ハンドメイド初心者さん向けの可愛いワンピースの作り方をご紹介します。
今回はサイズ90cmで作ってみました。
サイズ | 70 | 80 | 90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
丈 | 38 | 45 | 52 | 59 | 66 | 72 | 78 |
幅 | 28 | 30 | 32 | 34 | 36 | 38 | 40 |
もくじ
参考動画
今回は* Baby&Kids * Handmadeさんの動画を参考にしました。
とても丁寧にご説明されていますので、ぜひご覧ください。
準備するもの(90cmサイズの場合)
今回は90cmのワンピースを作りました。サイズによって用意する生地の大きさが変わりますので、下の表を確認しながらご用意ください。
- 前身頃の生地 34×23cm
- 後見頃の生地 22×23cm(2枚)
- 袖の生地 33×8cm(2枚)
- スカートの生地 60×35cm(2枚)
- バイアステープ(自作もできます)
- スナップボタン
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針
- 定規
- 糸切りリッパー(なくてもOK)
- アイロン
- ミシン
- ハサミ
- 糸
サイズ | 前身頃 | 後見頃(2枚) | 袖(2枚) | スカート(2枚) |
70cm | 30×19cm | 20×19cm | 29×6cm | 52×25cm |
80cm | 32×21cm | 21×21cm | 31×7cm | 56×30cm |
90cm | 34×23cm | 22×23cm | 33×8cm | 60×35cm |
100cm | 36×25cm | 23×25cm | 35×8cm | 64×40cm |
110cm | 38×27cm | 24×27cm | 38×8.5cm | 68×45cm |
120cm | 40×29cm | 25×29cm | 40×9cm | 72×50cm |
130cm | 42×31cm | 26×31cm | 42×9cm | 76×55cm |
今回使った生地
綿ポリ ウィンドウチェック 50cm単位 112cm幅
使用した生地
コスモスピンク
商品番号 8000-29 ¥550税込
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位
使用した生地
コスモスピンク
商品番号 4500 ¥550税込
早速作ってみましょう
ワンピースが完成するまでには大きく分けて1~10の工程があります。
- 型紙を用意する
- 生地を裁断する
- 袖を作る
- 前・後身頃を縫う
- 襟ぐりをバイアステープで処理する
- 袖を付ける
- 袖ぐりをバイアステープで処理する
- スカートを縫う
- 身頃とスカートを縫い合わせる
- スナップボタンを付ける
それぞれの工程についてゆっくりみていきましょう。
1.型紙を用意しましょう
まずは型紙の準備です。
参考にした動画では生地に直接書き込んでいますが、型紙を作っておくと次回も使えて便利なので今回は型紙を作ってみました。
どちらかやりやすい方法でチャレンジしてみてください。
2.生地を裁断しましょう
- 表身頃
生地の表と表が重なるようにして半分に折ります。
生地の山折り部分に型紙の「わ」を合わせて置きます。
- 後身頃
生地の表と表が重なるようにして、2枚の生地を重ねます。
- 袖
生地の表と表が重なるようにして半分に折ります。
生地の山折り部分に型紙の「わ」を合わせて置きます。
生地に型紙を置いたら、型紙に沿って生地を裁断していきましょう。
裁断できました。
初心者の方や、表裏がわかりにくい生地を使う方は、裁断後に生地にマスキングテープを貼るなどして印をつけておくと便利ですよ!
3.袖を作りましょう
袖を作っていきましょう。
まずは直線になっている方を1cm、アイロンで折ります。
生地の表側を下にして折りましょう。
今回はアイロン定規を使いましたが、持っていない場合は普通の定規で1cm図って折り目をつけてからアイロンをかけてくださいね!
