今回はハンドメイド初心者さんも簡単に作れる、巾着付きクリアバックの作り方をご紹介します。夏にピッタリの涼しげなバックです。100均で購入できるクリアバックをリメイクしているので、あっという間に作れます!ぜひ作ってみてはいかがでしょうか?
もくじ
準備するもの
- 100均クリアバック
- 表側生地 110cm幅×50㎝
- アクリル持ち手テープ2.5㎝幅(共布で持ち手を作る場合は必要ないです)
- ひも
- ループエンド 2個(お好みで)
- 目打ち
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップでもOK)
- アイロン
- ミシン
- ハサミ
- 糸
巾着付きクリアバックを作るのに使った素材
綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
5㎜/みずいろ 50㎝
商品番号 4520 ¥550税込
アクリル 持ち手 テープ 25mm 【商用可能】
ネイビー 1m
商品番号 aq-tape-25 ¥242税込
巾着付きクリアバック を作ってみよう
巾着付きクリアバック を作るには大きく分けて4つの工程があります。
- 生地を裁断する
- 巾着を作る
- 100均クリアバックの持ち手を切る
- 持ち手を作る
ポイントは100均クリアバックの持ち手をきれいに切り取ることです。
簡単にできるので、この4つの工程についてゆっくりみていきましょう。
1.生地を裁断しよう
ここではセリアで購入したクリアバック(小)を使って作ります。
記事後方にダイソーのクリアバック(大)と(小)で作った場合を記載しています。
巾着用の生地を裁断します。
上の写真を見て布に直接線を引いて裁断してもいいですが、方眼紙などで型紙を作っておくとまっすぐ線を引くことができ、同じものを作るときにまた線を引く必要がないので便利です。
持ち手テープと巾着紐も切っておきましょう。
2.巾着を作ろう
ここでは切り替えなし、裏地なしの巾着の作り方を紹介しています。切り替えありの作り方は【 6.切り替えありの巾着を作ろう】を参照してください。
※使うクリアバックによって巾着の寸法が変わっているので注意してください。
2-1.端を処理する
脇の両端にジグザグミシン又は裁ち目かがりをします。
ミシンの機能に裁ち目かがりがある場合は、裁ち目かがりで端を処理した方がキレイにできるのでおすすめです。
2-2.中表に折って縫う
生地が中表(生地の表と表を内側)になるように二つ折りし、上から11㎝のところに印をつけます。
下から5㎝折り曲げてクリップで留めます。ここがマチになります。
印をつけたところから、下端まで縫い代1㎝で縫います。
布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。
ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。
縫い代をアイロンで左右に割ります。下のマチ部分は割らずに一方向に倒してください。
もう一方の縫い代も同様に割りましょう。特に開いている部分は縫い代の幅を同じにして、しっかりアイロンで折り目をつけましょう。
開いている部分を縫います。端から0.5㎝内側を縫いましょう。左右2か所縫います。
縫う方向を変える時は、針を刺したまま押さえを上げて生地を動かしましょう。
2-3.紐通し口を縫う
上端を三つ折りします。まずは1㎝折り曲げます。アイロン定規を使うと簡単に折り目をつけられます。1㎝の線にあわせてアイロンで折り目をつけます。自作のアイロン定規を作るのもおすすめです。
厚紙に0.5㎝間隔で線を引きます。(5㎝ぐらいまであると良いと思います)
穴あけパンチでアイロンの熱を逃がす穴をあけて出来上がりです。
さらに4㎝折ります。
三つ折りした端を縫います。
上端から2㎝内側を縫います。ここが紐通し口になります。
2-4.紐を通す
両端から紐を通します。
今回はワックスコードというひもを使いましたが、下記のアクリルひももおすすめです。
アクリルひも 3mm 5mカット 【商用可能】
商品番号 sic-17-100 ¥396税込
紐の端にクリップなどを付けておくと、紐が中に引き込まれないのでおすすめです。
紐を通して巾着袋の完成です!
記事後方にループエンドを付ける場合を記載しています。お好みで付けてください。
巾着袋をクリアバックの中に入れて完成!・・・でもいいですが、もうひと手間加えてオリジナルクリアバックを作りましょう!
3.100均クリアバックの持ち手を切ろう
クリアバックの持ち手を根本からハサミで切ります。
根元に残った出っ張った部分をカッターで切り取ります。※手を切らないように注意しましょう
ある程度平らになったらOKです。
あまり深追いしすぎると、クリアバックに穴が開いてしまうので注意です!
