今回はセパレート浴衣の作り方をご紹介します。
上下の分かれたセパレート浴衣なら着付けも簡単!
回るとふわっと広がるスカートなので動きやすく、ひらひらとしたかわいいお洋服が大好きなお子様もきっと大満足してくれますよ。
夏祭りや花火大会などの夏の行事はもちろん、お友達とのホームパーティなどでも、今年はいつもとちょっと違った手作りの浴衣で参加してみませんか?
レースの生地を使ったおしゃれな浴衣、ぜひ作ってみてくださいね。

セパレート浴衣を作るのに参考にした動画
*Baby &Kids*Handmadeさんの動画を参考にセパレート浴衣を作りました。
こちらもぜひご覧ください。
準備するもの

- 生地 2m(幅広生地の場合)
- ゴム(1m程度)
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップもあると便利)
- ハサミ
- ミシン糸
- 目打ち
- ゴム通し
- アイロン
- ミシン
- 定規

130cm程度の幅広生地なら2mで上下完成します♪
110cm幅の場合は2.5m用意しましょう!
レースのセパレート浴衣を作るために使った材料

コットン 刺繍 ライト 生地 50cm単位 130cm幅 【商用可能】
#609 2m使用(数量4)
商品番号 itc6359

ほんのり透け感のある涼しげなレース生地です。
ステキな柄がたくさんあって迷っちゃいますね♪
セパレート浴衣を作ってみよう
セパレート浴衣を作るには大きく分けて6つの工程があります。
最後にオーガンジーを使った帯の作り方もご紹介しています。
- 生地を裁断する
- 身頃を縫う
- 袖をつける
- 衿をつける
- 紐をつける
- 肩揚げをする
- スカートを作る
- オーガンジーを使った帯を作ってみよう!


では、それぞれの工程について、ゆっくりみていきましょう。
1.生地を裁断しよう
セパレート浴衣を作るために、生地をサイズに合わせてカットしていきます。
カットの作業が完了すれば、あとは縫うだけ!ぜひ、一緒にカットをしていきましょう。
まずはレースの生地を長方形に裁断しよう


パーツは、こちらの6種類、11枚です。
●上着→身頃(2枚)、袖(2枚)、衿、ひも(2枚)
●スカート→スカート(2枚)、フリルスカート(2枚)
パーツの名称 | 100cm | 110cm | 120cm |
身頃(2枚) | 縦88×横34.5 | 縦94×横35.5 | 縦100×横36.5 |
袖(2枚) | 縦64×横26 | 縦68×横29 | 縦72×横32 |
衿(1枚) | 縦96×横10 | 縦102×横10 | 縦108×横10 |
ひも | 縦10×横80 | 縦10×横82 | 縦10×横84 |
スカート(2枚) | 縦28×横72 | 縦33×横76 | 縦38×横80 |
フリル(2枚) | 縦10×横95 | 縦10×横100 | 縦10×横105 |

生地の裏表がわからなくならないように表側にマスキングテープなどを貼っておくと便利です。
刺繍が立体的で綺麗な面が表です!
身頃の形に裁断しよう



開いて裁断します。

裁断した身頃と裁断していない身頃の生地を中表になるように重ねて固定し、同じ形になるように裁断します。

身頃の2枚は左右対称になるように中表に合わせましょう!
袖の形に裁断しよう

袖の生地を半分に折ってズレないようにマチ針で固定します。
輪になっていないほうの角を測って、チャコペンで自然なカーブを描きます。
2枚一緒に裁断しましょう。

袖を2枚、裁断しました。
2.身頃を作ろう
①後ろ中心を縫う
②両脇を縫う
③おくみを縫う
④裾を縫う

はじめに写真で色をつけた部分の布端をジグザグミシンまたはロックミシンで端処理します。
後ろ中心を縫う

身頃2枚を内側が表(中表)になるように重ねて、後ろ中心をマチ針で固定します。
2枚の生地の表と表を内側にして合わせることです。

布端から1cmのところを(縫い代1cmで)縫います。
布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。

縫い代をアイロンで開きます。
両脇を縫う

前身頃を後ろ身頃をを中表に合わせて、両脇をマチ針で固定します。

下から18cm(100cm)、19.5cm(110cm)、21cm(120cm)を測って消えるチャコペンで印をつけます。
印から下を縫い代1cmで縫いましょう。
縫い代はアイロンで割ります。
おくみを縫う

おくみ(前身頃の下の方)を裏側に1cm折ります。
布端から2mmのところを縫います。
裾を縫う

裾を裏側に1cm折って、さらに1cm折ります。(1cmの三つ折り)
生地の端がほつれてこないように、生地を2回折って3枚重なる状態にすることを「三つ折り」といいます。
1cmの三つ折りは、1cm折って更にそれを1cm折ることです。