更に1cm折りアイロンをかけます。
赤い点線に沿ってミシンで縫います。
動画では生地の表を上にしてミシンをかけていますが、初心者さんの場合は裏面を上にした方が縫いやすいので今回は裏面を上にして縫っていきます。
動画のように表を上にして縫うのは多少難易度が上がりますが、縫い目の仕上がりがキレイに見えるので、細部までこだわってみたい方はチャレンジしてみてくださいね。
最後に表面を上にして置き、赤い矢印のように余っている部分を切りましょう。
カーブに沿って切るとキレイに仕上がります。
綺麗に切れました。
次に、曲線になっている方に粗ミシン(あらミシン)をかけていきます。
粗ミシンとは通常よりも縫い目を粗くして縫うことです。
ポイントをおさえれば簡単にギャザーができるのでゆっくりやっていきましょう。
まずはミシンの設定を変更します。
糸調子を弱く設定しましょう。今回は1番弱く設定しました。
縫い目の長さを長く設定しましょう。こちらも1番長く設定しました。
お持ちのミシンによって調整の方法が異なる場合があるので、取扱説明書などを確認してみてください。
ミシンの設定ができたら、粗ミシンをかけていきましょう。
ここでのポイントは2つです。
1)はじめと終わりの糸を多めにとっておくこと
2)返し縫いをしないこと
ここでの粗ミシンはギャザーを寄せるための工程です。次の工程で糸を引っ張ってギャザーを寄せるので、この2つのポイントをしっかりおさえておいてください。
縫い終わったら忘れないうちに、すぐにミシンの設定と糸を元に戻しましょう。
上の写真のように生地の端から0.5cm、1.2cmのところをそれぞれ縫います。
上糸か下糸のどちらかを別の色に変えると、ギャザー寄せの工程で迷うことなく進められます。
今回は下糸を黒に変更しました。
縫い終えました!袖を作る工程はいったんここで終わりです。
次は身頃を縫い合わせていきましょう。
4.前・後身頃を縫いましょう
まずは後身頃をアイロンで折ります。
表面を下にして置き2cmのところを折ります。
さらに2cm折ります。
同じようにアイロンで折っていきます。
次に前身頃と後身頃を縫い合わせていきます。
生地の表面と表面が重なるようにして置き、肩の部分を合わせて縫います。
赤い点線のように、縫い代は1cmで縫いましょう。
縫い始める前にもう一度ミシンの設定と糸の色を確認しましょう。
両肩を縫えたら、縫い代にジグザグミシンをかけておきましょう。
ジグザグミシンとは、生地の端がほつれないように処理することです。
ロックミシンをお持ちの場合はロックミシンで、お持ちでない場合はミシンの設定でジグザク縫いや裁ち目かがりなどを使用してみてください。
ジグザグミシンで処理した縫い代は、写真のように後身頃の方に倒しておきます。
動画では縫い代をアイロンで倒していますが、おさえミシンをかけても可愛く仕上がります。
お好みに合わせてやってみてください。
おさえミシンをかける場合は縫い代を指定の方向(今回は後身頃の方)に倒して、生地の表を上にして縫います。倒した縫い代をおさえて縫いたいので、縫い代のある方(今回は後身頃)にミシンをかけていきます。
今回は、おさえミシンをかけるタイプでやってみました。
身頃の縫い合わせはここで完了です。
次は襟ぐりにバイアステープを付けていきましょう。
特に初心者さんは次の袖やバイアス付けの工程で縫い代の方向を迷いやすいので、おさえミシンをしておくと良いですよ。
5.襟ぐりバイアステープで処理しましょう
参考動画では先に袖を付けていますが、今回は襟ぐりの処理を先にやっていきます。
特に初心者さんは形がシンプルなうちに襟ぐり処理をする方がミスを減らせますので、オススメです!
