
今回はハンドメイド初心者さんも簡単に作れる、通学に便利なランドセルの上から背負えるナップサックタイプの体操服袋の作り方をご紹介します。「入学入園グッズ5点セットの型紙(体操服袋)」をアレンジして作りました。こちらの体操服袋のおすすめポイントは3つ!
①荷物が多くても、両手があく
手提げで荷物を持つのに比べて両手があいているので、安全に通学できます。
②裏地なしで洗濯しても乾きやすい
端処理の必要はありますが、切り替えなしの場合は1枚布で簡単にできちゃいます!
③シンプルな形なので高学年まで長く使える
お子様と一緒に生地を選んで、作ってみてはいかがでしょうか?
準備するもの

切替ありの場合
- 表側生地 110cm幅×50cm
- 切り替え生地 110cm幅×50cm
- 入学入園5点セット型紙(体操服袋) 切替あり
切替なしの場合
- 表側生地 110cm幅×50㎝
- 入学入園5点セット型紙(体操服袋) 切替なし
共通の材料
- アクリル持ち手テープ 60㎝(共布で作る場合は必要なし)
- ひも 3.4m
- ループエンド 2個(お好みで)
- 飾りのリボンやタグ、接着芯(お好みで)
- 目打ち
- チャコペン
- まち針(クリップでもOK)
- アイロン
- ミシン、ハサミ、糸
体操服袋を作るのに使った素材

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位
表側生地:ピンク 50㎝
商品番号 4500

綿ポリ ウィンドウチェック 50cm単位 110cm幅【商用可能】
切り替え、フリル生地:ピンク 50㎝
商品番号 8000-29

アクリル 持ち手 テープ 25mm 【商用可能】
ベージュ
商品番号 aq-tape-25

アクリルひも 3mm 5mカット 【商用可能】
スモークパープル
商品番号 sic-17-100
体操服袋を作ってみよう
体操服袋を作るには大きく分けて7つの工程があります。
- 型紙を用意する
- 生地を裁断する
- アップリケ・フリルを作る(お好みで)
- タブを作る
- 本体を縫う
- 持ち手をつける
- 紐を通す
ポイントは丁寧にアイロンをかけることです。
簡単にできるので、この7つの工程についてゆっくりみていきましょう。
1.型紙を用意しよう
型紙「入学入園5点セットの型紙」にある体操服袋の型紙をアレンジして作りました。下のリンクから購入できますよ!生地の切替ありなしを選べるので、お好みの方を選んでください。

入学入園グッズ 5点セットが作れる型紙 【商用可能】
商品番号 nyuen-goods-pattern


型紙のカラーの線に沿って切り取ります。黒色の線は出来上がり線なので、切らないように注意しましょう。
2.裁断しよう
切り替えありの場合
矢印(布目線)と生地の耳を平行にして、型紙を置きます。

表側生地(2枚)を型紙より上端を1㎝長く裁断します。
「わ」の取り方

型紙に合わせて無駄が出ないように生地を中表(生地の表と表を内側)にして折りたたみます。生地の耳部分を合わせて折りたたむとまっすぐ折りたためると思います。
折り目部分に、「わ」と書かれている線を合わせるように型紙をおいて、まち針で留めるかおもりをのせて裁断します。
ウィンドウチェックやギンガムチェックなど柄がある生地は、折りたたむ時に柄をピッタリ揃えて裁断しましょう。そうすることで縫い合わせた時にチェック柄がピッタリ合わさって、きれいに仕上がります。
切り替えなしの場合

切り替えなしの場合も、型紙より上端を1㎝長く裁断します。
型紙の印を生地に写す

型紙に書いてある開き止まり部分に切り込み(ノッチ)を入れて、印を付けましょう。

上写真を参考にタブとフリル生地(お好みで)を裁断します。持ち手テープは30㎝を2本、紐は170㎝を2本用意してください。持ち手を共布で作る場合は【 共布で持ち手を作ろう 】を参照して、持ち手生地を用意してください。これで縫う前の準備は完了です。

学校の机のフックに引っ掛けた時、床につかないように、持ち手は短めにしてあります。
3.アップリケを作ろう
今回は飾りとしてアップリケをつけました。もちろん付けなくても大丈夫です。その場合は【 4.フリルを作ろう 】へ進んで下さい。今回は簡単に説明しているので、アップリケの詳しい作り方は下の記事からご覧ください。
接着芯をつける
接着芯をアップリケ生地の裏側に貼ります。

アップリケ生地(裏向き)、接着芯の順に重ねます。接着芯はキラキラ、ザラザラしている面(のり面)を下向きにしましょう。アイロンはドライ・中温に設定します。
あて布(ハンカチでもOK)をしてアイロンで上から押さえるように、10秒あててください。

