マルイシオリジナル型紙で作るシンプルTシャツを紹介します。
生地は1種類でOK!ロックミシンがなくてもOK!超入門編の仕様なので、ニットソーイングデビューにオススメです。
サイズは90~130サイズの子供用、大人用は男女兼用XS~XLまであって、家族で使える型紙になっています。
ゆったりフォルム
ジャスト丈
準備するもの
- 型紙…家庭用ミシンで作れるTシャツ型紙
- ニット生地…50cm~(生地幅やサイズによります)
- ニット用ミシン針
- ニット用ミシン糸(レジロン)
- 伸び止めテープ(薄い生地、よく伸びる生地には必要です)
その他、上記の材料と道具類を用意します。
家庭用ミシンで作れるTシャツ型紙 【商用可能】 メール便3個まで
商品番号 9-001
洋裁初心者さんにオススメのニット生地とは
家庭用ミシンで縫うニット選びで大切なのは、切ったところが丸まらないこと、薄すぎないこと、伸びすぎないことです。
既製品でイメージするなら、肌着のように薄い生地や、レギンスのようによく伸びる生地はこちらのTシャツ作りには向きません。
コットン 白も透けない ミラノリブニット 50cm単位 145cm幅【商用可能】
商品番号 7550
使用カラー(ローズグレイ)
今回使用している生地は初心者向けのミラノリブニット生地です。ニット生地の中では珍しく、あまり伸びないタイプで、厚みがあって針も進みやすく縫いやすくてオススメです。生地幅があるので、50センチあれば子供服が1着縫えてしまいます。
エアスムースニットは肌触りがナンバーワン。ミラノリブニットより伸縮があるため、縫う際に伸びやすいですが、端が丸まらないので縫いやすいです。子どものTシャツに向いている生地です。
マルイシのニットの中では一番薄くて伸びる生地ですが、端が丸まらないので家庭用ミシンでも縫える生地です。フライスニットのような伸縮率の高いニット生地には、下糸にウーリー糸を使うことをおすすめしています。
家庭用ミシンでのTシャツ制作の流れ
ざっとTシャツを作る際の流れを把握しましょう
- 型紙を用意する
- 下準備(裁断、印つけ)
- 肩を縫う→①
- 袖をつける→②
- 袖下と脇を縫う→③
- 衿をつける→④
- 袖口と裾を縫う→⑤
では、ひとつひとつ進めていきましょう。
型紙を用意する
型紙は生地のマルイシオリジナルの家庭用ミシンで作れるTシャツです
家庭用ミシンで作れるTシャツ型紙 【商用可能】 メール便3個まで
商品番号 9-001
数種類のサイズが記載された型紙なので、その上に紙をのせ、必要なサイズの線だけを書き写していきます。
紙は何でもいいですが、ハトロン紙はコピー用紙より透けて、トレーシングペーパーより丈夫なので、型紙を写すのにオススメです。
Tシャツ型紙は前身頃、後ろ身頃、袖の全部で3枚です。
ぬいしろ線以外にも、生地の方向の矢印や、印などを書き込みます。
内側のできあがり線は写さなくても特に問題ありません。
書き写したぬいしろ線をハサミでカットします。
下準備(裁断、印つけ、アイロン)
布を切ります
図を参考に生地をたたんで、型紙を置いてください。
生地の耳(はさみで切った痕がない辺)と、型紙の矢印を平行に置きます。
生地を山折りにした折り目に「わ」の部分を当てます。
<半袖の型入れ>
<長袖の型入れ>
まち針で止めるか重りをのせて、ずれないように裁断します。
できるだけ布を動かさず、布を中心に体の方向を変えながら切りましょう。
反時計回りに切り進むと、生地が浮かずにきれいに切れます
「わ」の部分は切りません。
袖は同じ型紙から2枚切りだします。
ロータリーカッターがあると便利です
印をつけます
印のあるところに、型紙ごと数ミリの切り込み(ノッチ)を入れます。
赤線が印の位置です。ここが袖をつけるときの目安(合印)になります。
裏表を見失わないように、片面にマスキングテープなどを貼って目印をつけておくと便利です。
伸び止めテープを貼ります
ミラノリブニットは貼らなくても問題ありませんが、生地が薄かったり伸びやすかったりする場合は、型崩れしやすいので後ろ身頃(裏)の肩に伸び止めテープをアイロンで圧着しましょう。
