はじめて子ども服を作るからといって、「簡単シンプルじゃ物足りない!せっかく作るなら、仕上がりが絶対可愛いくなるものがいい!」という欲張りさんにもおすすめなペプラムパンツの作り方をご紹介します。洋裁本「今さら聞けない 手芸の基礎がよくわかる!はじめてのこども服」の型紙を使用しています。難しい工程はないのに、凝ったデザインで後ろ姿がとってもかわいいパンツです。ぜひお子様に作ってみてはいかがでしょうか?
今回使用した洋裁本
こちらの洋裁本「今さら聞けない 手芸の基礎がよくわかる!はじめてのこども服」から、ペプラムパンツを作りました。上のリンクから購入できますよ!
準備するもの
- 生地 生地幅×1.5m
- ゴム(2㎝幅) お子様のウエスト×0.8+2
(寸法を測るのが面倒な方は下記表を参考にしてください) - ハトロン紙(透ける紙)
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップでもOK)
- 目打ち
- アイロン
- ミシン・糸
- ハサミ
サイズ(㎝) | 90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
ゴム(㎝) | 43 | 45 | 47 | 50 | 53 |
ペプラムパンツを作るのに使った生地
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全42色 29-42カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
アッシュグレー 1.5m
商品番号 4500-b ¥605税込
洗濯してもシワになりにくい生地なので、洗濯する頻度が多いものにもピッタリです。カラーも豊富でお好みの色がきっと見つかりますよ!
コットン 21ウェール シャツコーデュロイ 50cm単位 【商用可能】
ココア 1.5m
商品番号 8200 ¥968税込
秋冬にピッタリの生地です。細めのコーデュロイなので、上品に仕上がりますよ。
コットン チェック(ピーチ×ブラウン×ミントグリーン)0.29mm厚 108cm幅 【商用可能】
商品番号 4000-moka ¥495税込
ペプラム布に使用
早速ペプラムパンツを作ってみよう
ペプラムパンツ を作るには大きく分けて8つの工程があります。
- 型紙を用意する
- 生地を裁断する
- ポケットを作る
- 股上を縫う
- 股下を縫う
- ペプラムを作る
- 脇を縫う
- ベルトをつける
ポイントはしっかりとアイロンをかけることです。この8つの工程についてゆっくりみていきましょう。
パンツを縫う工程は股下→脇→股上の順番で縫う事が多いですが、今回は後ろにペプラムがついているので、股上から縫っていきますよ。
1.型紙を用意しよう
洋裁本に付属の型紙の上にハトロン紙(透ける紙ならOK)をのせ、重りで固定して線を写します。最初に作りたいサイズの角に印をつけておくと間違えずに写せますよ。「布目線」や「ポケットの付け位置」「合い印」など型紙に描かれている印も全部写しましょう。
2枚以上の生地を縫いあわせるとき、ずれないようにそれぞれのパーツにつけた印のことです。縫うときにこの印どうしを合わせて留めます。
パーツ名やサイズも書いておくといいですよ!
型紙に縫い代(ぬいしろ)をつける
本に記載されている数字通り(基本1㎝、裾は3㎝)に、型紙に縫い代をつけます。縫い代付けに平行線が入ったカーブ定規があると楽に縫い代を付けることが出来ます。
カーブ定規がない場合は縫い代の点を適当な間隔でつけ、線でつなげて縫い代を描きましょう。
裾の縫い代の付け方
裾の縫い代をつける際は注意が必要です。まずはすその部分の縫い代を余分にとっておきます。裾の出来上がり線に合わせて三つ折りします。折りたたんだまま縫い代線に沿って型紙を切ります。
この方法で裾の縫い代付けをすれば、裾を三つ折りして縫う時にキレイに仕上がりますよ!
