どうも。生地のマルイシ 店長の石井です。
タイトル通りで、実際どれくらい縮むのかテストしました。
あくまで当社生地をテストしたもので、名前が同じ生地であったとしても、その収縮率を保証するものではありません。
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もくじ
テスト環境
コインランドリー ぬるま湯洗濯・高温ガス乾燥
元サイズ
Sサイズ丈:85cm Fサイズ丈:92cm
ここからの収縮を計測
ウエストは使用するゴムなどによっても変わってくるので、今回は計測しません。
リップストップの計測結果
85cm→82cm マイナス3cm 収縮率3.5%
ポリウレタンが高温乾燥に耐えられず若干縮みましたね。
当たり前ですが、縮みやすいものは中温乾燥程度に留めた方が良さそうです。
これは水通しで解決できる問題ではないので、水通し不要で乾燥温度に注意。
綿ポリデニム
85cm→83.5cm マイナス1.5cm 収縮率1.7%
さすが綿ポリ。水通しした服でも高温乾燥させるとこれくらいは縮むんじゃないでしょうか。
織り柄のダブルガーゼ
85cm→83cm マイナス2cm 収縮率2.3%
意外にもこのガーゼ、耐えますね。優秀です。
とろけるダブルガーゼ
85cm→82.5cm マイナス2.5cm 収縮率2.9%
誤差な気もしますが、織りのガーゼよりも0.5cm縮んでいました。
個人的には問題ないかなと思います。中温乾燥だともう少しマシかもしれませんね。
レーヨンリネン
85cm→74cm マイナス11cm 収縮率12%
予想通りダントツ1位はこちらでした。この収縮はかなりクセ強いですね。笑
縮みすぎてもはや、
元の生地の風合いとは別物。
もとは若干ざらっとした感じの
ざっくりした生地、という印象ですが
縮むことでざらっと感がアップ(肌との接地面積が減ることで着心地や涼しさはむしろ向上してます)
もう別物で、この雰囲気が好きな人も絶対いるなと思いました。
この生地はあらかじめ高温乾燥かけてから裁断、縫製した方がいいです。こうなるので。
綿ポリコードレーン
85cm→84cm マイナス1cm 収縮率1.1%
綿ポリ強し。シワも見られません。
綿ポリバニラン
85cm→83.5cm マイナス1.5cm 収縮率1.7%
綿ポリバニランも優秀ですね。洗濯すればするほどソフトな着心地になってきました。
綿ポリは色落ちにも強いので、そこも嬉しい。
※写真を撮り忘れたので後日撮影します。
Lサイズ ストレッチストライプ
92cm→89.5cm マイナス3.5cm 収縮率3.8%
こちらもポリウレタンが入っている分、熱で縮んだ感じ。
個人的にはこれも問題無し。今回はゆるっとパンツですから。
まとめ
生地 | 収縮率 |
レーヨンリネン | 12% |
綿ポリデニム | 1.7% |
リップストップ | 3.5% |
織り柄のダブルガーゼ | 2.3% |
とろけるダブルガーゼ | 2.9% |
綿ポリコードレーン | 1.1% |
綿ポリバニラン | 1.7% |
ゆるっとパンツを作る上で今回の中で注意しなければいけないのは、レーヨンリネンの12%だけ。どこまで着丈にこだわるかは個人差がありますが、私はこれくらいなら他の生地は全然気にしません。
カッチリとしたシャツを作る場合は(これらの生地はそもそも適していませんが、、)襟に歪みが出てきてしまったり問題が起きる場合があります。
ちなみに防縮加工という加工があり、これを行うと収縮率が1%以下になります。シャツ用の生地などに使用します。ただ引裂強度が低下し、生地を弱めることがあるので、諸刃の剣。
いかがでしたでしょうか。
ダブルガーゼだから絶対水通し!!と思われていた方も、ゆるっとパンツに関してはそのまま作ってみてはどうでしょう。縮んでもこれくらいですよ。
初めにも書きましたが、
あくまで当社生地をテストしたもので、名前が同じ生地であったとしても、その収縮率を保証するものではありません。