今回は小物整理に便利な布小物ボックスの作り方を紹介します。お菓子やマスク、お子様のおもちゃ入れ、はぎれやハンドメイド資材の整理にと、ちょっとした小物の整理に便利です。正方形のはぎれを組み合わせて直線縫いだけで簡単に作ることができます。ぜひお気に入りの布のはぎれを使って、柄合わせを楽しみながら作成してみてください。
内側を折り返して使っても、伸ばして使ってもOKです。
もくじ
準備するもの
生地のサイズ | 枚数 | |
表生地 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
裏生地 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
接着芯 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
- 生地(上の表を参考にしてください)
- 接着芯(上の表を参考にしてください)
- 定規
- まち針(クリップでもOK)
- チャコペン
- ミシン
- ハサミ
- 針と糸
- 糸切りばさみ
- アイロン
布小物ボックスを作るために使った素材
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位
商品番号 4500 ¥550税込
使用した色 グレー モスグリーン ピンクベージュ
綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位
商品番号 4520 ¥550税込
使用した色 グレー(5mm)
綿ポリ 交織 ダンガリー ストライプ 50cm単位 110cm幅
商品番号 4510 ¥550税込
使用した色 モスグリーン(5mm)
小サイズ(左)は無地のグレーとギンガムチェック(5mm)のグレー、無地のピンクベージュを合わせました。
大サイズ(右)は無地のモスグリーンとストライプ(5mm)のモスグリーン、無地のピンクベージュを合わせました。
布小物ボックスを作ってみよう
布小物ボックスの作成には大きく分けて5つの工程があります。
- 布の裁断
- 接着芯をつける
- 表生地を縫い合わせる
- 裏生地を縫い合わせる
- 表生地と裏生地を合体させる
簡単にできるので、この5つの工程についてゆっくりみていきましょう。
1.布を準備しよう
布小物ボックスは正方形の生地を組み合わせて作ります。今回裏生地はすべて同じ色にしましたが色んな柄や色の組み合わせにしても可愛いと思います。
最初に型紙を準備します。
作りたい完成サイズに縫い代1㎝をつけくわえた型紙を1枚準備します。
完成サイズが縦16㎝×横16㎝×まち16cmの布小物ボックスを作る場合は下の図のように縫い代1㎝を付け加えた縦18㎝×横18㎝の型紙を1枚準備します。
作りたい完成サイズに縫い代分の縦+2㎝、横+2㎝を付け加えます。
型紙を作成するときは方眼用紙で作ると簡単に直角な線を引くことができます。方眼用紙は百均に販売されています。
同じサイズで15枚裁断するので型紙を1枚作っておくと便利です。
型紙を使って表生地、裏生地、接着芯にチャコペンで線を引き裁断します。下の表の枚数を準備しましょう。
生地のサイズ | 枚数 | |
表生地 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
裏生地 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
接着芯 | 縦18㎝×横18㎝ | 5枚 |
表生地、裏生地、接着芯の準備ができました。
2.接着芯をつけよう
布小物ボックスをしっかりと仕上げるために表生地の5枚すべてに接着芯をつけます。
接着芯とは表面に接着剤がついた芯地のことを言います。接着芯を布に貼ることで布に張りが出て型崩れを防くことができます。接着芯には色々な種類がありますが『片面アイロン接着タイプ』がハンドメイド初心者さんにも使いやすくお勧めです。
接着芯には「薄手」「普通」「厚地」など厚みの違いがあります。今回は布小物ボックスをしっかり自立させたいので接着芯は「厚地」を使用しました。
写真のように接着芯には糊(接着剤)がついた面がキラキラしています。この糊がついた面を生地の裏面にアイロンで貼り付けます。
接着芯をはる前に生地や接着芯に糸くずなどがついている場合は取り除いておきます。生地にしわがある場合はアイロンをかけておきましょう。
カットした接着芯を表生地の裏面に貼り付けます。
表生地の裏面を上向きにし、接着芯の糊がついた面と重ね合わせます。
今回はアイロン台の上とあて布にクッキングシートを使用しました。
クッキングシートはもし接着芯の糊がついてしまっても綺麗にはがれるのでアイロン台の上に敷いたりアイロンのあて布にしたりと便利なのでお勧めです。
アイロンは中温でドライの状態でかけます。
アイロンを高温にすると接着芯が縮んだり接着剤が溶けすぎ生地に染み出す原因になります。急いでいても高温はNGです!