縫い代をすべて描いたら、ハサミで切り取って型紙の完成です。
2.生地を裁断しよう
裁断する時に便利な道具3点
型紙に沿って生地を裁断します。型紙に記載されている矢印(布目線)と生地の耳を平行にして、型紙を置きます。まち針で留めるか、重りをのせてずれないように裁断します。
※コーデュロイ生地は裁断する時に注意が必要なので、下記で詳しく説明します。
「わ」の取り方
「わ」とは、生地を二つ折りにした折り目の部分ことを言います。
型紙の幅に合わせて無駄が出ないように折りたたんでください。折り目部分に、「わ」と書かれている線を合わせるように型紙をおいて裁断します。
コーデュロイ生地の布目線
コーデュロイ生地には毛並みがあるので、生地を裁断する時に注意が必要です。
布の表面を上から下に撫でてみて、さらっと滑らかな方向が「毛並み方向」。
逆に、ざらっとして色が濃くなる方向が「逆毛」です。毛並み方向で裁断すると、出来上がりの作品の色が白っぽく見えてしまいます。
一般的には逆毛にして裁断します。お好みで生地の向きを決めていいですが、すべてのパーツを一方向で裁断するようにしましょう。
コーデュロイ生地は裁断時や縫う時に細かい糸くずがいっぱい出てくるので、コロコロ必須です!
生地に印をつける
後ろパンツを2枚重ねたまま、ポケット付け位置の角2か所に印をつけます。目打ちで穴をあけて印をつけましょう。
パンツの両脇にある合い印に、5㎜程度の切り込みを入れます。型紙と一緒に切ると良いですよ!
合い印の切り込みのことをノッチといいます。
縫う前の準備が完了しました!ゴムも指定の長さに切っておきましょう。後はミシンで縫っていくだけですよ。
パーツと生地の裏表の間違いを防ぐためにマスキングテープや付箋などにパーツ名を書いて生地裏に貼っておくと良いですよ!
3. ポケットを作ろう
ポケットのまわりにジグザグミシンをします。
ミシンの機能に裁ち目かがりがある場合は、裁ち目かがりで布端を処理したほうがきれいでおすすめです。
ポケット口を三つ折りします。アイロン定規を使うと簡単に折り目をつけられます。まずは1.5㎝の線にあわせてアイロンで折り目をつけます。
さらに1.5㎝の線にあわせて折り目をつけます。自作のアイロン定規を作るのもおすすめです。
厚紙に0.5㎝間隔で線を引きます。(5㎝ぐらいまであると良いと思います)
穴あけパンチでアイロンの熱を逃がす穴をあけて出来上がりです。
本では1.3㎝、1.7㎝の三つ折りですが、今回は分かりやすくするために変更しています。
ポケット口を縫います。ミシンの縫い始めと終わりは必ず返しぬいをしましょう。
次にポケットの周りを1㎝アイロンで折ります。
後ろパンツにポケットをつける
先ほど目打ちで印をつけておいた、後ろパンツのポケット付け位置にポケットを合わせて、縫い付けます。
ポケットの周りに2本ステッチをします。
1本縫うだけでも大丈夫ですが、強度も出るし、デザイン的にもポイントになるので、2本ステッチ(端から0.2㎝・0.5㎝)をするのがおすすめです。
4. 股上を縫おう
前パンツ2枚・後ろパンツ2枚をそれぞれ中表(生地の表と表が内側)に合わせます。
パンツの股上を縫い代1㎝で縫います。
2枚の生地を重ねる時に、それぞれの生地の表と表を内側にして合わせることです。
布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。
ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。
股上の縫い代は2枚一緒にジグザグミシンをします。
縫い代を右パンツ側に倒し、表側から押さえミシン(縫い目から0.2㎝のところを縫う)をします。
この押さえミシンは縫い代をおさえるためにするので、縫い代が倒れている方を表側から縫いますよ!
押さえミシンをする時のポイント
押さえミシンは左右に布をおさえながら縫います。カーブがきつい部分は、少し布を引っ張りながら縫いましょう。
後ろパンツも同様に、縫い代を右パンツ側に倒し、表側から押さえミシンをします。
前パンツと後ろパンツでは縫い代を倒す方向(右パンツ側)が逆になるので、気を付けましょう!