三つ折りをする前に後ろ中心、両脇の縫い代を三角に切り落としておくと生地の厚みが少なくなって縫いやすいですよ。

三つ折りの内側の折り山から2mmのところをミシンで縫います。
3.袖をつけよう
①袖を作る
②袖を身頃につける
袖を作る

袖を中表になるように半分に折り、周りをマチ針で固定します。
手首が出るところを18cm(全サイズ共通)開けて、縫い代1cmで縫います。

先ほど開けておいた袖口をアイロンで裏側に1cm折ります。
布端から2mmのところをぐるりと一周縫います。

縫い目が裂けてこないように何度か返し縫いをしてしっかり縫いましょう。
もう片方の袖も同じように作ります。
袖を身頃につける

袖を表が外側になるように返して整えます。
身頃と中表になるように合わせて肩をそろえて固定します。

肩から前後それぞれ17(100)/18(110)/19(120)cmに印をつけて、印から印まで縫い代1cmで縫います。

縫い代をアイロンで割って、脇の下の縫い代は裏側に1cm折ります。

布端から2mmのところをぐるりと一周縫います。
分かれているところが裂けてこないように何度か返し縫いをしてしっかり縫いましょう。
もう片方の袖も同じようにつけます。
4.衿をつけよう

衿の短い辺と長い辺の片方をアイロンで裏側に1cm折ります。

衿と身頃を中表に合わせて固定します。
衿の中央と後ろ中心を合わせましょう。
アイロンで折っていない側の辺を身頃に合わせます。

衿の短い辺は裏側に1cm折った状態で身頃と合わせます。
衿の布端から1cmのところを身頃の前端に合わせると綺麗に仕上がります。

縫い代1cmで縫いましょう。

首回りの縫い代に8mm程度の切り込みを入れます。
ミシン目は切らないように注意しましょう!

衿をアイロンで外側に整えます。

縫い目に1mm重なるように衿をアイロンで半分に折ります。

衿をマチ針で身頃に固定します。
衿の折り端から1mmのところを縫います。
5.紐をつけよう
紐を作る

紐のまわりを①長い辺→②短い辺→③長い辺→④短い辺の順に裏側に1cmずつ折ります。


長い辺の縫い代を短い辺の縫い代の間に折り込むときれいに折りたたむことができます。

半分に折り、マチ針で固定します。
布端から2mmのところをミシンで縫います。
紐を身頃につける

紐を衿の下から10(100)/12.5(110)/15(120)cmのところに紐の中心を合わせて固定します。
紐の端を衿の端に合わせます。

四角く縫います。
反対側も同じように縫いましょう。
6.肩揚げをする

後ろ中心と袖つけの縫い目の中心に消えるチャコペンで薄く印をつけます。
前側も同様に印をつけます。

印をつけたところが山になるように袖を内側に入れて、マチ針で固定します。

肩から前後に14cm、折り山から3.5cmのところを縫います。

着てみて肩幅が小さい時は縫うときの幅を狭く、大きい時は肩揚げの幅を増やしてお子様に合わせて調整してあげてくださいね!
\身頃が完成です/

7.スカートを作ろう
スカートの両脇を縫う

スカートの2枚の生地を内側が表(中表)になるようにあわせて両脇を固定します。
片側はゴム通し口を開けて、縫い代1cmで縫いましょう。

ゴム通し口の5mm下に切り込みを入れて縫い代を開きます。
両脇の縫い代をジグザグミシンまたはロックミシンで端処理します。

ゴム通し口の5mm外側を一周縫います
スカートの下端(ゴム通し口を開けていないほう)の1/2と1/4のところに印をつけておきます。
フリルを作る

2枚のフリル生地を中表に合わせて両脇を固定し、縫い代1cmで縫います。
布端はジグザグミシンまたはロックミシンで端処理します。

裾をアイロンで1cmの三つ折りにして、マチ針で固定します。

内側の折り山から2mmのところをミシンで縫います。

スカートの下側、フリルの上側のそれぞれ、1/2と1/4のところにチャコペンで印をつけておきます。(合印)

ミシンの縫い目の設定を4mm程度の粗い目に変更しましょう。
ギャザーを寄せるときなどに粗いミシン目で縫うことを「粗ミシン」と言います。

フリル布の上端から5mmのところと7mmのところを2本、粗い目のミシン目(粗ミシン)で縫います。
両脇の縫い目から縫い目まで縫いましょう。後ろ側も同じように2本縫います。

