色んな生地で何着も作りたくなる!基本のキッズストレートパンツの作り方を紹介します。
大人顔負けのシュッとしたパンツです。男の子・女の子どちらにも似合うシンプルな形で、普段使いしやすいですよ!着回し力抜群なのでぜひお子様に作って、いっぱい履かせてみてはいかがでしょうか?
着用イメージ
ストレートパンツですが、細すぎないので動きやすそうです。
ジャストサイズで作るのがおすすめです!大きめで作ってロールアップしても可愛いと思います。
もくじ
準備するもの
- 基本のキッズストレートパンツの型紙
- 生地 80㎝~150㎝(サイズごとの用尺は下記表を参照してください)
- 片面接着芯(うすめ、やわらかめ)
- 8コールゴム
- チャコペン(フリクションでもOK)
- まち針(クリップでもOK)
- 目打ち
- アイロン
- ミシン、糸、ハサミ
サイズ(㎝) | 90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
用尺(生地幅110㎝) | 70 | 76 | 90 | 110 | 150 |
用尺(生地幅130㎝) | 70 | 76 | 80 | 90 | 100 |
キッズストレートパンツを作るのに使った素材
1-004 キッズストレートパンツ 商用可能
商品番号 kids_straight_pants
コットン ストレッチチノ 50cm単位 142cm幅 【商用可能】
ビスケット 使用数量2
数量1→50cm 商品番号 8770
ライクラ 8コールゴム 5mカット済 【商用可能】
商品番号 8c-gomu
基本のキッズストレートパンツを作ってみよう
基本のキッズストレートパンツを作るには大きく分けて8つの工程があります
- 型紙を用意する
- 下準備(裁断、印つけ、アイロン)
- ダーツを縫う
- ポケットをつける
- 股上を縫う
- 脇と股下を縫う
- ウエストベルトをつける
- 裾を縫い、ウエストにゴムを通す
ポイントはしっかりと印をつけることと、アイロンをかけることです。
簡単に作れるので、この8つの工程についてゆっくりみていきましょう。
各パーツの名称
各パーツの名称と作り方の流れをざっと確認してから作り始めると、迷わずできますよ!
1.型紙を用意しよう
型紙は生地のマルイシオリジナルの基本のキッズストレートパンツです。
1-004 キッズストレートパンツ 商用可能
¥1980税込 商品番号 kids_straight_pants
80~130サイズが記載された型紙なので、サイズアップしても作れてとってもお得です。
型紙の上にハトロン紙(透ける紙ならOK)を載せ、必要なサイズの線だけを書き写していきます。
「布目線」や「合い印」「ポケットの付け位置」など型紙に描かれている印も全部写しましょう。内側のできあがり線は写さなくても特に問題ありません。
最初に作りたいサイズの角に印をつけておくと間違えずに写せますよ。
前ポケットと前パンツの型紙は線が重なっているので、間違えないように写しましょう。
線を写したら、ハサミでカットして型紙の完成です。
型紙は前パンツ、後ろパンツ、ベルト、前ポケット、後ろポケットの全部で5枚です。
2.生地を裁断しよう
裁断する時に便利な道具3点
大きいもの・長いものから裁断すると、生地が足りなくなることを防げますよ!
生地に上下がない場合は、型紙の上下は気にしなくても大丈夫ですが、
柄の方向がある場合やコーデュロイの場合は、すべてのパーツを一方向で裁断するようにしましょう。
生地を中表にして折りたたみ、型紙に記載されている矢印(布目線)と生地の耳を平行にして、型紙を置きます。
2枚の生地を重ねる時に、それぞれの生地の表と表を内側にして合わせることです。
「わ」の取り方
「わ」とは、生地を二つ折りにした折り目の部分ことを言います。
型紙の幅に合わせて無駄が出ないように折りたたんでください。山折り部分に、「わ」と書かれている線を合わせるように型紙をおいてまち針でとめるか、おもりをのせて裁断します。
できるだけ布を動かさず、布を中心に体の方向を変えながら切りましょう。
上の写真を参考にポケット口に貼る、接着芯を切ります。
前ポケットに貼る接着芯は1.5cm幅の接着伸び止めテープでも大丈夫です。
洋服に使う接着芯はこちらがおすすめです!
