ハンドメイド初心者さんのミシンデビューにぴったりの、ティッシュカバーの作り方をご紹介します。
箱のティッシュをそのまま使うとインテリアの雰囲気を妨げてしまうことはありませんか?
お気に入りの生地でお気に入りのお部屋のデザインにあったティッシュカバーを作ってみましょう。
こちらのティッシュカバーは吊り下げても卓上用としても使えます。
もくじ
準備するもの
- 生地 50㎝×50㎝
※裏地なしのため厚手の生地がお勧めです。今回は11号帆布を使いました。 - タグ(お好みで)
- プラスナップ 13㎜ 2組
- 定規
- アイロン定規
- まち針(クリップでもOK)
- チャコペン
- 目打ち
- ミシン
- ハサミ
- アイロン
- ミシン糸(60番)
- ミシン針(14番)
布 | ミシン糸 | ミシン針 |
---|---|---|
薄手(綿ローン、ガーゼなど) | ポリエステル糸90番 | 9番 |
普通地(シーチング、ブロード、コットンなど) | ポリエステル糸60番 | 9番、11番 |
厚手(デニム、帆布、タオル地など) | ポリエステル糸60番、30番 | 14番、16番 |
今回使用した11号の帆布は家庭用ミシンでも縫いやすい生地です。糸は60番、ミシン針は14番を使用しました。縫い目のステッチを目立たせたい場合はミシン糸30番、ミシン針16号を使うといいです。
ティッシュカバーを作るために使った素材
家庭で縫える 11号帆布 50cm単位 112cm幅
今回使用したカラー
ライトイエロー
コーラルピンク
ミントグリーン
商品番号 11-hanpu ¥715税込
ノリ付き 11号帆布 1mカットクロス 110cm幅
商品番号 1147 ¥825税込
こちらの帆布の11号を使いました。布は縦の長さが50㎝あればティッシュカバーが作成できます。
オリジナルタグ 月の光 Clair de Lune タテ40mm ヨコ46mm 5枚単位
商品番号 original-tag-c ¥330税込
大きめサイズのこちらのタグをティッシュカバーのワンポイントに使いました。
早速ティッシュカバーを作ってみよう
ティッシュカバーの作成には大きく分けて6つの工程があります。
- 布の裁断
- ジグザグミシンをかける
- 紐を作る
- タグをつける
- 本体を縫う
- ボタンを取り付ける
この6つの工程についてゆっくり見ていきましょう。
1.布を裁断しよう
市販のボックスティッシュのサイズは様々ありますが今回は外箱ありのティッシュと外箱なしのティッシュの2パターンを作成しました。
本体部分の生地のサイズが少し違うだけで作り方は同じです。
お好みで作ってみてくださいね!
布を裁断します。
本体部分
外箱ありティッシュの場合…縦40×横40㎝ 1枚
外箱なしティッシュの場合…縦36×横36㎝ 1枚
紐部分
縦25×横5㎝ 1枚 ※外箱あり・なし共通サイズ
※( )のサイズは外箱なしのサイズです。
2.ジグザグミシンをかけよう
ここからは外箱ありも外箱なしも同じ工程です。
ティッシュカバー本体の布の4辺にジグザグミシンをかけます。
ジグザグミシンをかけることで布の端がほつれるのを防ぐことができます。既製品はロックミシンで始末してあるものがほとんどですが家庭用ではジグザグミシンでOKです。
ミシンの設定を確認しましょう。
ミシンの設定をジグザグミシンに変更し、ハギレを使って試し縫いをしてみましょう。次の写真はジグザグミシンの小・中・大の比較です。
私の自宅のミシンではジグザグ(中)がちょうどよかったです。皆さんもご自宅のミシンを確認してくださいね。
ティッシュカバー本体の4辺にジグザグミシンをかけます。
ジグザグミシンはひとつの辺が縫い終わったらいったんミシンの糸を切り、次の辺へと進みます。それを4回繰り返します。
4辺のジグザグミシンができました。
次からの工程は直線で縫います。ミシンの設定を「ジグザグ縫い」から「直線縫い」に忘れずに戻しておきましょう!
