
レースはなくてもOKです。
お好みで作ってみてください。
レースと裾を同時に端ミシンで縫います。
裾の始末が完了しました。
8.後ろ身頃の始末
後ろ身頃の端から1cmを裏側に折りたおし、縫い代5mmで赤い点線の部分を縫い仕上げます。
9.着脱用マジックテープをつける
1cm幅にカットしたマジックテープのザラザラな面を左側(身頃の表側)に縫いつけ、フワフワな面をチャコペン等で右側(身頃の裏側)に印をつけて高さを合わせながら縫い付けます。
完成です!!
実際、メルちゃんに着用すると、スカートの丈は膝上くらいになります。
簡単にかわいいお洋服が作れるのでぜひ作ってみてくださいね。
今回使った生地
綿ポリ 交織ダンガリー 無地 商品番号 4500
使ったカラー
トマトレッド
¥627 税込
参考にした動画
今回はkcotonさんのYouTubeの動画【無料型紙】メルちゃんソランちゃんぽぽちゃんサイズフリルワンピースの作り方動画を参考に作成しました。
動画では一緒に作業しながら説明が見れると思うので、ぜひこちらもご覧ください。
こちらの綿ポリ(綿55%・ポリエステル45%)はシワになりにくく、布を切った時も糸くず等のゴミが出にくい仕様になっています。ほどよくハリもあり、ミシンも大変縫いやすくて初心者さんにも優しい生地になっています。