印をつける
合い印に小さく切り込み(0.3~0.4㎝)をいれてください。これをノッチといいます。型紙も一緒に切るといいですよ。
ポケットをつける位置は、角2か所に目打ちで穴をあけて印をつけましょう。
後ろパンツのダーツ線は、チャコペーパー(布用複写紙)を使うと写しやすいと思います。生地裏→チャコペーパー(インク面が下側)→型紙の順で重ねて、線の上をなぞって印をつけましょう。
初心者さんこそ、しっかりと印をつけることが大事ですよ!
裁断と印付けが終わりました!
ゴムを必要な長さ(下記表参照)で2本切っておきましょう。
サイズ(㎝) | 90 | 100 | 110 | 120 | 130 |
ゴム用尺 | 42 | 46 | 48 | 50 | 53 |
接着芯を貼る
次はアイロンを使う作業です。
まとめてやると効率がいいですよ!
接着芯を前ポケットの生地裏に貼ります。
接着芯を貼る生地(裏向き)、接着芯の順に重ねます。接着芯はキラキラ、ザラザラしている面(のり面)を下向きにしましょう。アイロンはドライ・中温に設定します。
あて布(ハンカチでもOK)をしてアイロンで上から押さえるように、10秒あててください。
アイロンを滑らせないでぎゅっと押さえるときれいに貼ることができますよ。
前ポケット・後ろポケットそれぞれ2枚同様に貼りましょう。
アイロンで折り目をつける
ポケット口(接着芯を貼った方)を三つ折りします。まずは1㎝の線にあわせてアイロンで折り目をつけ、折山からさらに2㎝折ります。
アイロン定規を使うと簡単に折り目をつけられます。
厚紙に0.5㎝間隔で線を引きます。(5㎝ぐらいまであると良いと思います)
穴あけパンチでアイロンの熱を逃がす穴をあけて出来上がりです。
前ポケット口は0.5㎝裏側に折り、さらに1㎝折り三つ折りにします。
前パンツ・後ろパンツの裾(計4枚)を1㎝裏側に折り、さらに1㎝折り三つ折りにします。
アイロン定規があると便利!
ベルトを1.5cm幅と1cm幅で折ります。上下の折り目をつけたら、半分に折ります。この時少しずらして折りましょう。
少しずらして折ることを、「控える」と言います。
(1.5㎝幅の折り目の方が少し見えている状態です)
厚手の生地の場合、1.5㎝で折るところを1.3㎝に変更するとゴムが入れやすくなります。
これで下準備は終了です!後はミシンで縫っていくだけですよ。
3.ダーツを縫おう
後ろパンツにあるダーツを縫います。ミシンの縫い始めとおわりは必ず返しぬいをしましょう。
平面的な布を立体化する技法の1つです。 布の内側を縫い合わせて、身体に沿うように丸みやふくらみを出している部分のことを言います。
ダーツ印の線の上端に小さく切り込み(ノッチ)を入れます。(真ん中の線の上端は切りません)
生地が中表になるように、切り込み同士を合わせて真ん中の線(青線)を山折りします。折りたたんだ部分をまち針で留めます。ダーツ止まりもまち針で留めましょう。
ダーツ線の上を折り畳んだ状態で縫います。もう1枚も同様に折りたたんでダーツを縫います。
ダーツを縫う時のポイント
ダーツ止まりは布端のきわギリギリを縫うようにします。布端のきわだと返し縫いがしづらいので、糸端を長めにとって結んでもいいと思います!
ダーツ止まりが布端から離れてしまうと、表から見た時ポコッとくぼみができてしまいます。(ダーツのえくぼともいいます)今回は後ろポケットでダーツ止まり部分が隠れるので、そこまで気にしなくても大丈夫ですよ!
ダーツの縫い代を後ろ中心側に倒してアイロンをかけます。
ダーツをきれいに仕上げるポイント
ダーツ止まり部分は、布を持ち上げながら裏側からアイロンをかけると、シワが寄らずにきれいにアイロンがかけられます。
4.ポケットを作ろう
ポケット口の三つ折りした端から0.1~0.2㎝のところを縫います。周りにジグザグミシンをかけ、1㎝裏側に折ります。
端処理は裁ち目かがりがおすすめ!
