今回はハンドメイド初心者さんも簡単に作れる、親子お揃い甚平と作務衣の作り方をご紹介します。夏祭りの時にはもちろんのこと、ルームウェアにも使えますよ!シンプルでユニセックスなデザインの甚平と作務衣です。ぜひ親子お揃いで作ってみてはいかがでしょうか?
甚平と作務衣は袖の長さが違うだけなので、作り方は同じです。
こちらは上着のみの型紙になります。セットのパンツの型紙は別途必要になります。
甚平セットのパンツの作り方と型紙はこちら
作務衣セットのパンツの作り方と型紙はこちら
もくじ
準備するもの
- 親子お揃い甚平と作務衣の型紙
- 生地 110㎝幅×2m (大人Sサイズの場合)
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップでもOK)
- 目打ち
- アイロン
- ミシン、ハサミ、糸
甚平と作務衣を作るのに使った生地
サラッとした綿ポリバニラン 110cm幅 50cm単位 【商用可能】
濃ベージュ 2m
商品番号 6500
早速甚平と作務衣を作ってみよう
甚平と作務衣を作るには大きく分けて10工程あります。
- 型紙を用意する
- 生地を裁断する
- ひもを作る
- ポケットを作る
- 身頃を縫う
- 前端を縫う
- えりを縫う
- そでを縫う
- 脇を縫う
- ひもをつける
ポイントはしっかりとアイロンをかけることです。
工程は多いですが、一つ一つ丁寧に進めば簡単に作れるので、ゆっくりみていきましょう。
子ども用の甚平と大人用の甚平では作り方に異なる点があるので注意しましょう
1.型紙を用意しよう
まずは型紙の用意をします。下のリンクから購入できますよ!縫い代付きなので、簡単に生地を裁断することができますよ。
2.生地を裁断しよう
生地の柄に方向がある場合は、気を付けて裁断しましょう。
前身頃は左右対称になるように裁断してください。(生地を折りたたんだ状態で2枚一緒に裁断すると良いですよ)
型紙に記載されている矢印(生地目)と生地の耳を平行にして、生地を裁断します。
「わ」の取り方
「わ」とは、生地を二つ折りにした折り目の部分ことを言います。
型紙の幅に合わせて無駄が出ないように折りたたんでください。山折り部分に、「わ」と書かれている線を合わせるように型紙をおいてまち針でとめるか、おもりをのせて裁断します。
大きいもの・長いものから裁断すると、生地が足りなくなることを防げますよ!
2-1.印をつける
型紙の印に小さく切り込み(0.5㎝くらい)を入れます。
ポケット付け位置には目打ちで穴をあけて、印をつけます。
裁断と印付けが終わりました。縫う前の準備として、生地の表裏が分かりづらい場合はマスキングテープなどを生地裏に貼って目印にすると便利です。
(※大人サイズは紐が2枚になります)
2-2.ジグザグミシンをかける
前身頃の脇側と後ろ身頃の両脇側、袖の身頃側(少しカーブしている方)にジグザグミシン(又はロックミシン)をします。
ミシンの機能に裁ち目かがりがある場合は、裁ち目かがりで布端を処理したほうがきれいなのでおすすめです。
3.ひもを縫おう
中心に向かってアイロンで折り目をつけ、さらに半分に折ります。大人サイズは中心に向かって1㎝折ってから、半分に折ります。
紐端をアイロンでつけた中心線の折り目と逆側へ折り返します。横から見ると「W」の形になります。
端から1㎝のところを縫います。ミシンの縫い始めと終わりは必ず返しぬいをしましょう。余分な縫い代をカットします。(縫い代を0.5㎝、角をななめにカットする)
紐端をを表に返し、目打ちで角をキレイに出します。
中心の折り目をもどし、紐の折った端を縫います。
細い紐を縫う時のポイント
ひもは細く厚みがあるので、ミシン押さえの後ろ側に厚紙を挟んで縫うと、スムーズに縫えます。それでも進みづらい場合は目打ちで生地を送りながら縫いましょう。
4.ポケットを作ろう
ポケットの上端を1㎝折ります。
折る時はすべてアイロンでしっかりと折り目をつけましょう!
