ポイントを抑えれば、濃く(薄く)染めたり模様をつけたり色を混ぜてみたり…自由にオリジナルな作品作りをしていけるので楽しいです。
ダイロンは草木染めよりも簡単で、1時間あれば干すところまで終わります。
煮る必要もないので鍋や設備も必要なく、お手軽です。初めてでもイイ感じに染まります。
- 色の濃さを調整できる
- 色を混ぜてオリジナルカラーを作れる
- 模様をつけることができる
もくじ
準備するもの
※任意の分量で染めましたが、「ダイロンマルチ1袋」で染められる規定量も掲載しております。参考にご覧ください。
- 染めるもの 今回は刺繍生地(コットン・白) 約100g ※規定量 250g
- ダイロンマルチ 1袋(5g)(カラー:エボニーブラックを使用)
- 酢150ml ※規定量 350ml
※クエン酸約20g・または塩約30gなどでも可。塩よりも酸性抽出の方が濃く染まります。 - 約80℃のお湯 3L→染料を溶かす
- 中性洗剤→生地を洗う
- バケツ
- 計量カップ
- ゴム手袋
- 割り箸
さっそく生地を染めていこう
簡単な工程ですが、綺麗に染めるためにはいくつかポイントがあります。
- 生地を中性洗剤で洗う
- 染液をつくり、動かしながら染める
- 洗って干す
詳しく解説していきます。
生地を中性洗剤(食器用洗剤)で洗う
素材となる生地を綺麗にするところからスタートです。
今回は無地に染めていくので、なるべく染めムラをなくして、均一に染まるようにしたいです。
そのために、中性洗剤を使ってよく洗います。
生地の付着物を落とすことが綺麗に均一に染めるコツです!
染色はPH値(酸・アルカリ)によって染まり具合の結果が変わってきます。
そのためPH値が変わってしまうような、弱アルカリ性などの固形石鹸や、洗剤は使えません。
後ほどお酢を使って酸性抽出していくので、アルカリ性によってしまわないように洗剤を選ぶのが、意外と重要なポイント。
アルミ鍋なども染料がアルカリに傾く可能性があるので、使わない方がベターでしょう。
「ダイロン」は煮立てる必要がないので、古いプラスチックバケツなどを使用するのが◎。
染液を作り、動かしながら染める
染料を溶かす
約80℃のお湯にダイロン1袋を溶かします。
より染めムラをなくしたいなら、一旦小さい器で染料を溶かし、布やざるなどで漉しながらお湯に注ぐといいでしょう。
今回は「まぁいっか」ということで、直接投入。仕上がり的にも特に問題なかったです。
酢(触媒)を溶かす
触媒となるお酢150ml(またはクエン酸・塩など)を投入します。
まだお湯が冷めていないと思うので、手では行わず、割り箸などでしっかり混ぜます。底に染料が溶けずに残っていないか確認しておきましょう。
準備完了。生地を投入し、もみ洗いの容量で生地を動かしながら染めていきます。
動かしながら染める
今回は30分もみ洗い。時間が許せばもっと続けて、濃色に染めることも可能だと思います。
規定では20分もみ洗いし20分放置とありますが、無地に染める場合は常に動かし続けた方が染めムラがなく仕上がります。
洗って干す
染料の色が完全に出なくなるまで、しっかりしっかり水洗いします。
僕は心配症なので、10回以上はすすぎました。
ここでしっかり余分な染料を落としておくことで、色落ちしにくい作品に仕上がるはずです。
1回染めた染液を使って、短時間であと100g染めてみました。上品なグレーでイイ感じ。濃色のエコバッグも予想以上に可愛いです。
市販染料「ダイロンマルチ」を使用した生地の染め方を解説します。