今回は子供用のフリル袖付きフレンチスリーブワンピースの作り方をご紹介します。
ウエストゴムなのでスカートのギャザー寄せもないので、2時間半で完成します!
フレンチスリーブはカーディガンなどの羽織りものも着やすいので、秋まで着用できますよ。
90cmから130cmまで小さい子にも小学生にも幅広く似合うデザインです。
小さいお子さんの大好きなチュールをつけるアレンジ方法も後半でご説明しています。チュールをつけると簡単にふんわりとかわいらしい雰囲気になりますよ。
ぜひ、お子さんに作ってみてはいかがでしょうか。
サイズ | 80-90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
丈(肩からスカート裾まで) | 49 | 54 | 59 | 64 | 69 |
幅(脇の下の平置きの長さ) | 34 | 36 | 38 | 40 | 42 |
必要な生地の長さ(身頃) | 34 | 35 | 37 | 38 | 39 |
必要な生地の長さ(スカート) | 33 | 37 | 41 | 45 | 49 |
お子さんの普段着ているお洋服のサイズや丈を目安に必要な生地を用意してくださいね。
ここでは100cmのサイズで作っていきます。
もくじ
フレンチスリーブワンピースを作るのに、参考にした動画
* Baby&Kids * Handmadeさんの動画を参考にフレンチスリーブワンピースを作っていきます。
アレンジでフリル袖をつけていますので、一部製図や作り方が違う箇所もありますが、わかりやすくご説明されていますので、こちらもぜひご覧ください。
準備するもの
- 無地の生地(身頃部分)50cm
- ギンガムチェックの生地(スカート部分)50cm
- 2cm幅の織ゴム
- チャコペン(フリクションでもOK)
- マチ針(クリップでもOK)
- ハサミ
- 糸
- ゴム通し
- アイロン
- ミシン
- (バイアステープ)市販のバイアステープを使用する場合は両折りタイプのものをご用意ください。
今回は身頃(上半身)を無地、スカートをギンガムチェックの生地でそれぞれ50cmずつ使用して製作しています。
1種類の生地で作る場合には1mご用意ください!
フレンチスリーブワンピースを作るのに使用した生地
今回は、こちらの綿ポリダンガリーの生地を使用して作っていきます。
身頃は無地、スカートはギンガムチェックの生地を使用しました。
ふんわり柔らかい綿ポリダンガリー 無地 50cm単位 112cm幅 【商用可能】
商品番号 8000-1
使用したカラー:ブラック
ブラックでも真っ黒ではなくグレーに近いふんわりとした色なので上品に仕上がりました。
早速フレンチスリーブワンピースを作ってみよう
フレンチスリーブワンピース作りをするのには、6つの工程があります。
- 生地を裁断する
- フリル袖を縫う
- 身頃を縫う
- スカートを縫う
- 身頃とスカートを合わせる
- ウエストゴムを通す
- アレンジ:チュールをつけてふんわりスカートにしよう!
