こちらの記事では裏地なしトートバッグを内巻きテープを使って仕上げる作り方をご紹介します。
8号帆布など厚みのある生地で作る場合は、内側の縫い代部分に内巻きテープを使うことで厚みが押さえられてスッキリ綺麗に仕上がるのでおすすめです。
【型紙 完成サイズ】
ミニサイズ 高さ20cm×幅27cm×マチ8cm
A4サイズ 高さ28cm×幅42cm×マチ12cm
内巻きテープを使わずに、折り伏せ縫いと袋縫いで仕上げる場合はこちらの記事をご覧ください。
もくじ
型紙はこちらから
裏地なしで綺麗に作れるトートバック 型紙
商品番号 10-025
準備するもの
- 【丸石オリジナル型紙】10-25 裏地なしで綺麗に作れるトートバッグ
- 生地 (11号帆布や8号帆布など)
- ハサミ
(またはロータリーカッターとカッターマット) - 定規
- チャコペン
- クリップ(まち針でもOK)
- ミシン(ミシン針は厚地用にする)
- アイロン
- スティックのり
内巻きテープ仕上げ用に準備するもの
雑貨用内巻きテープ 25mm 1m単位オーダーカット
商品番号 132-6-25mm
- 内巻きテープ 2m
- ライター
今回使った生地
くったり柔らか 家庭で縫える8号帆布 50cm単位 92cm幅 【商用可能】
使用色 ブラウンベージュ
商品番号 8-hanpu
裏地なしトートバッグを作ってみよう
裏地なしトートバッグ(内巻きテープ仕上げ)作りをするのにはざっくりと以下の工程があります。
- 下準備をする
- 生地を裁断する
- 持ち手を縫う
- 外ポケットを縫う
- 吊り下げポケット(内ポケット)を縫う
- 持ち手と外ポケットを本体(上)生地に縫う
- 袋口を縫う
- 本体(上)生地と切替(下)生地を縫う
- 脇を縫う
- マチを縫う
各工程について早速、作り方をみていきましょう!
下準備
内巻きテープの準備をしよう
内巻きテープは作るサイズに合わせて画像の長さに各2本ずつカットします。
テープを中央の線で半分に折ってアイロン(低温)で折り目をつけておきましょう。
型紙の縫い代を変えよう
内巻きテープ仕上げは縫い代がかわります。
型紙に記載してある完成サイズと同じ寸法で仕上げたい場合は画像のように型紙に縫い代寸法を足し引きしてから裁断して下さい。
完成サイズが1cmくらい違っても気にしないよ!という方は型紙どおりのカットで大丈夫です。マチの切り欠き部分が揃わないので、マチを縫う時に端が揃うようにカットして下さい。
早速作ってみよう!
生地が裁断できたら、持ち手、外ポケット、吊り下げポケットは内巻きテープを使わない場合と同じ作り方で縫って下さい。
生地の裁断はこちら
持ち手の縫い方はこちら
外ポケットの縫い方はこちら
吊り下げポケットの縫い方はこちら
持ち手と外ポケットを本体(上)生地に縫おう
本体(上)生地の裏側に折り代がくるよう袋口に1cmの三つ折りアイロンをかけます。生地の裏側を上にしてアイロンをかけて下さい。
次に外ポケットを本体(上)生地(1枚のみ)に仮止めします。本体生地を表側を上にして置き、外ポケットの中心を合わせて本体生地の下端から折り目に沿って置きます。
スティックのりを外ポケットの裏側の両端(持ち手に隠れる部分)に塗り、先ほどの位置に仮止めしてください。
続いて持ち手を仮止めします。持ち手位置から持ち手が垂直に立ち上がるように下端を揃えてクリップで止めます。上下の折り目は開いた状態で止めて下さい。
持ち手を本体(上)生地に縫い付けます。持ち手の縫い目に重ねるようにして端から2mmくらいを下から上側の折り目の少し手前まで縫うようにしてください。本体生地2枚とも同様に縫ってください。
この後の工程で上生地の折り目に内ポケットを挟み込んで縫っていくので上下とも折り目は開いた状態で縫ってね!
持ち手がねじれていないか確認してから縫ってね!
本体(上)生地に持ち手が縫えました。
袋口を縫おう
袋口は内巻きテープを使わない場合と同じ作り方で縫って下さい。
本体(上)生地と切替(下)生地を縫おう
本体生地(どちらか1枚)と切替生地が中表(内側に生地の表がくる)になるように端を揃えて重ねてクリップで止め、端から1cmを縫います。
切替生地側の縫い代にスティックのりを塗ります。
今回は内巻きテープが初めての方でも失敗しないようにスティックのりを使って仮止めしていくよ!慣れている方はのりを使わずに直接縫っても大丈夫だよ!
一番長い内巻きテープの端を縫い目に揃えるようにして仮止めします。
内巻きテープには伸縮性があり、縫っているときに少しだけ伸びるので、指先で軽く押し伸ばすようにして仮止めしてね!
