
だいぶ気温が下がり、秋を通り越し冬物が恋しくなる日も出てきましたね。
今回こちらのワンピースは、シャツコーデュロイとグレンチェックで作りましたが、
生地を変えれば一年を通して着ていただけるお洋服です。
春夏は、刺繍生地や、ダブルガーゼなどで作ってみても良いですね!
しかも、ほぼ直線縫いのワンピースなので、初心者さんがチャレンジしやすく、
フワッとしたスカートが、お子さんにとても喜んでもらえるデザインだと思いますので、ぜひ作ってみてくださいね!

130sizeを着用していますが、膝が出るくらいの長さだったので、8cmプラスしました。
参考にした動画
今回参考にした動画は、* Baby&Kids * Handmadeさんのエプロンワンピースの作り方です。
是非こちらも参考になさってください。
(※一部作り方と縫い方をアレンジしている箇所がございます。)
準備するもの(100sizeの場合)

- 表生地 110cm幅×90cm
- 2cm幅ゴム(ベルトに使うのでお子さんのサイズに合わせてください)
- 細い幅のゴム(6コールくらいのもの)6cm×2本
- ボタン2個(肩ひもにつける用)
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップでもOK)
- ミシン糸
- 目打ち
- ハサミ
- リッパー
今回使った生地

綿ポリ 交織 グレンチェック 50cm単位 112cm幅 【商用可能】
使用した生地
ブラック
商品番号 8000-15 ¥627(税込)
こんなに色が豊富なグレンチェック、なかなか無いですよね。
しかも、到着してすぐ裁断に取り掛かれる水通し不要な便利な生地!
ズボラには持ってこいです。手触りも良く、なんといってもサクサク縫いやすい!

コットン 21ウェール シャツコーデュロイ 50cm単位 【商用可能】
使用した生地
スモークラベンダー
商品番号 8200 ¥1045 (税込)
秋冬といったらやっぱりコレ!しっとりした感じで厚みもほどよく、色もとても上品なんです!
早速作ってみよう!
工程は大きく分けて8つです!
- 裁断する
- 肩紐を作る
- 胸当てを縫う
- スカートを縫う
- 胸当てとベルトを縫い合わせる
- ベルトとスカートを縫い合わせる
- ベルトにゴムを通す
- 完成!!
- 番外編☆肩紐アレンジ

こちらの写真もチラ見して、段取りのイメージを膨らませてみて下さい!
それでは、工程を一緒に見ていきましょう!
1.裁断しよう!

こちらのエプロンワンピースは、胸当て以外は長方形で出来ています。
それらを縫い合わせていくだけなので、直線縫いだけで完成してしまいます!
直接生地に書き込んでも良し!型紙を作るも良し!ご自身のやり易い方法で裁断してみて下さいね。
そして今回は、グレンチェックで制作したので、柄合わせを考えてみましょう。
まずは胸当ての柄を決めていきます。

柄が左右対称になるよう配置します。こちらのグレンチェックくらいの大きさだとあまり気になりませんが、もっと大きなチェックなどになってくると、左右対称の方が見た目は良いと思います。
どちらにせよ今回の場合、縦だけあっていればよいかなと思います。あまり神経質にならずに気楽にいきましょう!
胸当ての柄が決まったら、ベルト、スカート部分も中心の柄を合わせて裁断します。

裁断をしたら、肩紐以外のパーツに前中心・後中心の合印を付けましょう。
パーツ同士を縫い合わせる時に使う目印のことを言います。また、3mm程度生地を切り込んで合印をつける事を「ノッチ」と言います。
生地には向きがあります!
今回は、コーデュロイでも制作しましたが、コーデュロイは毛並みがあるので、向きによって見え方が変わってしまいます。 裁断する前に 一度、チェックしておきましょう!

チェック方法は、生地を触ってみてザラっと引っ掛かる方向が逆毛、スムーズに引っ掛からない方向が並毛です。逆毛の向きで裁断します。マスキングテープなどで生地のどちらが上になるか、目印をつけておくとよいと思います。
でも、分からなくなってしまったら、触った感触や見え方で分かりますので、裁断する前や、縫い合わせる時には確認してから縫い合わせましょう。
また、サテン生地なども同様に、生地の向きで見え方が変わってくるので、方向のある生地は裁断する前に確認しておきましょう!
裾とベルトにアイロンをかけて下準備


裁断が終わったら、写真のようにスカートの裾をまず1cm折って、そこから更に1.5cm折って三つ折りにします。裏側のウエストベルトにも8mm折り上げてアイロンをかけておきます。

生地の端を処理するとき、2回折り上げて縫うことを三つ折りと言うよ!
裾の三つ折りなどをする場合は、アイロン定規があると楽ですよ!
手芸屋さん等で販売もしていますが、自作することも可能です。
厚紙を用意して、5mm幅でラインを引き(5cm分くらいあると便利)熱逃しの穴を開ければ完成です。

