今回はリボンがかわいいトートバッグ風リボンポーチの作り方を紹介します。
ファスナーポーチにリボンと持ち手をつけました。小さいトートバックのような、かわいいポーチがハンドメイド初心者さんにも簡単に作成できます。プレゼントにもお勧めです。ぜひ作ってみてください。
リボンなし、持ち手なしのポーチも作ってみました。リボン付きとは雰囲気ががらっと変わりますね。お好みで色々アレンジしてみてください。アレンジ方法も紹介しています。
もくじ
準備するもの
生地のサイズ | 枚数 | |
ポーチ本体:表生地 | 縦30㎝×横23㎝ | 1枚 |
ポーチ本体:裏生地 | 縦30㎝×横23㎝ | 1枚 |
リボン:本体部分 | 縦20㎝×横27㎝ | 1枚 |
リボン:中心部分 | 縦10㎝×横9cm | 1枚 |
持ち手 | 縦20㎝×横8cm | 2枚 |
- 生地(上の表を参考に準備します。詳細は「1.生地を用意しよう」をご覧ください。)
- ファスナー 20㎝
- 定規
- まち針
- クリップ
- チャコペン
- ミシン
- ミシン針とミシン糸(厚地用の針と糸)
- ハサミ
- 糸切りばさみ
- アイロン
布 | ミシン糸 | ミシン針 |
---|---|---|
薄手(綿ローン、ガーゼなど) | ポリエステル糸90番 | 9番 |
普通地(シーチング、ブロード、コットンなど) | ポリエステル糸60番 | 9番、11番 |
厚手(デニム、帆布、タオル地など) | ポリエステル糸60番、30番 | 14番、16番 |
今回使用した8号の帆布は厚地用の針と糸を使えば家庭用ミシンでも縫えました。今回は縫い目のステッチを目立たせたかったので糸は太めの30番、ミシン針は16番を使用しました。使用される生地にあわせてミシン糸とミシン針を準備しましょう。
トートバッグ風リボンポーチを作るために使った素材
くったり柔らか 家庭で縫える8号帆布 50cm単位 92cm幅 【商用可能】
商品番号 8-hanpu ¥792税込
使用した色 グレージュ チャコールグレー カーキ
硬い帆布だと針通りが悪く、家庭用ミシンでは縫えないこともありますが、今回使用したこちらの8号帆布は柔らかいので家庭用ミシンでも安心して縫うことができました。厚手の生地なので雑貨づくりの時に接着芯がいらないのも手間が省けるのでうれしいポイントです♪
綿ポリ 交織 ヒッコリー ストライプ 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
商品番号 5311 ¥605税込
使用した色 ブラック
こちらのヒッコリーストライプの生地をリボン部分と裏生地に使いました。生地はほどよい厚みで縫いやすかったです。
オリジナルタグ 月の光 Clair de Lune タテ40mm ヨコ46mm 5枚単位で販売 【商用可能】
商品番号 original-tag-c ¥330税込
こちらのタグは大きめサイズなのでワンポイントになります。雑貨がかわいく仕上がるのでお勧めです。
トートバッグ風リボンポーチを作ってみよう
トートバッグ風リボンポーチの作成には大きく分けて4つの工程があります。
- 生地を用意する
- リボンを縫う
- 持ち手部分を作る
- ポーチ部分を作る
この4つの工程についてゆっくりみていきましょう。
1.生地を用意しよう
生地のサイズ | 枚数 | |
ポーチ本体:表生地 | 縦30㎝×横23㎝ | 1枚 |
ポーチ本体:裏生地 | 縦30㎝×横23㎝ | 1枚 |
リボン:本体部分 | 縦20㎝×横27㎝ | 1枚 |
リボン:中心部分 | 縦10㎝×横9cm | 1枚 |