この6つの工程についてゆっくりみていきましょう
1.生地を裁断する
長方形の生地を用意する
フレンチスリーブワンピースを作るのに必要な生地の大きさはこちらです。
まずは、こちらの表のサイズの長方形の生地を用意します。
サイズ | 80-90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
前身頃(1枚) | W36 H26 | W38 H27 | W40 H28 | W42 H29 | W44 H30 |
後ろ身頃(2枚) | W19 H26 | W20 H27 | W21 H28 | W22 H29 | W23 H30 |
スカート(2枚) | W48 H33 | W50 H37 | W52 H41 | W54 H45 | W56 H49 |
フリル袖(2枚) | W32 H7.5 | W35 H8 | W38 H8.5 | W40 H9 | H42 H9 |
生地の長さを測り、チャコペンで線を引きます。
線に沿って、裁断しましょう。
ギンガムチェックは線を引かなくてもチェックの目に沿って簡単にまっすぐ裁断できるので、初心者さんにもおすすめです。
長方形に裁断できました。
次にそれぞれのパーツの形に裁断していきましょう。
前身頃を裁断する
前身頃の生地を内側が表になるように半分に折って、マチ針で固定します。
各サイズ、図のように長さを測り、自然なカーブになるようにチャコペンで描きます。
線に沿って、2枚一緒に裁断しましょう。
後ろ身頃を裁断する
後ろ身頃の生地を内側が表になるように2枚重ねてマチ針で固定します。
各サイズ、図のように長さを測り、自然なカーブになるようにチャコペンで描きます。
線に沿って、2枚一緒に裁断しましょう。
スカートを裁断する
スカートの生地を2枚重ねてマチ針で固定し、赤線のように定規で測ってチャコペンで線を引きます。
6cm、2.5cmは全サイズ共通です。線に沿って、2枚一緒に裁断しましょう。
フリル袖を裁断する
フリル袖の生地を2枚重ね、半分に折ってマチ針で固定します。
各サイズ、図のように長さを測り、自然なカーブになるようにチャコペンで描きます。
線に沿って4枚一緒に裁断しましょう。
バイアステープを作る
衿ぐり処理用のバイアステープを裁断します。
生地に45度に線を引き、3cm幅に裁断します。50cm程度用意しましょう。
両端をアイロンで1cmずつ裏側に折り、1cm幅の両折りテープにします。
市販の両折りタイプのバイアステープを使用してもOKです。
余ったところで後ろボタンを引っ掛けるためのループ布として6cm×6cmの正方形の生地を用意しておきましょう。
全て、裁断ができました。
表と裏の区別がつきにくい生地の場合は、表にマスキングテープなどを貼っておくと、あとで縫うときにどちらが表だったのか迷わずスムーズに作業ができるのでおすすめです。
2.フリル袖を縫う
生地の準備ができたら、さっそく縫っていきましょう。
まずはフリル袖を縫います。
三つ折りにする
袖の直線部分をアイロンで1cm裏側に折って、更に1cm折ります。(1cmの三つ折りにします。)
1cm折って更に1cm折ることを「1cmの三つ折り」と言います。
3枚の生地が重なっている状態になります。
マチ針で固定し、折り山から2mmのところをミシンで縫いましょう。
もう1枚も同じように縫います。
はみ出した部分はカットしましょう。
ギャザーを寄せる
次にギャザーを寄せていきましょう。
ミシンの縫い目の設定を5mmくらいの粗い目に変えましょう。
カーブしているほうの布端から5mm内側と端から10mm内側にミシンを2本かけていきます。
始まりの糸と終わりの糸は返し縫いをしないで、長めに残しておいてください。後ほど、引っ張ってギャザーを寄せる時に使います。
3.身頃を縫う
身頃を縫っていきましょう。
ジグザグミシンをかける
まず、後ろ身頃の中央をジグザグミシンまたはロックミシンで端処理しておきます。
肩を縫い合わせる
前身頃と後ろ身頃を表が内側になるように合わせて、肩をマチ針で固定します。
布端から1cmのところをミシンで縫いましょう。
縫い代はジグザグミシンまたはロックミシンで端処理します。
縫い代は後ろ身頃側(背中側)にアイロンで倒しておきます。
フリル袖をつける
フリル袖の中央に印をつけます。
前身頃と後ろ身頃は、それぞれの下から11cmと14cmのところに印をつけておきます。
身頃とフリル袖を表が内側になるように合わせて、身頃の14cmの印とフリル袖の端をマチ針で固定します。
次にフリル袖の中央の印を肩の縫い目に合わせてマチ針で固定します。
粗ミシンの2本の糸を少しずつひっぱって、ギャザーを寄せていきます。
ギャザーが均等になるように整えて、マチ針で細かく止めます。
フリル袖と身頃の印から印までの長さが同じになるまでギャザーを寄せたら、粗ミシンの2本の糸を結びましょう。
ミシンの縫い目を2.5mm程度の戻して、布端から1cmのところをミシンで縫います。
ギャザーを目打ちなどを使って整えながら、ゆっくり縫っていくときれいに仕上がりますよ!