アイロン定規 クロバー
商品番号 25-057 ¥990 (税込)
このような定規も売っているので、是非!!あると便利ですよ!
2. 肩紐を作る

肩紐を中表で半分に折り、縫い代1cm(生地の端から1cmの位置)で二枚とも縫います。
生地の表と表を合わせて重ねる事をいいます。


一度縫い代を片側に倒してから、縫い目が真ん中にくるようにアイロンで割りましょう。出来たら、表に返します。
写真のように縫い代を開いた状態でアイロンで押さえることをいいます。
片側に縫い代を全部倒すなど、色々やり方はありますが、今回は段差をなくしたいので割りました。


表に返してアイロンで整えたら、ベルトの後側になる端を1cm折り、クセを付けてから縫い代を内側に入れ込み、形を整えてアイロンで押さえます。

最後に、口を閉じていない方から コの字になるよう、 コバステッチをかけます。
生地の端のギリギリのところを縫うことを言います。
勢いよく縫うと曲がったり、縫い目が落ちてしまうので、慣れるまではゆっくりと縫っていきましょう。
3. 胸当てを縫う

肩紐を表側の胸当ての上に置きます。この時、肩紐は縫い目が上にくるように置きましょう。
端から、8mmのところを縫って仮止めします。

肩紐をサンドするように、もう一枚の内側の胸当てを上に重ねて、まち針やクリップで止めてから縫い代1cmで縫います。

表に返すのですが、角の縫い代がゴロゴロしてしまうので、写真のようにカットしましょう。
カットしたら、表側に向かって縫い代をアイロンで倒し、表に返します。

表に返したら、もう一度上からアイロンで整えて端から1~2mmのところにミシンをかけましょう。
縫い目が落ちないよう、ゆっくり縫い進めていきましょう!

端からギリギリのところにミシンをかけることをコバステッチと言うよ!
4.スカートを縫う

スカート部分を縫っていきましょう!
まずは、ギャザーを寄せるために前スカートのウエストの縫い代に粗ミシンをかけます。
一番粗い縫い目に設定してくださいね!
後からこのミシン目は解くのですが、縫い目の穴が目立たないような生地であれば、写真のように出来上がりの線より、0.5cm内側と外側に粗ミシンをかけると綺麗にギャザーを寄せることが出来ます。
生地に解いた縫い目が残ってしまうような生地の場合は、生地の端から0.4cm、0.8cmと縫い代内に2本粗ミシンをかけましょう。
また、縫い始め、縫い終わりの糸は10cm程度残しておきましょう!
粗ミシンをかけ終わったあとは、縫い目の設定を戻すことを忘れずに!!

ギャザー寄せの粗ミシンをかけ終えたら、脇を縫います。
縫い代1cmで、縫いましょう。返し縫も忘れずにしてくださいね!縫い終えたら、ジグザグミシンかロックミシンで解けないよう生地の端を処理をします。

次に、縫い代は後スカート側にアイロンでしっかりと倒しておきましょう。
脇部分の三つ折りもしっかりアイロンをかけ直しておきます。
5.胸当てとベルトを縫い合わせる
前ベルトと後ベルトを縫い合わせよう
まず、胸当てに縫い付けるベルトを縫いましょう。

生地の表裏を間違えないよう、確認しながら、それぞれ表側ベルトと内側ベルトを縫い代1cmで縫って輪っかにしていきます。

縫い終えたら、縫い代をアイロンで割ります。
ベルトと胸当てを縫い合わせよう

2枚のベルトで胸当てをサンドするように生地を重ねていきましょう。
中表にしたベルトに、胸当てを挟み込みます。この時、胸当ての表裏に気を付けて挟んでくださいね!
ベルトの前中心の合印と、胸当ての前中心の合印を確認し、まち針でとめます。
次に、脇で止めましょう。さらに後中心の合印でとめたら、それぞれのまち針の間にさらにまち針を止めていきましょう。そして、縫い代1cmで脇の辺りから始めて、一周縫いましょう。縫い始めと、縫い終わりは重ねて縫います。

ぐるりと一周縫ったら、表側のベルトに向かって縫い代を折ります。

次に、表に返してアイロンで整えましょう。このひと手間ひと手間が、きれいに完成させるポイントです!!
6.ベルトとスカートを縫い合わせる

次にベルトとスカートを縫い合わせていきます。
裏返したスカートの中に、先ほど胸当てと縫い合わせたベルトを写真のように中表になるように入れ、後スカートとベルトの合印と脇を合わせ、まち針などで止めます。
脇と合印の間にも2か所ほど等間隔でまち針を止めましょう。
生地の表と表を合わせて重ねる事をいいます。


前スカートは、ギャザーを寄せてベルトと縫い合わせるので、ベルトとスカートを①中心の合印②脇の順番でまち針を止めてから、ギャザーを寄せます。
その時、粗ミシンで縫った2本の下糸を同時にゆっくりと引っ張ります。
引っ張りながらベルトの長さに合わせていきます。