持ち手 | 縦20㎝×横8cm | 2枚 |
ポーチを作るのに必要な生地の大きさと枚数をまとめました。表のサイズにあわせて生地に直接チャコペンで印をつけ生地をカットしてください。
自宅にある厚紙を使うときれいに直角の線が引けるのでお勧めです。
今回は帆布の生地が厚手のため接着芯は使用しませんでした。
普通~薄手の生地を使用する場合は表生地に接着芯を貼ることをお勧めします。生地の厚みにもよりますが接着芯は薄手から中手の片面アイロン接着タイプがお勧めです。接着芯の貼り方は【ハギレ活用!】簡単に作れる布小物ボックスの作り方の2.接着芯をつけようで詳しく紹介しています。
2.リボンを縫おう
リボン部分を作成する流れは次の①~④までの工程があります。
- リボン本体部分を縫う
- リボン中心部分を縫う
- リボンを合体させる
- 表生地にリボンを付ける
では一つずつ確認しましょう。
①リボン本体部分を縫う
リボンの本体部分の生地を中表に上下を半分に折り、クリップでとめます。
中表に半分に折りました。
中表とは生地の表が中(内側)になるように生地を合わせることです。
クリップでとめた端を縫い代1㎝で縫います。ミシンの縫い始めと終わりは必ず返しぬいをしましょう。
縫い代1㎝で縫い終わりました。
先ほど縫った縫い代部分を開き、アイロンで整えます。
この工程のことを「縫い代を割る」と言います。縫い代を割っておくと仕上がりがとてもきれいになります。
ひっくり返します。
縫い目が真ん中にくるようにアイロンで整えます。
リボン本体部分が縫い終わりました。
②リボン中心部分を縫う
リボン中心部分の生地を中表に縦に半分に折ります。
中表に半分に折りました。
重ね合わせた端を縫い代1㎝で縫います。
縫い終わりました。
縫い代をアイロンで割っておきます。
ひっくり返し表にします。
縫い目が中心にくるようにします。
中心に縫い目があるほうを下に置き、縫い目が外側になるように半分に上下に折ります。
上下に半分に折りました。
縫い代1㎝で縫います。
縫い代1㎝で縫った部分の縫い代を割り、アイロンで整えます。
生地をひっくり返します。
リボンの中央部分ができました。
③リボンを合体させる
リボン本体部分をじゃばらに折ります。
じゃばらに折ったリボン本体部分をリボン中央部分の筒の中に通します。
リボン本体部分の縫い目とリボン中央部分の縫い目が合うように調整し、リボンの真ん中に中心部分がくるように整えます。
リボン本体と中央部分の縫い目があるほうがリボンの裏側になります。
④表生地にリボンを付ける
表生地の表を上にします。上から3㎝の部分にリボンをクリップでとめます。
リボンをどれくらいふんわりさせたいか考えながら調節しクリップでとめます。リボンをふんわりさせたい場合は表生地からはみ出るリボン部分の生地は少なくなり、ふんわり具合を少なくしたい場合は表生地からはみ出るリボン部分の生地は多くなります。
リボンの両端を縫い代5㎜で縫います。
リボンを表生地に縫い付けました。
表生地を裏にし、表生地からはみ出たリボンをカットします。
表生地を表にし、表生地の中心(11.5㎝)にリボンの中心がきているか確認し調整します。
リボンの中心位置が動かないようにまち針でリボン中心部分の横を固定します。
表生地の裏側からリボン中心部分(リボン中心部分の筒の裏側)の生地と表生地を手縫いで縫い合わせます。中心がずれないように軽く固定する程度で縫えばOKです。
リボンの表側まで針を通して縫ってしまわないように気を付けましょう。
リボンの中心がずれないように固定できました。
リボン部分の縫い付けが完成しました!
