今回は、扇子の持ち運びや保管に便利な扇子ケースの作り方のご紹介です。
30×20cmのはぎれ2枚で、とっても簡単に作ることができます。
たくさん作って扇子と一緒にプレゼントにも良いですね。
もくじ
準備するもの

- 表生地 タテ30㎝×ヨコ20cm
- 裏生地 タテ30㎝×ヨコ20cm
- まち針
- 目打ち
- チャコペン
- アイロン
- ミシン
- ハサミ
- 糸
今回の扇子ケースに使った生地

綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位
商品番号 227 ¥550
表生地に使用:サーモンピンク
アレンジ①の切り替え上部:イエロー

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位 110cm幅
商品番号 4500 ¥550
裏生地に使用:サーモンピンク
アレンジ①の裏生地と切り替え下部:イエロー

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 濃色 50cm単位 110cm幅
商品番号 4500-b ¥605
メンズの裏生地に使用∶濃ネイビー
アレンジ②の裏生地カラー∶トロピカルレッド

サラッとした綿ポリバニラン 110cm幅 50cm単位
商品番号 227 ¥550
メンズの表生地に使用:フォグブルー
早速扇子ケースを作ってみよう
扇子ケースを作るのには大きく分けて4つの工程があります。
- 型紙を用意する
- 生地をカットする
- 入れ口を縫う
- 本体を縫う
- 表に返す
この4つの工程について、ゆっくりみていきましょう。
1.型紙を用意する
今回の型紙はkcotonさまのこちらの動画のリンクよりダウンロードすることが出来ます。

印刷後、出来上がり線に沿ってカットします。
2.生地をカットしよう

表生地と裏生地を中表で合わせ、表生地を外側にして縦半分に折ります。

生地の折り目と型紙の「わ」を合わせて、型紙に沿ってカットします。

「中表」とは、生地の表同士を合わせることを言います。
カットが出来たら、まだまち針は外さずにそのままにしておいてください。
3.入れ口を縫おう
まずは入れ口を縫っていきましょう。
縫い止まりの印を付ける