1.5cm幅のところのできあがり線(縫い目になるところ)に被る位置に貼ります。できあがり線は書き込んでいないので、大体カバーできていればOK。
肩を縫う
前身頃と後ろ身頃を中表にして肩を合わせ、まち針かクリップでとめます。
手のひらを合わせるように生地の表同士を合わせることを中表といいます。
ここからミシンを使って縫っていきます。
針と糸はニット用をセットしてください。
できあがり線は書き込んでいないので、布端と針板のガイド線を見て縫い進めます。
針や布端の位置を調整して、幅を決めます
今回は、まず1.5cmの幅のガイド線に布端を合わせて縫います。
縫い方
①布端から1.5cm内側に直線縫いをします。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしましょう。
②布端から0.5cm内側にジグザグ縫いをかけます。
③余分な布を切り落とします。ジグザグ縫いの糸を切らないように気を付けて。
布の端ぎりぎりのところにジグザグをかけてしまうと、うまくいかないことが多いので、0.5cm内側にジグザグをかけてから端を切る方法で縫い進めていきます。
袖をつける
赤線の部分を中表で合わせます。
①肩の縫い合わせ部分と袖山の中心を合わせます。肩のぬいしろは後ろ身頃側に倒します。
②切り込み(ノッチ)を合わせます。
③脇の部分は図のように、できあがり線(1.5cm幅)のところでそろえます。袖のぬいしろ部分が少しはみ出る形になります。
縫い方は肩と同じで、布端から1.5cmで直線縫いの後、0.5cmでジグザグ縫いをして、余った部分を切り落とします。
袖下と脇を縫う
袖下と脇をそろえて整えます。Tシャツの形になってきました。
肩、袖と同じように点線部分を縫い合わせるため、まち針かクリップでとめます。
脇のぬいしろ部分は生地が厚くなるので、交互に倒します。
直角ではなく真っすぐ縫い進められるように生地を整えながら縫います
これまでと同様、布端から1.5cmのところを直線縫いし、0.5cm余らせてジグザグ縫い、余り部分を切り落とします。
衿をつける
衿を作ります
身頃に衿をつけます
裏返しの身頃の中に衿を入れ、赤線の部分を合わせてまち針かクリップでとめます。
衿は少しだけ短めにできています。
衿と身頃を一緒に優しく伸ばして長さを合わせ、①後ろ中心と②前中心をとめます。
③肩のぬいしろは後ろ身頃側に倒してとめます。
衿の縫い目は、後ろ身頃側にあればどこでもOK。
布端から1.5cmを直線縫い一周→布端から0.5cm内側にジグザグ縫い一周→余分な布を切り落とします。
ステッチします
衿のぬいしろを直線縫いで押さえます。(ステッチ)
後ろ身頃側から縫い始めて一周し、縫い終わりを少し重ねます
袖口と裾を縫う
指定の幅で袖口と裾を折り返し、アイロンを折り目をつけてから、開いて布端にジグザグ縫いをします。
折り目がつきにくい生地のときは、アイロン作業を省略し、ジグザグをかけます。
あまり布端に近いと布を巻き込んでしまうので、0.5cmあけて縫い、余分をカットします。
縫い目が伸びて波打ってしまう場合は、アイロンで上からギュッと押さえるとマシになります。
あらかじめアイロンをかけた折り目に沿って折り、まち針かクリップでとめます。
袖口は1.5cm、裾は2㎝の幅で直線縫いを一周かけます。
よく伸びる生地には、直線縫いの代わりに伸縮縫い機能を使います。(糸切れ防止)
折り目がつかない生地で前工程のアイロン作業を省略した場合は、袖口は2㎝、裾は2.5cmの幅で折ります。アイロン両面接着テープを挟んで圧着するときれいに縫えます。
完成
Tシャツができあがりました!
シンプル構造で簡単なので、生地を変えて何枚もつくって楽しんでくださいね。
ニットソーイングに使いやすい生地
コットン 白も透けない ミラノリブニット 50cm単位 145cm幅【商用可能】
商品番号 7550
使用カラー(ローズグレイ、濃ネイビー)
作ったお洋服は大切におしゃれ着洗いをしたいところですが、乾燥機に入れてヘビロテする予定がある方は、生地が届いて縫う前に、あらかじめ洗濯&乾燥して縮めてしまうといいかも。