今回リボン部分はストライプの生地を使いました。水玉や花柄でリボンを作っても可愛いと思います♪
3.持ち手部分を作ろう
持ち手部分を作ります。まず①持ち手部分の生地を縫い②表生地に持ち手を縫いつけます。
①持ち手部分を縫う
持ち手をつけない場合はこの工程を省略してください。
持ち手の生地を裏が内側にくるように半分に折り、アイロンをかけ中央に線の跡をつけます。
先ほど折ったところを広げ、跡がついた中央に向かって両端を内側に折りアイロンをかけます。
さらに半分に折り(4つ折りの状態になる)アイロンをかけます。
持ち手部分の生地2枚とも4つ折りにしました。
持ち手の両端(端から2~3㎜)をミシンで縫います。
持ち手部分が縫い終わりました。
②表生地に持ち手を縫いつける
次に先ほどつくった持ち手を表生地に縫い付けます。
表生地の持ち手つけ位置(中心から3.5㎝)にクリップでとめます。この時に持ち手部分の生地を0.5㎝ほどはみだした状態でとめます。表にしたときに持ち手のわ(輪)の部分が外側にくるよう、内側をわ(輪)にしてとめます。
わ(輪)とは布の折山のことをいいます。持ち手の輪の部分が外側に見えることで仕上がりがきれいに見えます。
持ち手部分を表生地の端から0.3㎜内側を縫います。この時何度か返し縫いをしておくと持ち手がはずれにくくなり安心です。
持ち手部分の取り付けができました。
4.ポーチ部分を作ろう
ポーチ部分をつくります。ポーチ部分の作成は次の①~③までの工程があります。
- ファスナーをつける
- まち部分を裁断する
- 縫う
では一つずつ確認しましょう。
①ファスナーをつける
まずミシンの押さえ金を「ファスナー押さえ(方押さえ)」に替えます。ファスナー押さえに替えることでファスナーの中央にあるギザギザ部分(むし)にミシンの押さえが当たらずに縫うことができます。
ファスナー押さえは基本的にミシンのセットについているので確認しましょう。
ファスナーを生地に縫い付ける前にファスナーの端の処理をしておきます。
端を処理せずそのまま縫うこともできますが、端を処理しておくことで完成度がアップします。
ファスナーを裏側にし、端を斜めに折りまげ、まち針やクリップで固定します。
折り曲げた4か所を手縫いで軽く縫い留めます。
4か所、端を縫いとめました。
ファスナーと表生地、裏生地の中心に印をつけておきます。
ファスナーや生地を半分に折ってハサミで少し切りこみを入れてもいいですし、チャコペンで印をつけてもOKです。ハサミで切って印をつける際は少しだけ生地を切るように注意してください。
中心に印をつけました。
中心に印をつけておくことでファスナーを取り付ける時にきれいに中心位置を合わせることができます。
表生地の表を上側にし、ファスナーは裏側(スライダーが下)にし、さきほど印をつけた中心を合わせます。中心を最初にあわせてクリップでとめ、そのあと端をとめます。
さらにその上に裏生地の表を内側にし重ねます。
こちらも中心から合わせ、先ほどとめたクリップを外し、再度裏生地もあわせてからクリップをとめます。
ファスナーを半分ほど開いておき、端から0.5㎝内側を縫います。
ファスナーをあけている半分ちかくまで縫ったら、針をさしたままミシンの押さえをあげてファスナーを閉じてから最後まで縫います。
縫っている途中にミシンの押さえを上げる時は、必ずミシンの針を生地にさした状態にしましょう!
ファスナー部分が縫い終わりました。
縫った箇所をアイロンで形を整えます。
ファスナーの際から2~3㎜くらいの位置を縫います。
持ち手部分のところは生地が重なって分厚いためミシンのプーリー(はずみ車)を手で回しながら縫いましょう。
ファスナーの際を縫い終わりました。
反対側も同様にファスナーを縫い付けます。
表生地の表を上側にし、さきほどつけたファスナーと中心をあわせ重ねあわせます。
この時、持ち手を内側に避けておきましょう。
中心を合わせクリップ(まち針)でとめたら、両端もクリップ(まち針)でとめます。
こちらを裏から見ると下の写真のようになります。
表生地が下にくるように置きなおし、裏生地の端もファスナーに重ね合わせます。
まず中心をあわし、先ほどとめたクリップを外し、再度裏生地も一緒にクリップでとめます。
端から0.5㎝内側を縫います。先ほどと同様にファスナーの引き手部分に近づいたら針をさしたままミシンの押さえをあげてファスナーの引き手部分を避けて縫いましょう。
ファスナー部分の取り付けができました。
おもてに返し、アイロンで形を整えます。
ファスナーを全開にし、ファスナーの際から2~3㎜くらいの位置を縫います。
最後のほうにきたら生地が邪魔をして縫いにくくなりますので生地を避けながら縫います。
ファスナーの取り付けが終わりました!