反対側も同じように縫います。
縫い終わったら、粗い目のミシン糸は抜いてしまいましょう。
両脇の布端を前身頃の下端から後ろ身頃の下端までジグザグミシンまたはロックミシンで端処理しましょう。
フリル袖も一緒に端処理します。
後ろ身頃の中心を縫う
後ろ身頃の上から12cmのところに印をつけておきます。
後ろ身頃の2枚の生地を表が内側になるように合わせてマチ針で固定します。
印から下端まで布端から1cmのところをミシンで縫います。
縫い代をアイロンで割ります。
あき止まりから上も、1cm裏側に折ります。
あき部分をコの字に縫います。
生地端から1mmのところを縫いしょう。
あき止まりは、力がかかるので何度か返し縫いをしてしっかり縫いましょう。
両脇を縫う
前身頃と後ろ身頃を表が内側になるように合わせて両脇をマチ針で固定します。
先ほどつけた11cmの印から下端まで、布端から1cmのところをミシンで縫います。
反対側の脇はゴム通し口を開けておきます。下から1cm縫ったら3cm開けて、11cmの印まで縫いましょう。
縫い代はアイロンで割っておきます。
袖の周りを布端から1mmのところをぐるりと一周縫います。
脇の下は力がかかりやすいので、何度か返し縫いをしてしっかり縫いましょう。
ループを作る
後ろあきのボタンを止めるループを作ります。
6cm角の生地を表が内側になるように対角線で三角に折り、折り端から5mmのところをミシンで縫います。
縫いはじめと縫い終わりは返し縫いをして、糸を長めに残しておきましょう。
後ほどひっくり返すときに使います。
縫い代を3mm残して、切り落とします。
残しておいた糸を針に通して、針の尖っていない側からループ布の中に入れて、糸を反対側に出します。
左手でループの布を押さえながら、右手で糸を少しずつ引っ張って、ループをひっくり返しましょう。
襟ぐりをバイヤステープで処理する
次に襟ぐりにバイアステープを縫い付けます。
身頃の表とバイアステープの表を合わせます。
襟ぐりの布端とバイアステープの布端を合わせてマチ針で固定しましょう。
バイアステープの端は1cm出しておきます。
バイアステープは伸びますが、引っ張りすぎないように注意しましょう。
布端から1cmのところをミシンで縫いましょう。
縫い代を5mmカットします。
縫い代に1cm間隔で切り込みを入れましょう。
先ほど縫ったミシン目は切らないように気をつけて切ります。
右側の後ろ身頃の裏の縫い目のすぐ下に、先ほど作ったループ布を二つ折りにして仮止めします。
ボタンがちょうど入るくらい布端から出るように調整し、5mm程度残して余りは切り落とします。
バイアステープをアイロンの折り目に沿って縫い代ごと裏側に倒し、マチ針で固定します。
出しておいた端のバイアステープは内側に折ってから、裏側に折ります。
折り山から1mmのところをミシンで縫います。
両側の後ろあきの内側に折り返してところも縫いましょう。
カーブで縫いにくいので、よれるのが心配な方はしつけをしてから縫うときれいに縫うことができますよ。
裾をジグザグミシンまたはロックミシンでぐるりと一周端処理します。
身頃が完成しました。
小さなフリル袖がかわいいですね!