3.紐を作ろう
ティッシュカバーの紐部分を作ります。
下の図は紐を折る工程をまとめたものです。
では一つずつ確認していきましょう。
紐用に切った布を半分に折りアイロンをかけ真ん中に折り目を付けます。
真ん中の折り目に向かって折り込み、さらに二つ折りにしアイロンをかけ整えます。
両サイドの端からだいたい2㎜内側を縫います。
これで紐部分が完成しました!
4.タグを付けよう
お好みでタグを付けます。タグを付けない場合は次の『5.本体を縫おう』に進んでください。
本体を縫った後にタグを取り付けると布が重なるため縫いづらいです。本体を縫う前にタグをつけておくことをお勧めします。
今回使用したタグは線のところを折るタイプでした。
両端の線で折りアイロンをかけます。
アイロンをかける前に温度設定を必ず確認しましょう。今回のタグはポリエステル製なのでアイロンは中温との注意書きがありました。
タグをつける位置を決めます。今回タグは布の横から3.5㎝、下から10㎝の位置に付けました。
タグの位置はお好みの位置でOKです。生地の両サイド3㎝と上下5㎝は折り込んで縫うため避けてください。次の『5.本体を縫う』の工程を確認し、ティッシュカバーの完成をイメージしながらタグの位置を決めましょう。
タグをつける位置が決まったら布にタグを固定します。固定方法はまち針で止める方法と布用ボンドやノリなどを使って貼り付ける方法があります。方法はお好みでOK です。
ミシンでタグをぐるっと一周縫いつけます。
タグを縫うときはミシンの設定の「縫い目の長さ」はいつもより短めで縫うと縫いやすいです。
タグの縫い付けが完成しました!
5.本体を縫おう
次はティッシュカバーの本体部分を縫う工程です。
本体の布の両サイドを1.5㎝折りアイロンをかけます。
この時にアイロン定規を使うと便利です。
アイロン定規はサイズを測りながらアイロンもかけることができます。
アイロン定規がご自宅にない場合は厚紙でアイロン定規を作ることができます。厚紙は百均に売っていますがTシャツやタイツの台紙などを活用してもOKです。
折り込んだ両サイドの端から約2~3㎜のところを縫います。
両サイドが縫い終わりました。
上下2.5㎝を折りアイロンをかけ折り目をつけておきます。
上下2.5㎝は折り曲げたまま横方向に半分に折り、中心に折り目をつけます。
生地を広げ中心についた折り目を目安に上下に印をつけます。
折り目をつけたりチャコペンで印をつけたりしておくのは後の工程の下準備です。忘れずにしておきましょう。
先ほど折り目をつけた上下の折り込みは伸ばし、生地の表側の上から10㎝、下から10㎝のところにチャコペンで印をつけます。印をつけるのは左右の片方どちらかでOKです。
生地の表に印をつける場合は線が後で消えるチャコペンを使いましょう。チャコペンは100均にも販売されています。
上下折り曲げたところは伸ばしたまま左右の布を1cmほど重ねます。
チャコペンでつけた10㎝の印のところまで端から約2~3㎜のところを縫いあわせます。10㎝の印まで来たら返し縫いをします。
下の生地を一緒に縫わないように、こまめに確認しながらゆっくり進めましょう!
縫い合わせが完成しました!
2.5㎝の折り目をつけた上部分を折ります。
先ほど縫い合わせたところとチャコペンで線を引いておいた中心を合わせクリップで止めます。
紐の片側を本体の上部分に約1cm挟み、端から約2㎜のところを縫います。片方の端の近くまできたらもう片方の紐を約1cm挟み縫います。
生地が重なって分厚くなっているところはゆっくり縫い進めましょう。
紐がねじれないように注意して付けましょう!