ジグザグミシンの代わりに、ミシンの機能に裁ち目かがりがある場合は、裁ち目かがりで布端を処理したほうがきれいなのでおすすめです。
後ろパンツのポケット付け位置に後ろポケットを合わせ、まち針で留めます。
ポケットの仮止めには、まち針の代わりにマスキングテープを使うのも便利です。両面接着テープや布用接着剤も使えます。自分の使いやすいものを見つけてみて下さいね。
上写真を参考に、ポケットの周り(端から0.2㎝のところ)を縫います。
後ろパンツ2枚ともポケットを付けましょう。
前ポケットを縫う
上写真を参考に前ポケットの2辺にジグザグミシンをします。三つ折りしたポケット口の端を縫い、ジグザグミシンをした部分を1㎝裏側に折ります。
前パンツに前ポケットを付けます。ポケット付け位置にポケットの角を合わせ、上端と脇のラインを合わせてまち針で留めます。
ポケット口部分をあけて、周り(端から0.2㎝のところ)を縫います。
ミシンの縫う方向を変える時は、針を刺したまま押さえを上げて生地をまわして向きを変えます。
4.股上を縫おう
後ろパンツの左右、前パンツの左右をそれぞれ中表(生地の表と表を内側)にして合わせます。
股上を縫い代1㎝で縫い、ジグザグミシンをします。
布端から1㎝のところを縫うことです。ミシンのガイド線1㎝に合わせて縫いましょう。ミシンのガイド線がない場合は、針から1㎝のところにマスキングテープを貼っておくと便利です。
ミシンの針を見るより、布端とガイド線を見るとまっすぐに縫いやすいですよ!
股上のカーブ部分をジグザグミシンする時は、生地を左側にたぐり寄せ、まっすぐにして縫うと良いです。
股上の縫い代を左パンツ側に倒し、表から押さえミシンをします。(縫い目から0.2㎝のところを縫う)
押さえミシンは縫い代をおさえるためにするので、縫い代が倒れている方を表側から縫いますよ!
押さえミシンをする時のポイント
左右に布をおさえながら縫います。カーブがきつい部分は、少し布を引っ張りながら縫いましょう。
後ろパンツも同様に、縫い代を左パンツ側に倒し、表側から押さえミシン をします。(縫い目から0.2㎝のところを縫う)
5.脇と股下を縫おう
前パンツと後ろパンツを中表にして合わせます。切り込み(ノッチ)をピッタリ合わせましょう。
両脇を縫い代1㎝で縫い、ジグザグミシンをします。
股下を縫う
股下のノッチを合わせ、クリップで留めます。股のぬいしろが重なる部分もピッタリそろえましょう。
股下を縫い代1㎝で縫い、ジグザグミシンをします。
股下はまっすぐにして縫っていきましょう。
縫い代を後ろパンツ側に倒して、股下の縫い代を一部分縫い留めます。
6.ウエストベルトをつけよう
ウエストベルトの折り目を一度開いて、ベルトが輪になるように中表にして端を合わせます。
ベルトの内側になる方(1.5㎝幅の折り目の方)にゴム通し口をあけて縫い代1㎝で縫います。
ベルトを縫う前に仮止めした状態で、パンツのウエストの長さとベルトの長さがピッタリ合うか確認しておくと良いですよ!
縫い代をアイロンで左右に割り開きます。
ウエストベルトを写真のようにパンツの中に入れるようにして(中表の状態)、後ろ中心を合わせます。
ベルトの「わ」の部分が前パンツの中心、ゴム通し口のほうが後ろパンツの中心になります。
ウエストを縫い代1㎝で(1cm幅の折り目にそって)ぐるりと1周縫います。
内側から縫うと縫いやすいですよ!
ベルトの折り目を戻して、パンツの布端をくるむようにして縫い目を隠し、まち針で固定します。
パンツの縫い代を倒す方向を確認しながら固定してください。脇の縫い代は後ろパンツ側に、股上の縫い代は左足側に、ダーツは後ろ中心に倒します。
ウエストベルトを表側からぐるりと縫います。
パンツとベルトの境目から1~2㎜のところを表側から縫います。まち針は裏側についているので、取り忘れに注意です。こちらも内側から縫うと縫いやすいですよ!