4.スカートを縫う
両脇を縫う
スカートの生地2枚の表と表を合わせてマチ針で固定します。
生地端から1cmのところをミシンで縫います。
縫い代はジグザグミシンまたはロックミシンで端処理しましょう。
裾を縫う
スカートの裾を裏側にアイロンで1cm折り、更に1.5cm折って三つ折りにします。
三つ折りポイント
両脇の縫い代が重なる部分を三角に切り落としておくと、段差ができずにきれいに縫うことができるのでおすすめです。
折り山から2mmのところをぐるりと一周縫いましょう。
5.身頃とスカートを合わせる
身頃の下の端から3cmのところにチャコペンで印をつけます。
裏返しにしたスカートを身頃の上からかぶせて、スカートと身頃の表と表を合わせます。
スカートの上端を身頃の下端から3cmにつけた印に合わせて、マチ針で固定します。
スカートの上端から5mm下をぐるりと一周、ミシンで縫いましょう。
スカートを表に返して、身頃の縫い代を下に向けてアイロンで整えます。
裏返して、身頃の縫い代をスカートにマチ針で固定します。
身頃の下の布端から5mmのところをミシンで縫いましょう。
6. ゴムを通す
チュールをつけるアレンジをする場合には、ゴムを通す前にチュールをつける工程を行ってください
ゴムの長さはお子さんのウエストに合わせてご用意ください。
ゴムの伸び具合によりますが、ウエスト+6cm程度が長さの目安です。
サイズごとのゴムの長さの目安はこちらになりますので、参考にしてみてください。
80-90cm | 100cm | 110cm | 120cm | 130cm |
53cm | 55cm | 57cm | 59cm | 61cm |
裏側のゴム通し口からゴムを通していきます。
ゴムの端と端を2cmくらい重ねて、N字型に縫います。
力がかかる部分なので、ほどけてこないように返し縫いを何度もしておきましょう。
後ろ身頃の左側にボタンをつけます。
ボタンを閉めたときにしっかりと左右の身頃が閉じるように、ループの長さ分、布端から内側につけます。
完成です!
ギンガムチェックでリボンを作ってつけてみました。
リボンの作り方はこちらで詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
7.アレンジ:チュールをつけてスカートをふんわりさせよう
小さいお子さんが大好きなチュール付きスカートにする方法をご紹介します。
チュールをつけると簡単にふんわりスカートにすることができますよ!
ほとんどのチュールはほつれてこないので、裾や脇の端処理をせずに切りっぱなしで使用することができます。
普段使いのお洋服にはやわらかい肌触りのソフトチュールがおすすめです。
●用意するもの
チュール・・生地幅×つけたいスカート丈+1.5cm
下のスカートより1cm程度長めにするとかわいいですよ。
両端を縫う
チュールを半分に折り、両端をマチ針で固定します。
脇と中央に印をつけておきましょう。
チュールの布端から1cmのところを縫います。
ギャザーを寄せる
ギャザー寄せの詳しい説明は「4.身頃を縫うの中のフリル袖をつける」の項目をご参照ください。
ミシンの縫い目を5mm程度の粗い目に変更します。
サイドからサイドまで上端から5mmのところと10mmのところを5mm程度の粗い目で2本縫います。
後ろスカート側も同じように縫います。
チュールスカートを表が外側になるようにワンピースの上にかぶせます。
ギャザーを寄せて、先ほどつけたチュールの両脇と中央の印とスカートの両脇、中央を合わせます。
スカートのゴムベルトの5mm上のチュールの布端が合わさるようにマチ針で固定します。
スカートに縫い付ける
チュールの布端から5mmのところをぐるりと一周ミシンで縫います。
ゴムを通したら完成です!
一気にふんわり感がアップして可愛らしくなりましたね。
130cmでもおそろいで作って、姉妹おそろいにしました。
ハンドメイドのおそろいコーデ、かわいいですよね♪
大人用のフレンチスリーブワンピースの作り方もこちらでご紹介しています。
ハンドメイドの親子リンクコーデを楽しんでみてください!
フレンチスリーブワンピースを作るのに使った生地
こちらの綿ポリダンガリーを使用してワンピースを作りました。
ふんわり柔らかい綿ポリダンガリー 無地 50cm単位 112cm幅 【商用可能】
商品番号 8000-1 ¥550
使用したカラー:ブラック
ブラックでも真っ黒ではなくグレーに近いふんわりとした色なので上品に仕上がりました。
ふんわり柔らかい綿ポリギンガムチェック 5mm 50cm単位 112cm幅 【商用可能】
商品番号 8000-14 ¥550
使用したカラー: ブラック
透けないので1枚仕立てのスカートにぴったりです!
今回はモノトーンで作りましたが、明るい色やリバティなどの柄物の生地と組み合わせてもかわいいと思います。
組み合わせを考えるものハンドメイドの楽しみのひとつですよね!
ぜひお好きな組み合わせで作ってみてください。
どのサイズも、身頃とスカートの生地を50cmずつ用意すれば足りますよ!