型紙とカットした生地のまち針は固定したまま、型紙に記載している「縫い止まり」の印に目打ちを差し、生地に印を付けます。

「縫い止まり」とは、縫うのを止める位置ことを言います。

目打ちの印だけだと、縫っている間に印が分からなくなってしまう場合があるので、さらにチャコペンで線を引いておくと分かりやすくなります。
ミシンで縫う

縫い止まりの印から印までを縫い代1cmで縫います。

縫えたら、縫った部分だけ縫い代を5㎜に切り落とし、さらに5㎜間隔で切り込みを入れます。
表に返す

生地を表に返し、カーブ部分にアイロンをかけます。

カーブ部分を整える時には、このようなヘラがあるととても便利ですよ。

ヘラのカーブ部を、生地のカーブ部に当てて生地を整えると綺麗に仕上がります。
4.本体を縫おう
次に本体を縫っていきましょう。
表生地を縫い合わせる

生地を裏返して、入れ口を中心にしてVの字に置きます。

縫い止まりどうしをしっかり合わせます。

まずは表生地を縫います。
入れ口の縫い代を裏生地側に倒して、縫い止まりの位置をしっかりとまち針で固定します。

表生地全体をまち針で固定して、縫い代1㎝で縫い止まりまで縫います。
裏生地を縫い合わせる

裏生地も同じように縫い止まりをしっかり合わせ、まち針で固定して、縫う前に端を5㎜ほど切り落とします。

5㎜程切り落とすことで、もたつきが抑えられ、仕上がりがすっきりします。

返し口を8㎝を残し、縫い止まりまで縫い代1㎝で縫います。
縫い代と角を切り落とす

返し口を残して、全体的に縫い代を5㎜に切り落とし、角はナナメにカットします。

表生地と裏生地を重ね、縫い止まり部分の縫い代も忘れずに5㎜にカットします。

縫い代をアイロンで割っておきます。
5.表に返そう

返し口から生地を表に返します。

長細い形状なので、返しにくい場合には30cm定規を活用すると、簡単に表に返すことが出来て、とても便利です。

表生地の角を目打ちなどで優しく出します。裏生地の角は出さなくてOKです。

返し口を折り込み、生地の端から1mm程の箇所をミシンで縫い、返し口を閉じます。

裏生地を表生地側に入れ込みます。

完成です!
メンズ用の作品例

こちらはメンズ向けに作ってみました。

表生地は綿ポリバニラン、裏生地は綿ポリダンガリーを使用しています。
表生地のバニランに厚手の接着芯を貼っています。
ハリが出て頼もしい扇子ケースになりました。
綿ポリバニランは、どこか和風を感じられる風合いの生地なので、甚平などと合わせて扇子ケースも作ると統一感も出ておしゃれですね。
扇子ケースのアレンジ例
今回ご紹介した扇子ケースのアレンジを2パターンご紹介します。

- アレンジ① 切り替えデザインの扇子ケース
- アレンジ② タッセル付き扇子ケース
どちらも少しの手を加えるだけでとっても簡単にアレンジすることが出来ます。
アレンジ① 切り替えデザインの扇子ケース

2種類の生地を縫い合わせるデザインです。

型紙をお好みの割合でカットします。

型紙より1㎝ずつ長く生地をカットします。

中表にして縫い代1㎝で縫い合わせます。
この時、お好みでレースなどを挟んでもかわいいです。

縫い代をアイロンで割って、表生地は完成です。
あとは通常通り縫い進めてくださいね。

今回は布用ボンドを使って、縫い目にリボンを貼り付けました。
洋風な扇子ケースもかわいいですね。
切り替えの割合も自由に設定出来て、お好きな生地を組み合せることが出来るので、より一層オリジナル感が増しますね。
アレンジ① タッセル付きの扇子ケース

こちらはタッセルを挟み込んだ扇子ケースです。
表生地には100円ショップで購入した和風の生地を、裏生地には綿ポリダンガリーを使用しています。

タッセルはこのようなヒモ付きのタッセルを使用します。
手芸店などでタッセル単体で購入することができます。

「3.本体を縫おう」の表生地を縫う時に、縫い止まりのすぐ脇にタッセルを内向きに挟み込んでから、縫い代1㎝で縫います。

タッセルの頭が縫い目のすぐそばにあると、ミシンの押え金に当たってしまうので、頭は縫い目から5㎜程離して挟んでくださいね。
あとは通常通り縫い進めてくださいね。
より一層和を感じられる扇子ケースになりました。
とても簡単にアレンジがしやすいアイテムなので、ぜひオリジナルの扇子ケースを作ってみてくださいね。
今回の扇子ケースに使った生地

綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位
商品番号 227 ¥550
表生地に使用:サーモンピンク
アレンジ①の切り替え上部:イエロー

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位 110cm幅
商品番号 4500 ¥550
裏生地に使用:サーモンピンク
アレンジ①の裏生地と切り替え下部:イエロー

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 濃色 50cm単位 110cm幅
商品番号 4500-b ¥605
メンズの裏生地に使用∶濃ネイビー
アレンジ②の裏生地カラー∶トロピカルレッド

サラッとした綿ポリバニラン 110cm幅 50cm単位
商品番号 227 ¥550
メンズの表生地に使用:フォグブルー
今回参考にした動画
ダイソー扇子にカバーを作ってみました★扇子ケースの作り方★手縫いOK
今回はkcotonさまのこちらの動画を参考にさせていただきました。
ぜひご覧ください。
「わ」とは、生地を二つ折りにした時の山折りの部分のことを差します。
生地を裁断する際に、この「わ」を中心に裁断すると簡単に左右対象のパーツが出来上がります。