次は上部分の端から2㎝のところを縫います。
ティッシュカバーの上部分が縫い終わりました!
次はティッシュカバーの下部分を縫っていきます。
アイロンで折り目をつけたところを折り曲げます。
端から2㎝のところをぐるりと一周縫います。縫い始める地点は目立たないようにティッシュカバーの裏側にします。
本体部分を縫い終わりました。あとはボタンを付けたら完成です♪
6.ボタンを取り付けよう
簡単に取り付けができる打ち具不要のボタンを使いました。ボタンは「ワンタッチホック」「樹脂ホック」「プラスナップ」などの名前で販売されています。手芸屋さんはもちろん、ダイソーやセリアなどの百均でも手に入ります。
ボタン1組に必要な個数はヘッド2個、バネ1個、ゲンコ1個です。今回は2ヵ所ボタンを付けるので2組分のヘッド4個、バネ2個、ゲンコ2個を使用します。
縫い合わせたところとチャコペンで線をひいておいた中心を合わせクリップで止めます。
ボタンを取り付ける位置(中心から左右約4㎝)にチャコペンで印をつけます。
印をつけたところに目打ちで生地に穴をあけます。
目打ちで穴をあけたところにボタンをそれぞれ差し込みます。
下の図はヘッド、ゲンコ、バネをそれぞれ差し込む位置になります。
では一つずつボタンを取り付ける工程を確認しましょう。
下の生地にボタンを取り付けます。
ヘッドを目打ちで開けた穴に差し込みます。
差し込んだヘッドの先端にバネを重ね、指で挟みこみパッチと音がするまではめ込みます。
次に上の生地にボタンを取り付けます。
ヘッドを目打ちで開けた穴に差し込みます。
差し込んだヘッドの先端にゲンコを重ね、指で挟みこみパッチと音がするまではめ込みます。
これで1セットボタン付けが終わりました。同じようにもう1セットボタンを取り付けます。
2組ともボタンの取り付けが完成しました!
使う際は下のボタンを開けティッシュを入れます。
こちらは外箱なしのティッシュケースです。
完成です♪
紐なしも作ってみました。
紐なしの場合は『3.紐を作ろう』と『5.本体を縫おう』の紐を挟む工程を省略します。他はすべて同じ工程です。
卓上用としてしか使わない場合は紐部分の工程を省略して作ってみてくださいね。
下の写真は紐なしの場合の『5.本体を縫おう』の紐を挟む工程を省略した場合です。
簡単にティッシュカバーを作成できました!ぜひ作ってみてくださいね。
7.アレンジしてみよう
こちらはこのレシピをもとに縫いナビの編集部さんが作成したティッシュカバーです。100均の持ち手を使ってアレンジもできるので、ぜひ皆さんも色々アレンジを楽しんでみてくださいね♪
今回使った素材
家庭で縫える 11号帆布 50cm単位 112cm幅
今回使用したカラー
ライトイエロー
コーラルピンク
ミントグリーン
商品番号 11-hanpu ¥715税込
ノリ付き 11号帆布 1mカットクロス 110cm幅
商品番号 1147 ¥825税込
こちらの帆布11号を使ってティッシュカバーを作成しました。透け感がなく裏地も必要ない生地なのでインテリア雑貨にぴったりな生地でした。
オリジナルタグ 月の光 Clair de Lune タテ40mm ヨコ46mm 5枚単位
商品番号 original-tag-c ¥330税込
こちらのタグは大きめなのでオシャレなワンポイントになります。
今回参考にした動画はこちら
kcotonさんの動画を参考にティッシュカバーを作りました。
こちらの動画ではティッシュカバーの下部分をマジックテープで止める方法が紹介されています。
ぜひこちらの動画も合わせてご覧ください♪
ミシン糸とミシン針の関係を次の表で確認しましょう!