ツイル生地の特徴と種類

パンツの生地として、よく目にするツイル(綾織)。
生地屋・手芸店・店長の石井がツイル生地がどんな作品に向いているのか作例を交えながら、洋裁初心者さんの目線でわかりやすく解説します。

ツイル生地の特徴

ツイル生地には次のような特徴があります。

  • しなやかな風合い
  • 上品な光沢感
  • シワになりにくい
  • 若干の伸縮性がある
  • 摩擦には弱い

しなやかな風合い

ツイル生地は織物の設計上、平織り(綿ポリダンガリーなど)よりも柔らかく、しなやかな生地になります。
とろとろに柔らかいガーゼのような風合いではなく”ほどよいハリがありつつも柔らかい”といった風合いです。

ツイル独特の上品な光沢感があります

平織りにはない、ツイル独特の上品な光沢があります。織物の光沢に繋がる要素は、使用する糸と織りの組織です。


織りによる光沢は、タテ糸が多く浮いていればいるほど強くなります。

多く浮いているタテ糸 3本浮いて1本沈んでいます 

光沢のある生地で思い浮かぶ「サテン」の生地もタテ糸が多く浮いています。

ツイルにもいろんな種類があり、同じツイルでも種類によって光沢感が変わっていきます。

ツイルの種類について

タテ糸が多く浮いているということは織りの組織に余裕ができやすく、糸と糸の間のゆとりが生まれやすい。ゆるっと作ることもかちっと作ることも可能な幅の広い織物です。

サテン生地は更に組織に余裕があるのでツイルよりもしなやかな生地を作ることができます。逆に言えば、ゆとりがある分、平織りよりも密度をあげることも可能で同じ太さの糸を使ってもサテンで高密度につくれば平織りよりももっと肉厚感のある生地を作ることも可能です。

コットン素材であれば、原綿の質によっても光沢感は大きく変わってきます。

シワになりにくい

隙間なく、かちっと糸が入っている平織り生地

ツイル生地は同程度の厚みの平織り生地などと比べてシワになりにくい生地です。

平織りの生地はタテ糸とヨコ糸が1本ずつ交差しています。

ツイルの場合はタテ糸3本ごとにヨコ糸が入ったりと糸と糸の間に余裕があります。

糸と糸の間に余裕があるツイル生地

その分、生地に遊びがあるのでシワにも強くなります。

若干の伸縮性がある

上記でも紹介したとおり、ツイル生地はややルーズな織りの組織になっているためポリウレタンなどが入っていなくとも、生地そのものに若干の伸縮性があります。ですが、ポリエステル混の生地やニットのように伸びるわけではないので本当に伸縮性のあるものが作りたい場合は、コットン100%のツイルではやや物足りないかと思います。

パンツにも使えるしっかりとした伸縮性のあるニット生地はこちら

摩擦には弱い

こちらも組織がルーズなことが関係しています。
1本ずつがタテヨコでカチっと固まっている平織りに比べると糸と糸の組み合わせがゆとりがあり、ルーズな分、摩擦には弱いです。ただ、弱いとはいってもパンツにして履いているうちにすぐに破れるとかそういったことではありません。あくまでも平織りなど他の生地に比べてということです。

ツイル生地に向いているもの

パンツ

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スカート

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ワンピース

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サロペット

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ジャケット

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雑貨

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ツイル(綾織)の種類

ツイルには規格によって呼び方が変わります。

チノ

チノパンに使用されるツイルで10~20番手の2\1や3\1で織ったものが多い。チノ生地は汎用性も高く、いろんな規格で作られるので一概にチノといえばコレ!とは説明しにくい。当店のオリジナルコットンツイルは20番単糸の3\1のツイル生地です。

オリジナルコットンツイル オリーブ
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バーバリー

30番くらいの糸で織った2\1のツイル生地。バーバリーのコートに使われていることから。

ウェポン

30~40番手の双糸を3/1で織ったツイル生地。双糸で織る所がポイントのウエポン。チノ生地ほどのバリエーションが無く、ウェポンというとだいたいこんな感じというのがある。米国陸軍ウエスト・ポイント士官学校の制服に使用されていたことから。

デニム

藍染した10~20番手ほどの糸を3/1で織ったツイル生地。本藍と化学藍があるが、どちらもデニム。デニムがどうして白くなるかご存知でしょうか。単に色落ちしただけではあんなに白くなりません。これはロープ染色といって、糸の外側だけを染めて中心を白で残す染色方法があります。こうして染められた糸は外側のインディゴが落ちることで中の白が出てくるため、デニムは色落ちすると白くなるのです。

カツラギ

10~20番手の3\1のものが多く、一般的なデニムと同程度の生地感でイメージするとしっくりくるはず。

3\1や2/1ってどういう意味?

こんな感じでタテ糸が何本連続して浮いているかという意味です。/や\はツイルの線の上がっている方向を意味しています。上の画像なら3本浮いて、次にヨコ糸が入っているので3\1のツイルになります。

この綾線は生地の裏表の判別にも使えるので、興味のある方はぜひこちらの記事もご覧ください

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