洋裁教室を始めて丸15年。
「初めてさんの洋裁教室」ということで
- ミシンが初めての方
- 服作りが初めての方
初心者の方大歓迎の洋裁教室を運営しています。
幼少期から社会人になるまで、
洋裁ソーイングとは
全く無縁の環境で過ごしていた私が、
今なぜ洋裁教室を運営しているのか…
体験談をまとめてみました。
▼もくじをクリックすると、その内容の項目に移動します▼
もくじ
家庭科の授業での初ミシンがトラウマに

子どもの頃から自宅にミシンがあったものの、
母も祖母も洋裁の趣味はありませんでした。
洋裁が身近ではなかった私が
初めてミシンに触れたのが、
小学校の家庭科の授業でした。
家庭科の課題は「パジャマ」を作ること。
好きな生地を用意してもよいとのことで、
「お揃いの生地で作ろう♪」
とお友達と一緒にウキウキしながら
生地屋さんに行ったことを覚えています。
アイテムは、
ボタンホールがある
衿(えり)つきのパジャマ。
今考えると、小学生に製作させるには
レベルが高すぎるアイテムです(笑)
複雑すぎる作業と工程の多さに不安が・・・
先生に教わりながら作りはじめたものの、
両脇、身頃の袖ぐりと袖、衿ぐりと衿・・・
あらゆるところの寸法が全くあわず、
曲線も上手く縫えず・・・
ぐちゃぐちゃのパジャマが完成(涙)
この経験が
洋裁ソーイングに対して
私のトラウマとなってしまいました。
トラウマから約10年ぶりの洋裁との出会い

小学生の頃のトラウマも忘れていた頃、
社会人になり、
さまざまな商品を扱う会社に入社しました。
配属されたのは
アパレル製品を扱っている部署。
私は営業事務でしたが、
糸や生地、そしてアパレル製品の企画生産の
現場を見ているうちに、
「洋服を作ることに携わりたい」
と考えるようになりました。
社会人になり、
営業事務という仕事に少しずつ慣れてきて、
新しいことに挑戦してみたい気持ちが
あったのかもしれません。
ですが、
ここで邪魔したのが
小学生の頃のパジャマのトラウマです。
「もしかしたら、学校できちんと学べば、
トラウマもなくなるかも!」
と型紙を作るパタンナーになる為に一念発起。
服飾専門学校の門をたたき、
型紙作成と洋服作りを学び始めました。
これが20代半ばのお話です。
服飾専門学校で教わったこと
服飾専門学校にはいくつか種類があります。
- 2年制(全日コース)
- 3年制(全日コース)
- 4年制(全日コース)
私が入学した服飾専門学校は
3年制の夜間コースでした。
働きながら学ぶことができるコースです。
専門学校での洋服をつくる手法は、
小学校の家庭科の授業とおなじ洋裁の手法。
しつけや仮縫いをして作っていく、
いわゆるオートクチュールと呼ばれる
自分の体型に合わせて
型紙を作り作品を作る手法です。

専門の知識をお持ちの先生から学ぶことで、
洋裁ソーイングがトラウマだった私も、
裏地つきタイトスカート、ジャケット、
ブラウス、コンテスト用の衣装など
授業を受けながらパターン(型紙)を作成して
作品を作ることができるようになってきました。
専門学校の良いところは、
同じ目標をもつ友人がいたり、
質問や悩みが相談でき、
適切なアドバイスをしてくれる先生が
いるということでもありました。
そして、
型紙の作り方を身につけるには、
様々なアイテムを製作することが
大切だということも学びました。
製作数と種類をこなすことで、
ある程度型紙の基礎や考え方が
自分自身に入ってきたのだと思います。
服飾専門学校は
専門職として働くための学校ですし、
型紙を一から学ぶには
時間がかかると思います。
型紙のアレンジ方法や、
サイズ調整に対応している
洋裁教室を探して
連絡してみるのもおすすめです。
最終学年の秋頃、
それまで働きながら
専門学校に通っていましたが、
転職のため退職。
退職後、昼間コースに転籍し、
合計4年間の服飾専門学校の
学生生活を修了しました。
そして、
アパレルパタンナーとして
転職することができ、
営業事務時代に憧れを持った、
レディース既製服の企画生産製造に
携わることができるようになりました。
アパレル会社転職後、縫製工場でみた現実
パタンナーとして、
縫製工場見学に行ったときのこと。
専門学校で習った洋服の作り方は
どなたもされていませんでした。
チャコペーパーで印をすることはなく、
しつけはせず、
まち針もクリップもせず
何百、何千枚と洋服を縫っていく様子。
それでいてキレイな仕上り。
大量の服を作るの際には、まち針は危険。
しつけやチャコペーパーは
時間がかかりすぎて
効率もコストも上がってしまい、
お客様に適正な価格で商品を
届けることができなくなってしまう。
考えてみると、あたりまえのことですよね。