4.持ち手を作ろう
こちらはアクリル持ち手テープを使用しました。記事後方に持ち手を共布で作る場合を記載しています。お好みで選んでください。
両端を1㎝折り込んで、端を縫い止めます。
4-1.持ち手をつける
もともと持ち手が付いていた部分に合わせて持ち手テープをつけます。折り曲げた方が内側になるようにしてください。
クリアバックは滑りにくいので、少し縫いずらいですが、ゆっくり縫っていけば大丈夫です。
持ち手が取れないようにしっかりと縫い付けましょう。
裏側はこのようになっており、もとの持ち手が見えますが使用する際は見えないので良いかと思います。
巾着袋を中に入れて完成です。
5.ダイソークリアバック(大)で作ってみよう
ダイソークリアバック(大)の材料
大きさが違うだけで作る工程は一緒ですよ!大きいクリアバックは200円で購入できます。
使用した素材
綿ポリ 交織 ダンガリー 織ドット 50cm単位
ペールモス 50㎝
商品番号 7000 ¥605税込
巾着用の生地を裁断します。
今回は共布で持ち手を作っていくので、持ち手用の生地も2枚裁断しましょう。
巾着の作り方は【 2.巾着を作ろう 】を参照してください。
5-1.共布で持ち手を作る
持ち手布の上下端を1㎝内側にアイロンで折り、さらに半分に折って中心線をつけます。
一度開いて、中心線で逆側に折ります。布端が「W」の形になるようにします。
布端から1㎝内側を縫います。
両端とも同様に縫いましょう。先ほど縫った縫い代を0.5㎝切り、角も斜めに切り落としましょう。
持ち手生地を表に返します。
角は目打ちできれいに出しましょう。
持ち手生地をぐるっと一周縫います。
生地が重なって進みにくい部分は、目打ちで生地を送りながら縫いましょう。
持ち手の完成です。
クリアバックのもともとの持ち手を切り取りましょう。
5-2.持ち手を付ける
持ち手をクリアバックに縫い付けます。つけ方は【4-1.持ち手をつける】を参照してください。
巾着袋を入れて完成です。
持ち手は長めにしてあるので、肩にかけて使えますよ。
ダイソークリアバック(小)で作ってみよう
ダイソークリアバック(小)の材料
こちらは、持ち手と巾着の切り替えにフェイクレザーを使用しました。持ち手部分はカシメを使って留めたので、高見えしますよ!
※これからカシメ打ちを本格的に始める方は専用の道具を揃えた方がいいと思います。今回は代用品を使用している物もあるので、お試しでやってみたい方にはいいと思います。
使用した素材
綿ポリ 交織 ダンガリー ウィンドウチェック 50cm単位 【商用可能】
ブラウン 50㎝
商品番号 6000-29 ¥550税込
合皮 40cm×65cmカットクロス 【商用可能】
スモーキーアッシュ 数量1
商品番号 leather101 ¥880税込
6.切り替えありの巾着を作ろう
6-0.切り替え生地をつなげる
フェイクレザー生地はまち針で留めると穴があいて目立ってしまうので、クリップなどで留めましょう。
切り替え生地と切り替え下生地を中表にして、縫い代1㎝で縫います。
もう1枚の切り替え生地と先ほどつなげた生地を中表にして、縫い代1㎝で縫います。
先ほど縫った端をジグザグミシン又は裁ち目かがりをして、切り替え生地側に縫い代を倒します。
6-1.端を処理する
表側から押さえミシンをします。切り替え生地の端から2~3mm内側を縫いましょう。脇の両端にジグザグミシン又は裁ち目かがりをします。フェイクレザー部分はほつれないので、端の処理はしなくても大丈夫です。
6-2.中表に折って縫う
生地が中表になるように二つ折りします。切替ありの場合は生地の境目をピッタリ合わせると、キレイに仕上がります。
上から11㎝のところに印をつけます。下から5㎝折り曲げてクリップで留めます。ここがマチになります。印をつけたところから、下端まで縫い代1㎝で縫います。
後の工程は【2.巾着を作ろう】を参照してください。
ループエンドを付ける場合
ループエンドは絶対必要なものではないですが、紐が引っ張りやすくなったり、結び目が隠せたり、ほつれにくくする役割もあるのでおすすめです!