縫いはじめと縫い終わりの糸は返し縫いをしないで長めに残しておきましょう。
引っ張ってギャザーを寄せるときに使います!
フリルをスカートにつける

スカートの下側とフリルの上側を中表になるように合わせて、先ほどつけた合印を合わせてマチ針で固定します。

先ほどの粗ミシンの2本の上糸を同時に引っ張ってギャザーを寄せます。フリルをスカートの幅まで縮めて両端を結びます。
ギャザーを整えてマチ針で固定します。

フリルをスカートの幅まで縮めて両端を結びます。
ギャザーを整えてマチ針で細かく固定しましょう。

縫い代1cmでぐるりと一周縫います。


目打ちなどでギャザーを整えながらゆっくり縫うときれいに仕上がりますよ♪


ギャザーを縫ったり角を出したり、1本あると便利な道具です。

アイロンで縫い代をスカート側に倒します。

縫い目から2mmスカート側をミシンで縫います。
ウエストを縫ってゴムを通す
サイズ | ゴムの長さ |
100cm | 44cm2本 |
110cm | 46cm2本 |
120cm | 48cm2本 |

ゴムの長さは目安です。
ゴムの強さやお子様の体型に合わせて調整してあげてください。

ウエストをアイロンで1cm折って、更3cm折ります。

マチ針で固定して、内側の折り山から2mmのところをぐるりと一周ミシンで縫います。

布端から14mmのところをミシンで縫います。

ゴム通し口からゴムを通します。

ゴムを1cm程度重ねて縫います。
力がかかるところなので何度も返し縫いをしてしっかり縫いましょう。
もう1本も同じようにゴムを通します。
\スカートの完成です/

裏地をつける場合
透け感のある生地なので、裏地をつけました。

裏地を中表に合わせて両脇を縫い代1cmで縫います。
縫い代はジグザグミシンまたはロックミシンで端処理しましょう。

裏地の裾をアイロンで裏側に1cmの三つ折りにします。
マチ針で固定して、内側の折り山から2mmのところをぐるりと一周縫います。

スカートの裏の上から6cmのところに裏地を表を上にしてマチ針で固定します。

スカートのウエストの折り目に沿っており、裏地に1cm重ねてマチ針で固定し直します。
あとは裏地をつけていない時と同じようにウエスト周りを縫って、ゴムを通します。
裏地をつけない場合には、中にペチコートを履くのもおすすめです!
幅はこちらの記事の通り、生地幅で丈はそれぞれのサイズの上スカートの長さで裁断して作っていただくとちょうどいいと思います。
お子様でしたら丈が短いので後ろの開きはなしで大丈夫ですよ。
\完成です/

8.オーガンジーを使った帯を作ってみよう!
ふわふわした帯のほうがかわいいかも♪と思い、オーガンジーの兵児帯を作ってみました。
作り方はとても簡単です。


こちらのイエローを使いました。

オーガンジーを生地幅×35cmで裁断したものを2枚用意します。
真ん中でつなぎ合わせて、ジグザグミシンまたはロックミシンで端処理します。
生地の周囲を5mm幅の三つ折りにしてミシンで縫いましょう。
生地が薄いので薄地用の針(#9)にすると縫いやすいですよ。


三巻押さえをお持ちの方は三巻き押さえを使うと綺麗に縫えると思います。
ロックミシンをお持ちの方は、巻きロックにする簡単に綺麗に仕上がります!
普段は端処理にしかロックミシンを使っていないという方もぜひロックミシンのいろんな機能、使ってみてくださいね♪

100cmサイズの子にはちょうどよかったですが、110cmサイズや120cmサイズのお子様でしたらもう少し長くして3mくらいにしてもいいかもしれません。
つなぎ目は巻くと気にならなかったので2箇所で繋いでもいいと思います!
生地幅やお子さまの体型に合わせて調整してみてください。
9.着てみました!

サイズ感ぴったりです!

少し透け感のある生地が涼しそうでとっても可愛いですね。

動くとふわっと広がるスカートにウキウキです。
セパレート浴衣は着付けも簡単で動きやすく、お子様の夏の行事にぴったりですよ!
夏祭りや花火大会などはもちろん、お友達とのホームパーティなどでも、今年はいつもとちょっと違った手作りのレース浴衣で参加してみませんか?
セパレート浴衣を作るのに使った素材

コットン 刺繍 ライト 生地 50cm単位 130cm幅 【商用可能】
#609 2m使用(数量4)
商品番号 itc6359
自宅でミシンレッスンをしています。生徒さんに作っていただく場合こちらの型紙を使わせていただいても大丈夫でしょうか?
お世話になります。生地のマルイシ店長イシイです。
こちらはyoutubeのbabykids handmadeさんにご確認ください。
よろしくお願いいたします。