アイロン定規を使うと簡単に折り目をつけられます。自作のアイロン定規を作るのもおすすめです。
厚紙に0.5㎝間隔で線を引きます。(5㎝ぐらいまであると良いと思います)
穴あけパンチでアイロンの熱を逃がす穴をあけて出来上がりです。
さらに1㎝折って三つ折りにします。(※大人サイズは1㎝折ってさらに1.5㎝折る)
三つ折りした端を縫い、まわりを1㎝内側に折ります。
前身頃の左表のポケット付け位置にポケットを合わせてまち針などで留めます。
ポケットを縫い付けます。
5.身頃を縫おう
肩部分を縫って前身頃と後身頃をつなげます。
前身頃・後ろ身頃を中表にして、肩を合わせます。縫い代1㎝で縫います。内側のみ1㎝縫わずにあけておきます。
布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。
縫い代にジグザグミシンをします。縫わずにあけておいた部分にはしなくて大丈夫です。
6.前端を縫おう
大人サイズには前端がないので、次の工程【7.えりを縫おう】に進みましょう
縫い代は後ろ側に倒して、アイロンをかけましょう。
前身頃の前端を1㎝折り、さらに1㎝折って三つ折りにします。
三つ折りした端を縫います。
7.えりを縫おう
※子ども・大人サイズで衿の付け方が違うので注意してください。
子どもサイズ
えりの上端を1㎝折ります。さらに短い辺の両端を1㎝折ります。
身頃とえりを中表に合わせます。アイロンで折ってない方の布端を合わせます。両端の折った部分(1㎝)が前端からはみ出している状態です。
裏側はこうなっているとキレイに仕上がります
衿がまっすぐになるように肩の縫い代を後ろ身頃側に倒すようにします。
縫い代1㎝で縫います。(両端の折り目がついている部分は縫わずにあけておきます。)
大人サイズ
大人サイズの衿には接着芯を貼ります(今回はやわらかタイプの接着芯を使用しています)
キラキラしたノリ面を下向きに、衿の裏にアイロンで接着芯を貼ります。接着芯が貼れたら、子どもサイズと同様に上端と両端を1㎝折ります。
大人サイズの衿は裾まで続いているので、先に裾を1㎝→1.5㎝の三つ折りにします。
三つ折りした端を縫います。
後ろ身頃の裾も先に1㎝→1.5㎝の三つ折りをして、縫っておきましょう。
身頃とえりを中表に合わせます。アイロンで折ってない方の布端を合わせます。
両端の折った部分(1㎝)が前身頃の裾からはみ出している状態です。
ここからは子ども・大人サイズ共に同様の作り方です
縫い代を衿側に倒し、1㎝はみ出しておいた端の折り目を両端とも戻します。
先ほど縫った縫い目が隠れるように衿を折ります。アイロンでしっかり折り目をつけるようにするとキレイに仕上がります。
衿の端(赤点線)を縫います。縫い目が落ちないように時々確認しながら、縫い進めていきましょう。
細かめの間隔でまち針を留め、表側から縫うと仕上がりがキレイになりますよ。
衿付けの完成です。子どもサイズは前端まで衿がある状態です。
大人サイズは裾まで衿が続いている状態です。
8.そでを縫おう
身頃に袖をつけます。袖の中心と肩の縫い目を中表にして合わせます。(ジグザグミシンをしている方を合わせています)
袖を縫い代1㎝で縫います。袖の両端は1㎝縫い残します。
袖の縫い代をひらき、袖と裾を三つ折りします。①袖は1㎝→1㎝の三つ折り②裾は1㎝→1.5㎝の三つ折りをします(大人サイズは裾を縫ってあるので②は省略します)
袖下と脇を中表にして合わせます。この時、ヒモ付け位置に紐を挟みます。※紐の外向き・内向きに注意しましょう!
外側に挟んだ紐は0.5㎝ぐらいのところで縫いとめておきましょう。
9.脇を縫おう
↑の工程で挟み込んだ紐と一緒に脇をスリット位置まで縫います。
脇を縫い代1㎝で縫います。袖と裾の三つ折りの折り目は開いておきます。
脇を縫う時のポイント
袖下を縫う時は縫い代を身頃側に倒して、縫い目部分まで縫い代1㎝で縫います。
脇を縫う時は縫い代を袖側に倒し、縫い目部分から縫い始めます。
このように縫うと脇の下が引きつらず、キレイに仕上がりますよ!
スリットを作る
スリットとは、すそに入った切れ込みのことです。
※大人サイズにのみスリットが入ってます。
子どもサイズは次の工程【袖口を縫う】に進みましょう
縫い代を左右に割ります。スリット部分は折り幅が1.5㎝になっている状態です。
内側に折って、スリット部分を三つ折りにします。
スリットを縫います。もう片方のスリットも同様に縫いましょう。
袖口を縫う
袖下の縫い代にジグザグミシンをします。袖口の三つ折りを戻し、ぐるりと一周縫います。
袖口を縫う時のポイント
内側から縫うと、縫いやすいですよ!
すそを縫う
裾の三つ折りした端を縫います。(大人サイズは前の工程で裾を縫ってあるので、省略します)
衿にひもをつける
衿の裏側にひもを付けます。(子どもサイズは2本つけます)
ヒモ付け位置がわからなくなってしまった場合は、型紙を衿にあわせて確認するといいですよ!
紐端の処理をしていない方を1㎝内側に折り曲げて、紐を縫いつけましょう。
大人サイズも紐を2本付けましょう。
子ども甚平の着用方法
内側のひもを結びます。
外側のひもを結んで、甚平の上着完成です。お疲れさまでした!
着用イメージ
110サイズ着用
シンプルで飽きの来ないデザインです。ピッタリサイズで作るのがおすすめです!
大人Sサイズ着用
ゆったりサイズなので、ワンサイズ下で作っても良さそうです。
男女問わないシンプルなデザインなので、家族お揃いで作っても素敵ですよ!
今回使った生地
サラッとした綿ポリバニラン 110cm幅 50cm単位 【商用可能】
濃ベージュ
商品番号 6500
サラッとした生地で夏にぴったりです。薄い色だと透ける可能性があるので注意が必要です。今回使用した濃ベージュは気にならない程度の透け感でしたよ!