裾を三つ折りする
前・後ろパンツの裾を1.5㎝、1.5㎝に三つ折りします。
5. 股下を縫おう
裾の三つ折りしたところを一度開いてから、後ろパンツと前パンツを中表にして合わせます。
中表にする時のポイント
股下の切り込み(ノッチ)をピッタリ合わせるようにしてクリップ(又はまち針)で留め、股下を中表に合わせます。
股下を縫い代1㎝で縫います。
股下にジグザグミシンをかけます。
カーブ部分にジグザグミシンをする時のポイント
股下のカーブがきつい部分は生地を左側にたぐり寄せ、まっすぐにするとキレイにジグザグミシンをかけることができますよ。
縫い代は前パンツ側に倒しておきます。
6. ペプラムを作ろう
ペプラム布の下端を0.5㎝、0.5㎝の三つ折りにします。
下端を1㎝で折ってから、一度開いて折り線に合わせて三つ折りをします。
カーブのアイロンは少しやりづらいですが、アイロンを滑らせるのではなく、押さえるようにして折り目をつけていくと表側にシワが寄らずキレイにできると思います。厚紙でカーブ状のアイロン定規を作るのも手ですよ!
三つ折りしたところを縫います。細いので気を付けて縫いましょう。
ペプラム布を後ろパンツにつけます。クリップで脇と上端を留めます。
ペプラム布はカーブになっているので、ギャザーを寄せなくても自然とフリルになりますよ。
クリップで留めた部分を縫い代0.7㎝で縫います。
7. 脇を縫おう
前パンツと後ろパンツの脇を中表に合わせ、縫い代1㎝で縫います。
脇を合わせる時も切り込み(ノッチ)をしっかり合わせましょう。
脇にジグザグミシンをかけます。
裾を縫う
先に折り目をつけておいた裾を三つ折りにして縫います。縫い代を倒す方向に気を付けましょう。
8. ベルトをつけよう
ベルトを上下1㎝アイロンで折り、さらに半分に折ります。この時ベルトの外側になる方の幅が少し(0.1㎝)短くなるように折りましょう。
折り目を一度開いてベルトが中表になるように端を合わせます。
ベルトの内側になる方にゴム通し口をあけて縫い代1㎝で縫います。
縫い代を割り開き、ベルトの表側からゴム通し口の周りを縫います。
パンツにベルトを中表でつけます。ゴム通し口を下側にし、後ろ中心を合わせます。
縫い代1㎝でぐるりと1周縫います。
アイロンでつけた折り線に沿って折り込みましょう。
縫い目が隠れるようにベルトを折り込みます。
表側からぐるりと1周ベルトを縫います。
ゴムを通す
ベルトにゴムを通します。ゴムのねじれを防ぐために表の両端に印をつけておきましょう。
ゴムが通ったら、印を合わせてゴムがねじれてないことを確認します。
ゴムを1㎝重ねて縫い留めます。取れないようにしっかり縫いましょう。
ゴムを中に引き込んだら完成です。後ろ姿がとっても可愛くなるペプラムパンツです。
アレンジ方法
ペプラムを2重にしてみました。
縫い代付きペプラム布の型紙の下端を2㎝伸ばして、2枚目の型紙を作ります。
ペプラム布を2重にするとポケットが隠れてしまうので、ポケット位置を2㎝下にずらして印をつけます。
【6.ペプラムを作ろう】のところでペプラム布を2枚重ねて後ろパンツにつけます。
それ以外の工程は同じですよ!
ペプラム布の生地を別生地にしてもアクセントになって可愛いですよね!
自分好み(お子様好み)にアレンジできるのもハンドメイドの楽しみ方ですよね♪
着用イメージ
前から見ると一見シンプルなパンツなので着回ししやすいです。
後ろから見るとペプラムがとっても可愛いですよ!
後ろにペプラムがついているので、トップスはインするのがおすすめです。
今回使った生地
綿ポリ 交織 ダンガリー 無地 全42色 29-42カラー 50cm単位 110cm幅 【商用可能】
アッシュグレー 1.5m
商品番号 4500-b ¥605税込
コットン 21ウェール シャツコーデュロイ 50cm単位 【商用可能】
ミルクティー 1m
商品番号 8200 ¥968税込
コットン チェック(ピーチ×ブラウン×ミントグリーン)0.29mm厚 108cm幅 【商用可能】
商品番号 4000-moka ¥495税込
写真付きでとても詳しく作り方が解説されています。タイトルにもあるように、はじめて子ども服を作る方におすすめです!