私自身ファスナーの取り付けにはちょっと苦手意識がありましたが、ゆっくり確認しながらすると綺麗にできました!ファスナーの取り付けの一番のコツは焦らずゆっくりすることです。ファスナーを取り付けられるようになると洋裁の幅もぐっと広がりますのでぜひ挑戦してみてくださいね。
②まち部分を裁断する
生地を裏返します。
ファスナー位置を中心にし、ファスナーの部分を合わせます。ファスナーの端は裏生地のほうに向けます。
全体をクリップでとめます。まずファスナー位置の中心からあわせ、その後端を合わせてクリップでとめます。
まち部分を裁断します。四隅に縦1.5㎝、横2.5㎝をチャコペンで印をつけハサミでカットします。
まち部分になる四隅がカットできました。
③縫う
ミシンの押さえは通常の押さえに変更しておきましょう。
ファスナーの位置はそのままミシンで縫うと生地がずれやすいので中心部分のみ端から1㎝を仮縫いしておきます。
まず、先ほど合わせたファスナー部分が裏生地側に倒れているか、端がずれていないかを再度確認してから縫いましょう。
ちょっとしたひと手間で完成した時にポーチの生地がずれてしまっているという失敗を防ぐことができます。
ファスナー部分は分厚くなっているのでプーリー(はずみ車)を手でまわして縫いましょう。
仮縫いができました。
サイド部分を端から1㎝縫い合わせます。この時ファスナーは半分開けた状態にしておきます。また、裏地の1か所に7㎝ほどの返し口を作っておきます。
返し口も忘れずに縫いはじめと縫い終わりは返しぬいをしましょう。
「返し口」とはあとで生地を表に返すために縫わずにあけておく部分のことを言います。返し口をつくっておくこととファスナーを半分あけておくことで最後に生地を表に返すことができますので忘れずに!
ファスナー部分は分厚くなっているのでプーリー(はずみ車)を手でまわして縫いましょう。
サイドが縫い終わりました。
サイドの縫い代をひらきアイロンをかけておきます。
サイドの縫い代を開きました。
裁断した四隅の縫い代の中心と底の中心を合わせクリップでとめます。
クリップでとめたアップの写真です。
四隅をクリップでとめました。
縫い代1㎝で4か所縫います。
まち部分が縫い終わりました。
返し口から生地を裏返します。
返し口から少しずつ生地を引き出すような感じで裏返します。完成まであと一歩♪
返し口をミシンか手縫いで閉じます。ミシンで閉じる場合は生地の端を縫うようにします。
今回はミシンで返し口を閉じました。手縫いで閉じる方法は【ハギレ活用!】簡単に作れる布小物ボックスの作り方の5.表生地と裏生地を合体させようの中で手縫いで閉じるコの字とじを詳しく紹介しています。
返し口を閉じました。
裏生地を表生地の中に入れます。
小さいトートバックのようなポーチが完成しました!リボンがとてもかわいいです。
5.アレンジしてみよう
大き目なサイズのタグをつけ、持ち手とリボンがないシンプルなポーチを作ってみました。
こちらは②リボンを縫うと③持ち手を縫うの工程は省略し、あとの工程は一緒です。
タグは①生地を用意するのあとに表生地にお好みの位置につけてください。
では、タグを表生地につけてみましょう。今回はポーチが完成した時に下にタグがくるように、表生地の上から6㎝、横から3㎝のところにタグを縫い付けました。
タグの大きさにもよりますが、タグをつける位置はお好みでOKです。
ミシンでタグをぐるっと一周縫いつけます。
タグの付け方の詳細は簡単!11号帆布で作るティッシュカバーの作り方の4.タグを付けようの中で詳しく紹介しています。
タグの縫い付けが完了しました。
タグをつけた後、④ポーチ部分を作るの工程は同じです。
完成しました!雰囲気ががらっと変わってこちらも可愛いですね。ぜひ色々アレンジしてみてください。
今回使った素材
くったり柔らか 家庭で縫える8号帆布 50cm単位 92cm幅 【商用可能】
商品番号 8-hanpu ¥792税込
使用した色 グレージュ チャコールグレー カーキ
綿ポリ 交織 ヒッコリー ストライプ 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
商品番号 5311 ¥605税込
使用した色 ブラック
オリジナルタグ 月の光 Clair de Lune タテ40mm ヨコ46mm 5枚単位で販売 【商用可能】
商品番号 original-tag-c ¥330税込
今回はリボンをストライプにしてみました。リボンの生地を表生地と同系色にすると大人っぽい印象に、水玉や花柄にするとかわいい印象に仕上がると思います。ぜひお好みで色々試してみてくださいね。
ミシン糸とミシン針の関係を次の表で確認しましょう。