まずは後身頃の折り目を整えます。
前の工程で2cm、さらに2cm折ってアイロンをかけておきました。この折り目を1つめくります。
めくったところを折り目に沿って反対側に折り返します。折り目はまち針で固定しておきましょう。
もう片方の後身頃も同様に折り、まち針で止めます。
次にバイアステープを用意します。
今回は市販のものを使用しますが、余り生地を使って初心者さんも簡単に自作できます。バイアステープの作り方は動画で紹介されていますので、自作する方は参考にしてみてください。
身頃生地の表が外側になるようにひっくり返します。
写真のように、身頃生地の表とバイアステープの表が重なるようにして置きます。
後身頃の生地端から1cmあけてスタートします。襟ぐりの端から1cmの位置にバイアステープの谷折り線(赤い点線)がくるように置いて、まち針で固定していきましょう。
最後もスタートと同じように身頃生地から1cm内側でバイアステープをカットします。
固定ができたら縫い代1cmで縫っていきましょう。
バイアステープの谷折り線の上を目安に縫うようにします。
カーブのきつい部分なのでミシンのスピードを落として、ゆっくり丁寧に縫いましょう。
上の写真のように後身頃の端から縫い始めて、もう片方の後身頃の端まで縫います。
最後まで縫えたら、バイアスのと身頃の生地の縫い代に切り込みを入れます。
このとき縫い目の糸を切らないように注意しましょう。
後身頃の端をひっくり返します。
まずは折り目の内側に指をいれます。
上の写真のように角をつまむようにして指ではさみます。
くるっとひっくり返します。
ひっくり返したら目打ちなどを使って角をしっかり出しましょう。
もう片方の後身頃も同様にします。
バイアステープを裏側に倒していきます。
一度アイロンで倒しておくと初心者さんも簡単にキレイに仕上げることができますよ。
身頃生地の裏面を上にして置き、バイアステープを倒してまち針で固定しましょう。
裏側から見たときに身頃生地が少しだけ見えるようにします。そうすることで完成したときにバイアステープが完全に裏に隠れるように仕上がります。
固定ができたらバイアステープの下側をミシンで縫っていきます。
後身頃の端から縫い始めて、もう片方の後身頃の端まで縫いましょう。
襟ぐりのバイアステープはここで完了です。
次は袖を付けていきましょう。
6.袖を付けましょう
身頃生地の表面を上にして置き、脇から3cmのところに前後左右、全部で4ヵ所に印をつけます。
袖は半分に折って中心に印をつけましょう。
身頃と袖を表と表が重なるようにして置きます。
まずは身頃の肩の縫い目と袖の中心の印がピッタリ合うようにしてまち針で固定します。
身頃に付けた印と袖の端をピッタリ合わせてまち針で固定します。
この時点では上の写真のように袖の形が乱れていますがこれでOKです。
次に袖の粗ミシンの下糸を引っ張ってギャザーを寄せます。
今回は粗ミシンをかける時に下糸を黒にしたので、黒の糸2本を引っ張ります。
糸の色を変えておくと、この工程で迷わず進めますよ!
袖の端から中心までのギャザー寄せができたら、もう半分も同様にしてギャザーを寄せましょう。
ギャザー寄せができたらまち針で固定してギャザーの部分をアイロンで軽くおさえましょう。
縫い代0.7cmくらいで縫います。ちょうど粗ミシンの糸と糸の間を縫うようになります。
反対側の袖も同様に縫いましょう。
粗ミシンの糸を引き抜きます。
袖生地をめくって下糸2本(この記事では黒糸)をそれぞれリッパーや糸切ハサミで切ります。
反対側も切ります。
下糸を切ったらギャザーを寄せたときのように下糸を引っ張ってみてください。スルッと簡単に引き抜けます。
上糸(この記事では白糸)は切らなくても引っ張ればぬけます。
反対側の袖も同様に粗ミシンの糸を引き抜きましょう。
次は脇を縫います。
身頃の表面と表面が重なるようにして折り、脇を縫い代1cmで赤い点線を縫いましょう。
縫い代にジグザグミシンをかけて、縫い代は後身頃の方に倒しておきましょう。
動画では縫い代をアイロンで倒していますが、今回はここでもおさえミシンをかけました。
特に初心者さんは次のバイアス付けの工程で縫い代の方向を迷いやすいので、おさえミシンをしておくと良いですよ。
袖付けはここで完了です。
次は袖ぐりにバイアステープをつけていきましょう。
7.袖ぐりをバイアステープで処理しましょう
襟ぐりのバイアステープと手順はほぼ同じです。ゆっくり丁寧にやっていきましょう。
まず身頃の表とバイアステープの表が重なるようにします。
バイアステープは脇の縫い目からスタートします。1cm程度折った状態で固定してください。
終わりの部分はバイアステープが1cm程度重なるようにしてカットしましょう。
縫い代1cm、バイアステープの谷折りの線を目安に縫います。
縫い代をカットしていきます。縫い目の糸を切らないように注意しましょう。
カットできたら身頃をひっくり返して裏面が上にくるように置きます。
このとき袖も上にくるように引き出しておくと縫いやすくなります。