ベルトの中心(端から1.5㎝のところ)をぐるりと一周縫います。
※2㎝幅の平ゴムを入れる場合は縫いません
7.裾を縫おう
裾の三つ折りしておいた折り目を戻します。脇と股下の縫い代が後ろパンツ側に倒れていることを確認してクリップで留めます。
厚手の生地で作る場合、裾の三つ折り部分など、生地が重なっているところの縫い代を切ります。
余分な縫い代を切っておくと、段差ができずに縫いやすく、きれいに仕上げることができますよ。
三つ折りした端から 0.1~0.2㎝ のところを縫います。
輪になっているもの(ウエストや裾)は、内側から縫うようにすると縫いやすいですよ!
8.ゴムを通そう
8コールのゴムを2本通します。ゴムの端にチャコペンで印をつけ、ゴムがねじれないように注意しながら通しましょう。
厚手の生地の場合は、ウエストベルトの中心を縫わずに、2㎝幅の平ゴムを入れると、ウエスト部分がもたつかず、スッキリと仕上がると思います。
ゴムの印が合っているのを確認し、ゴムを縫い留めます。細いゴムの場合は手縫いで縫い留めると良いです。見えなくなる部分なので、しっかり留まっていればどんな縫い方でも大丈夫ですよ。
ゴムを中に引き込んだら、完成です!
シンプルな形で、何にでも合わせられる定番のストレートパンツです。ストレッチチノで作るとキレイ目な雰囲気で、大人っぽくて可愛いですよ!
コットン ストレッチチノ 50cm単位 142cm幅 【商用可能】
ビスケット 数量2
数量1→50cm 商品番号 8770
ストレッチがきいているので、パンツにおすすめです!
基本のキッズストレートパンツにおすすめの生地
生地を変えて何着も作ってほしいパンツです!同じパターン(型紙)で何着も作ることが、初心者さんが上達する近道だと思います。
デニム生地で作ってみた!
デニム生地で作ると、カジュアルな雰囲気でかっこいいですよ!
糸の色を変えてステッチを目立たせてみました!糸の色を変えるだけでも、印象が変わりますね。
使用した生地
コットン デニム ストレッチ 50cm単位 145cm幅 【商用可能】
数量1→50cm 商品番号 56290
厚手ですが、家庭用ミシンで縫えるデニムです。色落ちの可能性があるので、単独洗いをおすすめします。
デニムなら初心者さんはこちらが縫いやすくておすすめ!
綿ポリデニム 交織 50cm単位 110cm幅【商用可能】
商品番号 sw2694
ライトフリース生地で作ってみた!
生地を変えると雰囲気もガラッと変わりますよね!
ライトフリース生地は柔らかくて履き心地もよさそうです。ストレッチチノのシュッとしたパンツと比べて、ゆるっとした雰囲気になって可愛いです。
使用した生地
ライトフリース 50cm単位 145cm幅 【商用可能】
グレージュ 数量2
数量1→50cm 商品番号 1038550
ニット用の針とミシン糸(レジロン)を使用して縫いました。家庭用ミシンでも縫いやすかったです。アイロンは高温ですると生地がテカって見えてしまうので、中温・あて布をすると良いと思います。
キッズストレートパンツに使用した素材
1-004 キッズストレートパンツ 商用可能
商品番号 kids_straight_pants
コットン ストレッチチノ 50cm単位 142cm幅 【商用可能】
ビスケット 数量2
数量1→50cm 商品番号 8770
ライクラ 8コールゴム 5mカット済 【商用可能】
商品番号 8c-gomu
コットン デニム ストレッチ 50cm単位 145cm幅 【商用可能】
数量1→50cm 商品番号 56290
ライトフリース 50cm単位 145cm幅 【商用可能】
グレージュ 数量2
数量1→50cm 商品番号 1038550
洋服を作る時の接着芯は織物タイプの接着芯がおすすめ!逆にバッグなどの雑貨は不織布タイプがいいですよ。