驚きながら、その方法で縫ってみると、
あら不思議。
経験も浅かった私でも
キレイに服を作ることができました。
ミシンを使うときの目線や手の添え方、
便利な道具を使うこと、
縫いやすい型紙で作ること、が
「きれいに、はやく、かんたんに縫う」
ためのコツでした。
出産を機にアパレル会社を退職し、子育てとハンドメイドにのめり込む
大好きだった仕事ですが
出産育児に専念するのため、
アパレル会社を退職。
出張が多い夫の仕事の都合上、
今でいう「ワンオペ育児」
に追われる日々を過ごしていました。
慣れない育児の合間の息抜きにと、
ある日ミシンを出しました。
家にあった夫のシャツを数枚裁断し、
パッチワーク風のブランケットを製作。
久しぶりのミシンに、
時間を忘れて没頭しました。
デザインを考える楽しさ。
仕上がった時の達成感。
自分の子どもの為に作る、
ハンドメイドの魅力を感じた瞬間でした。
それからというもの、
ネットショップの生地屋さんの
存在を知ってからは、
ますます子ども服作りに熱中。
その頃できたママ友達との会話中、
「子どもの為に何か作りたい」
とミシンは皆さん持っているものの、
苦手な方が多いことに気付きました。
理由は、
昔の私と全く同じ。
家庭科のトラウマ。
ミシンの使い方がいまいち分からない。
ソーイングは
時間と手間がかかるイメージがある・・・etc
みんな私と同じ
トラウマを抱えていたことを知り、
何かできないかと思いました。
ミシンは難しくないということを広めたい!そんな想いから洋裁講師へ
ママ友たちの悩みを聞いていく中で、
私にも何かできないかと考えていたところ
近所に手芸店がオープン。
洋裁講師の募集が・・・
「ミシンが難しくないということを広めたい。」
「たくさんの方にソーイングの楽しさを知ってもらいたい。」
そんな想いで
手芸店での洋裁講師をスタートしました。
子どもがまだ小さかったため、
月3,4回のレッスンを開催。
10年の講師経験後、
本格的に運営するために独立しました。
手芸店での洋裁講師から15年たった今でも、
初めて洋裁ソーイングをされる方たちの
ミシンに対する「難しそう」
という負のイメージは
昔と全く変わっていません。
だからこそ、
一番初めに製作するアイテムが
その後のその方たちの
洋裁ソーイング人生には
とても大切だと思っています。

- 縫いやすい生地
- 作りやすいアイテムと型紙
- キレイに縫うためのミシンのコツ
最初の製作においてこの3つが揃えば
どなたでも洋裁ソーイングを
楽しむことができるのではないかと
思っています。
私が洋裁ソーイングに熱中し続ける理由
初めのレッスンでお迎えした時、
皆さん不安で少し緊張されていて、
「私でもミシンで縫えるのでしょうか。」
とおっしゃいます。
そんな不安な皆さんに対して私は、
「絶対に大丈夫です!キレイに縫えます!」
と洋裁ソーイングがトラウマだった
私自身の経験から断言しています。
作品が仕上がったとき、
完成した喜びはもちろん、
短時間でキレイに縫えたことに
達成感を感じられることが、
私にとって何よりも嬉しいことです。
また、
生徒の皆さんが製作される様々なアイテム、
ご自身の服、子ども服、お孫さんの服、
ペット服などの製作に携わることで
刺激を受け、
私自身の洋裁熱も続いています。
私が考える洋裁ソーイングの楽しさとは、
- 縫い進めることによる形の変化が大きく、完成形をイメージしやすい
- 街の手芸店、ネットショップの品揃え、洋裁本の種類が豊富
- YouTubeやブログなどで作り方を簡単に調べることができる
- SNSでの洋裁コミュニティが充実している
ということだと思います。
家庭用ミシン、家庭用アイロンがあれば
洋裁ソーイングを楽しむことができますし、
きれいに仕上げることもできます。
ミシンは英語で
Sewing Machine(ソーイングマシーン)。
人の手に代わって、
きれいにはやく、かんたんに
縫ってくれる機械ということです。
そのミシンを使って
洋裁ソーイングを
楽しむ方が増えることを願いながら、
私自身も楽しんでいきたいと思います♪
はじめまして。
勉強も音楽もスポーツも好きで得意で良い人生を歩んで来ました。しかし洋裁は小学校の時のトラウマで大嫌いになり全くできません。孫娘のワンピースくらい縫ってあげたいと思う様になりました。
褒めておだてて教えて欲しいのですが、そんな洋裁教室は近くにはありません。
教えて頂けたら嬉しいです。宜しくお願い致します
こんにちは。こちらの記事を執筆されたmako先生の教室はいかがでしょうか?
大阪府堺市にある洋裁教室です。
https://www.ribboncandy.net