オリジナル ループエンド 36色 6個入 【商用可能】
ピンクベージュ 1セット
商品番号 loop-end ¥330税込
ループエンドの穴の小さい方から2本紐を通します。紐が入れにくい場合は目打ちを使って通してください。
紐2本を重ねてぐるっと結びます。
結び目をループエンドで隠します。
お好みでひも端を切りそろえてください。
7.カシメを使ってみよう
7-1.持ち手を作る
持ち手生地を三つ折りしてクリップで留めます。フェイクレザー生地はアイロンが使えないので短い間隔でクリップを留めましょう。
両端を2本まっすぐ縫います。
フェイクレザー生地など、滑りにくい生地を縫う時はミシンの押さえをテフロン押さえに変えるとストレスなく縫い目もきれいに縫えますよ!手芸店などで購入できます。お手持ちのミシンに合う押さえを使ってください。
基本のミシン押さえでも縫ってみましたが、縫い目を粗目(3ぐらい)にして縫いの速さを一番ゆっくりにして縫うと割ときれいに縫えました。今後フェイクレザーを縫う予定のない方はこの縫い方をしてもいいかもしれませんね!
7-2.カシメを使って持ち手を留める
カシメは足(A)とフタ(B)で生地を挟んで留める金具です。打ち具(打ち棒)が必要です。様々なサイズがあるので、使うカシメの大きさに合ったものを選びましょう。
持ち手を2.5㎝ぐらい折って、 もともと持ち手が付いていた部分に合わせます。
目打ちで穴をあけます。(レザークラフトなどで使う穴あけ棒や、スクリューポンチがあると、よりきれいに穴をあけられます。)
カシメの足(A)を裏から穴に通します。足の先が2㎜ぐらい出ているとカシメがしっかり留まります。足の先が出すぎている場合は、クリアバックの持ち手部分の裏側にレザー生地を1枚挟んだりして調節してください。
専用の打ち台をカシメの下に置きます。今回は代用で、新聞紙(厚めの雑誌でもOK)を敷きました。
カシメAの上にカシメのフタ(B)をかぶせます。
カシメの上に打ち具を当てて、金づちで上からまっすぐ2.3回打ちます。
私は家にあったゴムハンマーを使いましたが、これからカシメ打ちをやる方は木槌を購入するのがおすすめです。
穴にカシメが通りづらい場合
目打ちで穴をあけると、穴が小さくてカシメの足が通りづらいと思います。折り返している持ち手を一度開いて、1本づつカシメの足を通していくと通りやすいかと思います。
この方法でやれば穴あけポンチがなくても、目打ちを使ってカシメを通すことが出来ると思います。
カシメ1つでも十分留まりますが、2つあると安定しますし、デザイン的にも可愛いと思うので2つ付けました。カシメの2つ目の位置は、1つ目の位置をみてバランス良く配置してから穴をあけましょう。
表側から目打ちで穴をあけた方が、ずれないと思います。すべての持ち手をカシメで留めたら完成です。合計8個カシメを付けています。
カシメを使うとワンランクアップした感じがしますよね!
もちろんミシンで持ち手を縫い留めてもいいですが、これを機にカシメ打ちに挑戦してみてはいかがでしょうか?
※持ち手をミシンで縫い留める場合は、折り曲げずにそのまま縫い留めると良いと思います。
巾着袋を入れて完成です。クリアバックは夏らしくてとっても可愛いですが、中身が丸見えなのが難点ですよね。
巾着の中に物を入れれば、ごちゃごちゃしてても大丈夫ですよ!巾着を変えれば雰囲気もガラッと変わるので、気分によって変えてもいいですね♪お好みのものを作ってみてください。
今回使った素材
綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
5㎜/みずいろ
商品番号 4520 ¥550税込
綿ポリ 交織 ダンガリー 織ドット 50cm単位
ペールモス
商品番号 7000 ¥605税込
アクリル 持ち手 テープ 25mm 【商用可能】
オフ白
商品番号 aq-tape-25 ¥242税込
綿ポリ 交織 ダンガリー ウィンドウチェック 50cm単位 【商用可能】
ブラウン
商品番号 6000-29 ¥550税込
合皮 40cm×65cmカットクロス 【商用可能】
スモーキーアッシュ
商品番号 leather101 ¥880税込
ダイソーのクリアバック(大・小)と、セリアのクリアバック(小)で3種類作ってみました。ダイソーのクリアバックの方が柔らかい素材でしたよ。お好みのものを選んでください♪