コードレスタイプのアイロンはアイロンの温度が下がりやすいのでこまめに畜温して中温を保ちましょう。
アイロンを1か所10秒ほど押さえ接着芯を貼り付けます。
アイロンを滑らせてかけると接着芯がずれたりはがれたりする原因になります。1か所押さえたらアイロンを上にあげ次の位置に移動しましょう。
アイロンはすき間のないように少しずつ位置をかえて押さえます。
接着芯をつけた後は熱がさめるまで動かさず放置しておきましょう。
アイロンの熱が冷めないうちはノリが完全にかたまっていないため動かすと接着がとれてしまいます。しっかり熱がさめるまで動かさないようにしましょう。
表生地の裏に接着芯を貼り終えました。
接着芯がきれいに貼れると出来上がりの完成度もアップします。接着芯のポイントを下にまとめました。
- 生地や接着芯に糸くずなどがついている場合は事前に取り除きましょう。
- 生地にしわがある場合は事前にアイロンをかけておきましょう。
- アイロンの温度は中温でかけましょう。コードレスタイプのアイロンを使うときはこまめに畜温しましょう。
- 接着芯をつけるときはアイロンを滑らせないようにしましょう。
- 隙間なく重ねるようにアイロンをかけましょう。
- 接着後は完全に熱が冷めるまで置いておきましょう。
3.表生地を縫い合わせよう
表生地5枚を縫い合わせます。まず①底と側面を縫い合わせ、その次に②側面を縫い合わせます。
では①と②の工程についてみていきましょう。
①底と側面を縫い合わせる
表生地の底になる面と側面を縫い合わせます。
まず表生地の底の生地とその側面の2つの生地から縫い合わせます。
側面の生地と底の生地が中表になるように端を合わせます。
中表とは生地の表が中(内側)になるように合わせることです。
縫い代1㎝で縫います。はじめと終わりは1㎝縫わずにあけておきます。ミシンの縫い始めと終わりは必ず返しぬいをしましょう。
はじめと終わりの1㎝は縫わないため間違い防止に1㎝のところにチャコペンで印をつけておくことをお勧めします。
底と側面の1か所が縫い終わりました。
今回は見やすいように糸を濃いめの色で縫っています。皆さんは使われる布に合わせて糸を選んでくださいね。
同じように反対側の側面の生地と底の生地が中表になるように端を合わせます。
先ほどと同様に縫い代1㎝で縫います。はじめと終わりは1㎝縫わずにあけておきます。
底と側面の2枚が縫い終わりました。
下の写真は側面の生地を広げた写真(表)です。
下の写真は側面の生地を広げた写真(裏)です。
次に上側と下側の側面と底も先ほどと同様に縫い代1㎝で縫い合わせます。こちらも同じくはじめと終わりの1㎝は縫いません。
底部分の生地と側面の生地(上側)を中表に重ねます。その時に先ほど縫い合わせた生地は避けながらクリップ(まち針)でとめます。
縫い代1㎝で縫います。はじめと終わりは1㎝縫わずにあけておきます。
側面(上側)と底部分が縫い終わりました。
側面(下側)も同様に縫い代1㎝で縫い合わせます。底と側面の生地を中表に重ねます。こちらも先ほどと同様に縫い合わせた生地は避けながらクリップ(まち針)でとめます。
下側の側面と底部分が縫い終わりました。
これで表生地の底と側面の縫い付けが終わりました。
②側面同士を縫い合わせる
次に表生地の隣り合う側面同士を縫い合わせます。
それぞれの隣り合う側面をクリップ(まち針)でとめます。生地の裏側が外側になります。
底の部分の生地を縫わないように底の生地は避けて重ね合わせます。
4か所の側面を縫い代1㎝で縫い合わせます。底側の生地は縫わず底の縫い目とつながるように縫い合わせます。
底側から縫い始めると底の縫い目と簡単につなげることができます。
表生地の縫い合わせが終わりました。裏生地も同様に縫っていきます。
4.裏生地を縫い合わせよう
裏生地5枚を縫い合わせます。「3.表生地を縫い合わせよう」と同様に①底と側面を縫い合わせ、その次に②側面を縫い合わせます。
裏生地では「②側面同士を縫い合わせる」で返し口を一か所作ります。返し口を1か所作る以外は表生地の時と同じです。
①底と側面を縫い合わせる
裏生地の底の生地と側面の生地を縫い合わせます。
裏生地の場合も「3.表生地を縫い合わせよう」の「①底と側面を縫い合わせる」と流れは全く一緒です。「3.表生地を縫い合わせよう」の「①底と側面を縫い合わせる」を確認しながら進めてください。
裏生地の底と側面の縫い付けが終わりました。