アイロンを滑らせないでぎゅっと押さえるときれいに貼ることができます。

温度が冷めたらはみ出ている接着芯を切ります。熱いうちに動かしてしまうと、剥がれやすくなるので気を付けましょう。
アップリケをつける
アップリケを表側生地1枚に貼り付けます。

表側生地の中心、下から3㎝のところに、アップリケを仮止めします。この時、スティックタイプの布用接着剤を使って仮止めするのがおすすめです。アイロンをかけるとしっかりつきます。場所はお好みで変えて大丈夫です。

切り替えなしの場合は「わ」から10㎝のところに仮止めします。
アップリケの周りをジグザグミシンする

ミシン糸を生地と違う色にすると、くっきり縁取りした感じになりますよ。生地と似た色にすると、多少縫い目がガタついても目立たないですよ!お好みで糸の色を決めてください。

針落ち位置が右側にきているのを確認し、スタートはアップリケの端から表側生地に落ちる部分に針を落とします。(今回はジグザグミシンを縫い目の幅3.6、長さ0.5に設定しました。)
ジグザグミシンの幅や長さはお好みで変更してください。縫う前にハギレで試し縫いするのがおすすめです。縫い目の長さを細かく(短く)するほど、縁取りがはっきりします。

アップリケの端の表側生地とアップリケ生地を交互にジグザグ縫っていく感じになります。

最後まで縫えたら、裏側に糸を引き出して糸端を結んでおきましょう。

アップリケが生地に付きました!
4.フリルを作ろう
フリルをつけない場合は【 5.タブを作ろう】へ進んで下さい。

フリル生地の下端を三つ折りにします。アイロン定規を使うと簡単に折り目をつけられます。まずは0.5㎝の線にあわせてアイロンで折り目をつけます。

さらに0.5㎝の線にあわせて折り目をつけます。自作のアイロン定規を作るのもおすすめです。
厚紙に0.5㎝間隔で線を引きます。(5㎝ぐらいまであると良いと思います)
穴あけパンチでアイロンの熱を逃がす穴をあけて出来上がりです。

三つ折りした端を縫います。
ギャザーを寄せる
ミシンの設定を粗目に変更し、上糸調子を弱くします。
※粗目にする方法はお使いのミシンによって異なります

上糸・下糸を長めに引き出しておきます。

上端から0.5㎝・0.7㎝のところに粗ミシン2本を縫います。両側の糸端を長めにとっておき、返しぬいをしないでください。

生地を半分に折って中心に印をつけ、切り替え生地とフリル生地の中心と両端をまち針で留めます。

フリル生地をおさえながら上糸2本のみを一緒に引っ張り、ギャザーをよせます。中心から半分に分けてギャザーをよせると均等によせやすいです。

切り替え生地の長さにギャザーを合わせます。目打ちなどでギャザーを均等に寄せ、クリップ(又はまち針)でとめます。
ミシンの縫い目の設定をもとに戻しておきましょう

端から0.5㎝内側を縫って、フリルをつけます。
フリルを付ける時のコツ

アイロンでギャザーをおさえ、目打ちを使ってギャザーを整えながら縫うとキレイに仕上がると思います。
5.タブを作ろう

タブをアイロンで横半分に折ります。一度開いて中心に向かって両側を折ります。

さらに半分に折り、両端を縫います。

タブを縦半分に折り、0.5㎝のところで縫い留めてジグザグミシンをします。これでタブの完成です。
6.切り替え生地をつなげよう
切替なしの場合は【6-1.端を処理する】に進んでください。

表側生地とフリル付きの切り替え生地を中表にして合わせます。

縫い代1㎝で縫います。

布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。
ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。