縫い代を包むようにして内巻きテープを折り目に沿って半分に折り、内巻きテープの端を本体生地の縫い目に揃えるようにしてクリップで止めます。
ずれるのが心配な人は本体生地側の縫い代もスティックのりで仮止めしてね!はみ出た内巻きテープははさみでカットしてね!
本体生地側を上にして、内巻きテープの端から2mmくらいのところを縫います。
目打ちで押さえながら縫うとずれにくく、綺麗に縫えます。
裏側は綺麗に縫えなくても隠れるから大丈夫だよ!
縫えたら重ねた生地を開き、縫い代を切替(下)生地側に倒してアイロンをかけます。
アイロンが面倒な人はコロコロオープナーが手軽でおすすめです。
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商品番号corocoro
表側から押さえのステッチを入れます。切替(下)生地側で縫い目から2mmくらいのところを縫ってください。
切替部分を内巻きテープで包んで縫えました。
もう一枚の本体(上)生地も切替(下)生地の反対端に中表で重ねて端から1cmを縫います。内巻きテープと押さえのステッチも先ほどと同様に縫って下さい。
本体(上)生地と切替(下)生地が縫えました。
脇を縫おう
続いて脇を縫います。生地を中表(内側に生地の表がくる)で半分に折って重ね、端を揃えてクリップで止め、端から1cmを縫います。
袋口の端と切り替えの高さがそれぞれ同じ位置にくるように気を付けて重ね合わせると仕上がりがすごく綺麗だよ!
縫えたら縫い代の生地の重なりが厚くなっている部分(切り替えと袋口部分)を1~2mm程度ハサミでカットします。
吊り下げポケットのついている側を上にして縫い代にスティックのりを塗ります。
内巻きテープのカットした端を切り欠き部分に揃えるようにして仮止めします。縫い目に内巻きテープの端を揃えるようにして下さい。(両脇とも同様に)
袋口から2~3cmくらいの長さを残して内巻きテープをカットします。
カットしたテープの端はライターで炙ってほつれ留めをします。(火傷、火の取り扱いに注意してください)
吊り下げポケットのついている側の袋口部分の仮止めを少しはがして内巻きテープの端を内側に折り込み、開いてこないようにスティックのりで仮止めします。
縫い代を包むようにして内巻きテープを折り目に沿って半分に折り、本体生地の縫い目に内巻きテープの端を揃えるようにしてクリップで止めます。
吊り下げポケットのついていない側から内巻きテープの端から2mmくらいのところを縫います。
吊り下げポケットのついていない側から縫うことで、正面からバッグの中を見たときの仕上がりが綺麗になるよ!
縫いはじめに生地の厚みで押さえが斜めになってしまい進みにくい場合は、生地と同じ高さになるようにはぎれなどを押さえの後ろにかませてから縫い始めるとスムーズに縫えます。内巻きテープがずれないように目打ちなどで押さえながら縫って下さい。
脇が縫えました。
マチを縫おう
脇の縫い目が中央にくるように中表(内側に生地の表がくる)でマチの切り欠きを一直線に揃えてクリップで止めます。
脇の縫い代は吊り下げポケットのついている側に倒したよ!
マチの端から1cmのところを縫います。2か所とも同様に縫って下さい。
縫えたら縫い代の生地の重なりが厚くなっている部分(脇の縫い目)を1~2mm程度ハサミでカットします。
内巻きテープは先にテープの両端をライターで炙ってほつれ留めをします。(火傷、火の取り扱いに注意してください)
脇の縫い目が見える側の縫い代にスティックのりを塗り、内巻きテープのカットした端が左右でだいたい均等にはみ出るようにして仮止めします。マチの縫い目に内巻きテープの端を揃えるようにして下さい。
脇の縫い目が見えない側にひっくり返して、内巻きテープのカットした端を折り返してスティックのりで止め、さらに縫い代を包むようにして内巻きテープを折り目に沿って半分に折り、縫い目に内巻きテープの端を揃えるようにしてクリップで止めます。
脇の縫い目が見える側から内巻テープの端から2mmくらいのところを縫います。左右のマチを同様に縫って下さい。
左右のマチが縫えました。
完成!
表に返して形を整えれば内巻きテープ仕上げのトートバッグが完成です!
家庭用ミシンでも縫える柔らかめの8号帆布なのでバリっとした固さはありませんが自立してくれます。
内側もスッキリ綺麗に仕上がりました!
今回使った生地
くったり柔らか 家庭で縫える8号帆布 50cm単位 92cm幅 【商用可能】
使用色 ブラウンベージュ
商品番号 8-hanpu
今回はA4サイズを例に作り方を説明していくよ!ミニサイズも同じ作り方で作ってね!ミニサイズは50cm×生地幅、A4サイズは1m×生地幅で作れるよ!