長さを合わせられたら、まち針で止まっていないところを等間隔で止めていきます。
最後に、脇からぐるりと一周縫い代1cmで縫っていきます。

表に返すとこのようになります。
7. ベルトにゴムを通す

さて、完成まであと一歩です!後ベルト部分にゴムを入れていきます。
先ほど縫った箇所の縫い代を、ベルト側にアイロンで倒します。

次に、後ベルトの縫い代に、ボタンを留めるゴムを、後中心から5cmづつ離れた位置に仮止めします。生地の端から0.5cmのところにミシンで縫いましょう。

後ベルトのみにゴムを通すので、まず後ベルトのみ縫っていきます。
内側後ベルトを、縫い代に被せてまち針で止めたら、表から見て落としミシンをかけます。
縫い目の際(きわ)に、ミシンをかけることを言います。

後ベルトにゴムを通していきます。

巾広セパレートゴム(パジャマゴム) 白・2cm 1m巻 【商用可能】
商品番号 5001 ¥330 (税込)

100均でも平ゴムは売っていますが、子供服はガンガン洗濯もするので、こちらの丈夫なゴムを是非一度、使ってみて下さい!

反対側の脇まで通せたら、安全ピンやクリップなどでゴムを留めてから試着してもらい、長さを決めます。長さが決まったら、脇をミシンで縫い留めます。


ゴムは抜けないよう、1cmくらい出して縫い留めるようにしよう!

後ベルトと同様に前ベルトにも、表から見て「落としミシン」をかけます。
8.完成!

最後に、肩紐にボタンを付けて完成です。

アレンジ

元の形のままでも十分可愛らしいのですが、更に可愛くすべく、肩紐にフリルを付けてみました!
130cmの場合、内側にあたる生地を別生地で取れば、ギリギリ1m以内でフリルも表生地で取れるかと思います。もちろん同じ生地でなくとも、花柄を使ったり、バイカラーの仕様にして別生地で仕立てても可愛いと思います。アレンジは無限大!!
では、工程は少し増えますが、順を追って説明していきます。
1.肩紐にフリルを付けてみよう

各サイズの肩紐の1.5倍の長さにカットした生地を用意します。
次に、4等分にした両端を写真のようにカットしましょう。

今回コーデュロイで作ったので、肩紐と同様に縦方向でカットしたよ。
無地などの生地で、横でしか取れないなどの場合は、横で裁断しても大丈夫!


フリル生地の湾曲している側と、肩紐と縫い合わせるよ !
2.ギャザーを寄せて肩紐に縫い付けよう

まず、直線になっている側を、3mmで三つ折りしましょう。(21ウェールコーデュロイであれば、畝3つ分折ると、丁度よい感じになると思います。)
次に、ギャザーを寄せるため 粗いミシン目で、2本平行に縫います。縫い方は、4.スカートを縫うの方法と一緒です。
2回生地を折って、縫う方法です。この場合、生地の端から3mmに折って、さらにもう一度、生地の端に沿って折り上げる事です。

粗ミシンをかけた後は、必ずミシン目を通常に戻してね!!
3.肩紐にフリルを付ける

それぞれの肩紐の外側をアイロンで1cm折り込みます。(柄がある場合は、左右対称になるようにしてください。)

肩紐を、表が上になるように置き、その上に中表になるようフリルを置きます。 胸当て側に縫い付ける方は端から1cm、後側はsize130の場合は、端から11cm(サイズによって変わってくると思うので、試着してから決めてください。)の位置に、まち針やクリップで止めておきます。
縫い代1cmで肩紐にフリルを縫い付けていきます。

フリルを縫い付けたら、一度フリルと肩紐を開いて、縫い目にアイロンをかけて整えます。

ボタンを付ける後側を、フリル縫い留めた所まで縫い代1cmで縫い閉じます。
次に、角を写真のように切り落としましょう。

角の縫い代を切り落とすことで、表に返したとき仕上がりが綺麗になるよ!
でも、ミシン目を切らないように、角は3mm程度縫い代を残してね!

細長いものを使って表に返します。(目打ちを使って返しましたが、なければペンや菜箸など何でも良いです)

角を目打ちなどできれいに出し、アイロンで形を整えます。



フリルを縫い付けた部分に肩紐を被せて、まち針で止めたら、肩紐の際を縫っていきます(コバステッチ)。縫う時は、表から見て縫うので、裏から見たとき縫い目が落ちないよう気を付けましょう。

コバステッチとは、生地の端ギリギリを縫うことだよ!ゆっくり縫うと良いよ!

右肩、左肩、同様の作り方で作ります。
4.胸当てに肩紐を縫い付ける

3. 胸当てを縫う 以降と同じ流れで縫えば完成です!!


ギャザーフリル部分に花柄の別生地を使ったり、オリジナリティのあるお洋服に仕上げることが出来ると思いますので、是非皆さん作ってみて下さいね!!
こちらは、 マルイシ生地と柄物の組み合わせが沢山載っているので、こちらもぜひ参考にしてみてください!
今回使った生地

綿ポリ 交織 グレンチェック 50cm単位 112cm幅 【商用可能】
使用した生地
ブラック
商品番号 8000-15 ¥627(税込)

コットン 21ウェール シャツコーデュロイ 50cm単位 【商用可能】
使用した生地
スモークラベンダー
商品番号 8200 ¥1045 (税込)
内側にあたる生地を別生地でとれば、130sizeはギリギリ同じ表生地で作れたよ!