②側面同士を縫い合わせる
次に隣り合う側面同士を縫い合わせます。
『3.表生地を縫い合わせよう』と流れは同じですが1か所だけ10cmほどの返し口を作ります。
「返し口」とはあとで表に返すために縫わずにあけておく部分のことを言います。
隣り合う側面同士を縫い合わせます。「3.表生地を縫い合わせよう」の「②側面同士を縫い合わせる」を確認しながら進めてください。1か所だけ返し口を10cmあけて縫い合わせます。
ミシンで縫い合わせる前にチェコペンで10㎝の返し口がわかるように点で印をつけておきます。
返し口は縫わずにあけて縫い代1㎝で縫い合わせます。返し口も忘れずに縫いはじめと縫い終わりは返しぬいをしましょう。
裏生地の縫い合わせが終わりました。
5.表生地と裏生地を合体させよう
裏生地は裏返して裏生地の表面が外側にくるようにしておきます。
裏返した裏生地を表生地の中に入れます。
表生地・裏生地ともに縫い目を開き、縫い目をあわせてクリップでとめます。
4か所すべて縫い目を開いて合わせクリップでとめます。
上をそろえ間もクリップで固定します。
縫い代1㎝で上をぐるっと一周縫い合わせます。
上部分のミシンが縫い終わりました。
裏生地の返し口から生地を裏返します。
返し口から生地を少しずつ引き出しながら裏返します。
返し口から生地を裏返しました。
返し口を閉じていきます。ミシンで閉じてもいいですし、手縫い(コの字とじ)で閉じてもお好みの方法でOKです。今回は手縫い(コの字とじ)で返し口を閉じていきます。
「コの字とじ」とは縫い目を見せずに縫い代をぴったりと閉じ合わせる方法のことを言います。返し口を閉じるときによく使う方法です。きれいに閉じるコツを紹介しますので一つずつ確認していきましょう。
返し口を針と糸を使ってコの字とじで閉じます。
①玉結びをして生地の裏から針を出します。
②①の下に針を入れ、約3㎜ほど生地をすくい③針を出します。
④③の上に針を入れ、約3㎜ほど生地をすくい⑤針を出します。この流れを繰り返します。
下の写真の青の点線は生地の裏に隠れている糸をあらわしています。縦で見ると「コの字」に見えます。
下の写真は一針ずつ糸をきちんと引いた状態です。縫い目がほとんどわかりません。今回はわかりやすくするために赤の糸で縫いましたが皆さんは生地の色にあわせて縫ってくださいね。
返し口の最後まで縫い終わったら玉結びをします。
玉結びをしたすぐ下に針を入れ、1㎝ほど先に針を出します。
そのまま糸を引っ張ると玉結びが生地の裏に隠れます。
糸を糸切りはさみで切ります。
返し口がきれいに閉じることができました。
裏生地を表生地の中に入れます。
入り口部分を表生地と裏生地がきれいに合うようにアイロンで整えていきます。
入り口部分が整いました。
上側の端から0.5㎝内側をぐるっと一周縫い合わせます。
下に重なっている生地までミシンで縫ってしまわないように確認しながら縫い進めましょう。
上部分が一周縫い終わりました。机の上の小物整理に便利な布小物ボックスの完成です♪
正方形のはぎれを組み合わせて簡単に布小物ボックスを作ることができました。
そのまま使ってもいいですが、折り返して使うと裏生地が見えて可愛いですね。
今回使った素材
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位
商品番号 4500 ¥550税込
使用した色 グレー モスグリーン ピンクベージュ
綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位
商品番号 4520 ¥550税込
使用した色 グレー(5mm)
綿ポリ 交織 ダンガリー ストライプ 50cm単位 110cm幅
商品番号 4510 ¥550税込
使用した色 モスグリーン(5mm)
こちらの生地はナチュラルな色の雰囲気がとても可愛いです。無地、ギンガムチェック、ストライプは同色展開もあるので色合わせもとても簡単でした。今回ギンガムチェックもストライプも5㎜を選びましたが色々試してみたいです。
今回参考にした動画はこちら
* Baby&Kids * Handmadeさんの動画を参考に布小物ボックスを作りました。ぜひこちらの動画も合わせてご覧ください♪
今回使用した無地とギンガムチェックとストライプの綿ポリは同色展開しているので色合わせがとても簡単でした。色合わせに迷った時は同色の生地で合わせるとナチュラルな雰囲気になるのでお勧めです。