もう1枚の表側生地と先ほどつなげた生地(切り替え生地を上側にする)を中表にして、縫い代1㎝で縫います。

先ほど縫った端にジグザグミシンをして、縫い代を表生地側に倒します。

ミシンの機能に裁ち目かがりがある場合は、裁ち目かがりで端を処理した方がキレイにできるのでおすすめです。

表側生地に押さえミシンをします。

縫い代をおさえるために表側から縫います。表側生地の端から0.2㎝のところを縫います。
6-1.端を処理する
ここからの工程は切り替えあり・なし同様です。

脇の両端にジグザグミシン又は裁ち目がかりをします。名前テープを付ける場合はここでつけてください。

フリル付きの場合はフリル部分も一緒にジグザグミシンをし、はみ出さないようにしましょう。
6-2.タブをつける

底から2㎝のところにタブを仮止めします。輪っかになっている方を内側にしてつけましょう。
6-3.中表に折って縫う

生地が中表になるように二つ折りします。切替ありの場合は生地の境目をピッタリ合わせると、キレイに仕上がります。

両脇を開き止まり(上から13㎝)から下端まで縫い代1㎝で縫います。

縫い代をアイロンで左右に割ります。もう一方の縫い代も同様に割りましょう。特に開いている部分は縫い代の幅を同じにして、しっかりアイロンで折り目をつけましょう。

開いている部分を縫います。端から0.5㎝内側を縫いましょう。

開き止まりまで縫ったら、針をさしたままミシンの押さえを上げて、方向を変えて縫ってください。こちらも左右2か所縫います。
7.持ち手をつけよう
持ち手を共布で作る場合は【 共布で持ち手を作ろう 】を参照してください。
持ち手テープを使用すると厚みがでてしまうので、共布でつくるのがおすすめです。

袋口を1㎝→4㎝の三つ折りにします。

三つ折りした端に持ち手を1㎝ぐらい中に挟み、縫います。この時持ち手がねじれないように注意しましょう。
持ち手を付ける時のポイント

持ち手がまっすぐになるように縫いましょう。

持ち手を折り上げて、上端から2㎝のところを縫います。

反対側も同様に持ち手を付けましょう。
表に返す

表に返して角を目打ちで出し、アイロンで形を整えます。
8.紐を通そう

タブから紐を通します。

紐が通ったら、紐端を結びます。

反対側からも紐を通します。
ループエンドを付ける場合
ループエンドは絶対必要なものではないですが、紐が引っ張りやすくなったり、結び目が隠せたり、ほつれにくくする役割もあるのでおすすめです!

オリジナル ループエンド 36色 6個入 【商用可能】
商品番号 loop-end
ループエンドの穴の小さい方から2本紐を通します。紐が入れにくい場合は目打ちを使って通してください。結び目をループエンドで隠して使用します。

ナップサックタイプの体操服袋の完成です。


切替なしの場合

切替なしの型紙で作ると、シンプルで飽きがこなく長く使えそうですよね。
使用した素材

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全48色 #121-#129カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
表側生地:ペールラベンダー
商品番号 4500-a
Pastelカラーの綿ポリダンガリーを使用すると、優しい柔らかな雰囲気に仕上がると思います。

綿ポリ 交織 ダンガリー ギンガムチェック 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
アップリケ生地:5㎜/みずいろ
商品番号 4520

アクリル 持ち手 テープ 25mm 【商用可能】
ラベンダー
商品番号 aq-tape-25

アクリルひも 3mm 5mカット 【商用可能】
ラベンダー
商品番号 sic-17-100
共布で持ち手を作ろう

上の写真を参考に持ち手生地を2枚裁断します。

タブを作った時と同じ要領で持ち手を折って、両端を縫います。
持ち手の付け方は【7.持ち手をつけよう】を参照してください。

共布で持ち手をつくると統一感が出ますよね。口を絞った時も持ち手部分がかさばらないのでおすすめです!
使用した素材

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全48色 #202-#221カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
スモークエメラルド
商品番号 4500-b
Deepカラーの綿ポリダンガリーを使用すると、落ち着いた大人っぽい仕上がりになりますよ!

綿ポリ 交織 グレンチェック 50cm単位
濃ブラック
商品番号 8000-15

アクリルひも 3mm 5mカット 【商用可能】
グレー
商品番号 sic-17-100
使用イメージ

ナップサックタイプの体操服袋は、ランドセルの上に乗せるようにして背負うと良いです。
※紐が長すぎると引っかかって危ないので、紐の長さはお子様に合わせて調節してください。

レッスンバッグとお揃いの生地・デザインで作ってみました。お揃いで作れるのもハンドメイドの醍醐味ですね♪
今回使用した型紙の作り方はこちら↓
今回使った素材

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 50cm単位【商用可能】
ピンク
商品番号 4500

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全48色 #121-#129カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
ペールラベンダー
商品番号 4500-a

綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全48色 #202-#221カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
スモークエメラルド
商品番号 4500-b

綿ポリ ウィンドウチェック 50cm単位 110cm幅【商用可能】
ピンク
商品番号 8000-29

アクリル 持ち手 テープ 25mm 【商用可能】
ベージュ
ラベンダー
商品番号 aq-tape-25

アクリルひも 3mm 5mカット 【商用可能】
スモークパープル
ラベンダー
グレー
商品番号 sic-17-100
型紙に書かれている「わ」とは、生地を二つ折りにした折り目の部分ことを言います。