上の写真のようにバイアステープを手前に(裏側に)倒してまち針で固定します。固定ができたらバイアステープの下側(赤い点線)をぐるっと1周縫いましょう。
もう片方の袖も同様にバイアステープを付けます。
シワができてしまいましたが、アイロンをかけると少し落ち着きます。
袖ぐりのバイアステープはここで完了です。
次はスカートを縫っていきましょう。
8.スカートを縫いましょう
スカート生地の表面と表面が重なるようにして置き、端を縫い代1cmで赤い点線を縫います。
縫い代にジグザグミシンをかけます。
縫い代はどちらでも良いので同じ方向に倒しましょう。倒した方が後身頃側になります。
動画では縫い代をアイロンで倒していますが、今回はここでもおさえミシンをかけました。
裾の処理をします。スカート生地の上下どちらかを三つ折りにして縫いましょう。
まずは端から1cmをアイロンで折ります。
さらに1.5cm折り、アイロンをかけます。
折ったところをミシンで1周縫いましょう。
動画では生地の表面を上にしてミシンをかけていますが、初心者さんの場合は裏面を上にした方が縫いやすいので、今回は裏面を上にして縫っていきます。
動画のように表を上にして縫うのは多少難易度が上がりますが、縫い目の仕上がりがキレイに見えるので、細部までこだわってみたい方はチャレンジしてみてくださいね。
ここでスカートは完了です。
次は身頃とスカートを縫い合わせましょう。
9.身頃とスカートを縫い合わせましょう
後身頃の下を仮縫いします。
上の写真のように後身頃の折ってある部分を重ねてクリップやまち針で固定します。
スカートと縫い合わせるときにズレないように縫い代0.5cm程度で仮縫いしましょう。
仮縫いができたら、前身頃・後身頃のそれぞれに中心の印をつけておきましょう。
ミシンの設定を確認しましょう。糸調子は弱く、縫い幅は広くします。
縫い始めと縫い終わりは糸を長くとっておきましょう。
次にスカートに粗ミシンをかけていきます。
脇の縫い目から反対側の脇の縫い目までを1本として、前スカート・後スカートにそれぞれ2本ずつ(0.5cmと0.7cm)計4本の粗ミシンをかけましょう。
今回も下糸だけ黒糸に変更しました。
中心に印をつけておきます。
ミシンの設定を元に戻しましょう。
スカートの中に身頃をいれます。生地の表と表が重なるようにして入れましょう。
先ほど印を付けておいた中心を合わせてまち針で固定します。
脇も合わせてまち針で固定しましょう。
4ヵ所の固定ができたら下糸を引っ張ってギャザーを寄せていきます。
まち針で固定してギャザー部分をアイロンでおさえます。
赤い点線のように縫い代1cmで1周縫います。
縫えたら粗ミシンの糸を引き抜きましょう。
真ん中あたりで下糸を切ってから端の糸を引っ張ると、簡単に引き抜けますよ!
縫い代にジグザグミシンをかけます。
身頃を引き出して縫い代におさえミシンをかけます。このとき縫い代は身頃の方に倒しましょう。
身頃とスカートの縫い合わせはここで完了です。
最後にスナップボタンを付けましょう。
10.スナップボタンを付けましょう
後身頃にスナップボタンを付けましょう。
ボタンを付ける位置を決めて、印をつけます。
サイズやお好みによって2~3個つけていきましょう。
今回は90cmのワンピースなのでボタンは3個にしてみました。
特別な道具がなくても指でぎゅっとするだけで付くスナップボタンも市販されていますよ。
完成
写真右のラベンダー色のワンピースは同じ90cmですがスカート丈を5cm短くしてみました。
お子様の身長やイメージに合わせてアレンジしてみてください。
今回使った生地
綿ポリ ウィンドウチェック 50cm単位 112cm幅
使用した生地
コスモスピンク
商品番号 8000-29 ¥550税込
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位
使用した生地
コスモスピンク
商品番号 4500 ¥550
後身頃の折ってある部分のミシンがけはどのようにすればよいのでしょう?
こちらですが、おっしゃる通り工程が抜けており
参考動画の16:57くらい(袖付けの後)から見てもらえればと分かるのではと思います。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。何番の工程でしょうか?
型紙の作りから分からないのです。
袖の型紙ですと、右下の1は1センチの幅を取るということでしょうか?紙の大きさはどのようにして決めればいいのでしょうか?
前身頃の生地 34×23cm
後見頃の生地 22×23cm(2枚)
袖の生地 33×8cm(2枚)
スカートの生地 60×35cm(2枚)
このサイズとなっております。
右下の1は端から1cmという意味です。
前身頃と後身頃の袖下(脇の下)の長さが裁断した時から違うのですが、縫い合わせる時は揃っているのはどうしてですか?
動画も確認したのですが、長さが合いません。
どの段階でどうしたらよいのか教えて欲しいです。